毎週アップしている旭山記念公園野鳥情報です。
2019年6月1日土曜日、ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
夏鳥新着情報
オオムシクイ
2019年5月29日(水曜日)、オオムシクイを今年初めて確認しました。
オオムシクイが来て、今年の夏鳥はすべて来たことになります。
「チャキッ ジジロジジロ」と大きな木で鳴いていますが、体が小さく、葉が生い茂った木の中ではなかなか姿を見つけることができません。
また、今の時期はエゾハルゼミの鳴き声が大きく、低い音の囀りも聞こえにくい。
しかし、大きな木があれば市街地の公園にも来るオオムシクイは意外と身近な野鳥で、「ジジロジジロ」という声を頼りに探してみてはいかがでしょうか。
今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
このところ散発的に観察されていますが、双子沢川周辺と学びの森付近で同時に2羽が観察されました。
巣立ち幼鳥はまだ確認しておらず、それらは餌を探している大人の個体と思われます。
巣の近くではない限り(巣は分かりません)、今の時期は1年でいちばんシマエナガを見つけにくい時期かもしれません。
夏鳥情報
キビタキ
森の家南側で真昼を除いていつも囀りしている雄の個体がいます。
昨日はその写真が撮れました。
園内および都市環境林で囀りを聞くことができます。
コサメビタキ
今週も風の丘付近から森の家付近で何度か観察されました。
オオルリ
今週に入って囀りを聞く機会が少なくなり、ほぼゼロという日もあって、昨日は藻岩山登山道入口南側の沢の方から囀りが何度か聞かれただけでした。
幼鳥の巣立ちはまだ少し先だと思われますが、毎年、巣立ちの頃にはまた囀りを聞く機会が増えます。
コルリ
森の家西側の沢と都市環境林でまだ囀りが聞かれていますが、朝9時までには囀りをやめてしまい、時々思い出したように聞こえるだけになります。
クロツグミ
クロツグミも朝早い時間の方が囀りを聞くことが多く、昼間はほとんど聞かれません。
5月29日には森の家西側沢付近の低い位置から囀りが聞こえてきました。
アカハラ
今週は園内では確認できませんでした。
エゾムシクイ
今週も囀りを聞くことはなく、もう山地に移動したとみていいでしょう。
センダイムシクイ
今週も先週ほどではないですが園内でよく囀りが聞かれ、「チヨチヨビー」の間に「チュピチリチリチリ」と違う声が入る鳴き方もしています。
園内の森で声が聞かれます。
ウグイス
5月29日には噴水広場東側斜面、今朝は第1駐車場西側斜面で囀りが聞かれましたが、森の家周辺の西側エリアでは囀りを聞くことがほとんどなくなりました。
ヤブサメ
登山道入口下やつり橋周辺など、笹がある場所でまだ囀りが聞かれます。
また「チュキキッ」という地鳴きも笹薮から聞こえてくることがよくあり、時々姿が見られます。
イカル
今週は上空を飛ぶ姿を見る機会が少なくなりました。
囀りは時々主に藻岩山方面から聞こえてきます。
カワラヒワ
園内で見られますが、飛んで逃げる時に「コロコロッ」という鳴き声を出します。
メジロ
園内で囀りが聞かれますが、昼間はずっとどこかから鳴き声が聞こえてきた2週間前に比べると聞く機会が少なくなりました。
アオジ
園内でよく見られますが、「チッ」という地鳴きは声が小さく、エゾハルゼミの鳴き声で聞こえにくくなっています。
囀りは登山道入口下と西側エリアで時々聞かれます。
ホオジロ
展望台周辺で見る機会があります。
キセキレイ
第2駐車場周辺で時々見られます。
モズ
学びの森、噴水広場から第1駐車場下にかけての辺りで時々見られます。
キジバト
園内で声がよく聞かれ、飛ぶ姿もしばしば見られます。
アオバト
森の家の周りで声を聞く機会が増えました。
毎年エゾヤマザクラの実が黒く熟した頃に頻繁に食べに来ますが、今年はまだ赤くもなっておらず、食べに来るのはもう少し先になりそうです。
今朝撮影したアオバト、たまたま頭上の枝に飛んで来たものですが、近すぎて全体が入りませんでした。
ツツドリ
山から「ボボッ」という声が聞こえてきます。
ハリオアマツバメ
朝から曇りがちで午後に雨が降った昨日、ハリオアマツバメが数羽、旭山上空の低い位置を飛んでいました。
木の高さくらいに低空飛行することもあり、その際には翼が風を切るものすごい音が聞こえてきました。
旭山では、年によりハリオアマツバメが来たりアマツバメが来たりと変わりますが、両方同時に見られたことは今までになく、同じ年で日によりどちらかが入れ替わって来たということもありません。
昨日撮影したハリオアマツバメ、トリミングしています。
その他野鳥情報
アオサギ
先週2回ほど上空を飛ぶ姿が観察されたと書きましたが、今週は未明に声が聞こえてきた日がありました。
今年は近くに来ることが多いようです。
留鳥情報
クマゲラ
今週も園内で観察されたという情報が多く届いており、昨日は森の家の近くで雌の個体が観察されました。
アカゲラ
巨木の谷周辺と森の家西側沢周辺で見られます。
オオアカゲラ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
コゲラ
今週もまだ園内で見られたり声が聞かれたりする頻度が春先よりは低いですが、それでも時々「ギーッキッキッキッ」という声が聞こえてきます。
ヤマゲラ
今週は声を聞いたという情報はありませんでした。
ハクセキレイ
噴水広場周辺で時々見られます。
ゴジュウカラ
コゲラ同様毎年5月から6月にかけて3週間ほど観察頻度が落ちますが、今週はほとんど観察されていません。
シジュウカラ、ハシブトガラ、ヤマガラ、ヒガラ
よく見られますが、ハシブトガラとヤマガラは囀りを聞くことがほとんどなくなりました。
シジュウカラとヒガラはよく囀りしています。
ハシブトガラス、ハシボソガラス、ヒヨドリ、スズメ
よく見られます。
スズメは第1駐車場から道路にかけての辺りにいます。
【おしらせ】
旭山記念公園では、野鳥の巣に関する情報は公開しません。
また、野鳥の巣に関する情報を森の家でお問い合わせいただきましても、お答えいたしかねます。
どうかご理解いただきますようお願いいたしします。
次回は6月8日土曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。