– 札幌のまちなみを見渡せる、自然豊かな公園 –

旭山記念公園野鳥情報2018年10月19日(金曜日)

毎週お送りしている旭山記念公園野鳥情報です。

2018年10月19日(金曜日)、ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察を続けておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

 

■今週のトピックス

◎ルリビタキ

本日10月19日、ルリビタキをこの秋初めて旭山で確認しました。

森の家から藻岩山登山道に向かう途中の橋の辺りでちょこんと跳んで沢の笹に入る個体を発見。

腰と尾が青い若鳥で、すぐに薮の中で見えなくなりましたが、後にその辺りで観察された方もおられました。

写真はその時のもので、遠くて暗く、なんとかルリビタキであることが分かる程度の写真を拡大していますが、記録として上げておきます。

2018年10月19日ルリビタキ

秋のルリビタキは、今回見られた場所、藻岩山登山道入口付近でよく見られます。

早いと11月上旬、遅ければ11月いっぱいまで旭山に滞在していて観察することができます。

ルリビタキは人が近寄ると少し離れた場所まで低く飛んで逃げますが、一気に遠くには行かないので、見つけた後は少しの間比較的容易に観察できます。

 

◎マヒワ

昨日10月18日、マヒワの声を園内でこの秋初めて聞きました。

マヒワは例年冬の間よく観察されますが、年により来る数の多寡があり、今年はどうなるでしょうか。

 

◎ヤマゲラ

10月16日今週火曜日、「キョッキョッキョッキョッ」というヤマゲラ独特のけたたましい声をこの秋初めて聞きました。

ヤマゲラがこの声を出すようになると存在が分かりやすくなり、これから先は観察機会が増えてゆきます。

 

 

■今週のシマエナガ

◎エナガ(亜種シマエナガ)

今日は午前10時頃にルリビタキがいる藻岩山登山道下に数羽で現れました。

この1週間も双子沢川を中心に観察情報が多く上がっています。

 

 

■夏鳥情報

◎キビタキ、コサメビタキ

この1週間は観察情報がありませんでした。

南に渡った可能性が高そうです。

 

◎クロツグミ

この1週間は観察情報がありませんでした。

こちらも南に渡った可能性が高そうです。

 

◎ベニマシコ

今日は第1駐車場東側と巨木の谷で声を聞きました。

ただ、例年であればそろそろいなくなる頃です。

 

◎イカル

昨日10月18日(木曜日)、森の家近くで「キッ」という鳴き声が聞こましたが、何羽いたかは分かりませんでした。

 

◎カワラヒワ

今週も園内で多く観察されました。

 

◎ウグイス

今日はまだ森の家周りでしばしば「ヂッ ヂッ」という声が聞こえています。

 

◎アオジ

今日はまだ公園内西側エリアで「チッ チッ」という声が聞かれ、姿も見ることができます。

 

◎ホオジロ

ここ2日は声や姿を確認していませんが、南に移動したかどうかはもう少し様子を見ます。

 

◎メジロ

昨日はまだ声が聞かれましたが、今日は聞こえてきません。

こちらも南に渡ったかどうか様子をみたいと思います。

 

◎キセキレイ

この1週間も声や姿を確認していません。

もう南に渡った可能性が高くなってきました。

 

◎モズ

10月15日月曜日に第1駐車場付近のトイレ近くで「キッ キッ」という声が聞こました。

モズは例年より長く旭山にとどまっている(かどこかから移動してきた)ようですが、この先いつ頃までいるかは分かりません、要観察です。

 

◎キジバト

この1週間は鳴き声や姿を確認していません。

こちらも様子見です。

 

 

■冬鳥、冬の鳥情報

◎シメ

園内で観察する機会が増えてきました。

 

◎キクイタダキ

今日もミュンヘンの森と風の丘近くの松で確認しており、観察機会が増えてきています。

キクイタダキは例年より早く動いている感じがします。

 

◎キバシリ

森の家近くのカラマツ林から双子沢川の辺りで時々観察されますが、それ以外の園内ではまだ観察情報がありません。

 

◎カケス

まだ園内での観察情報はありません。

今年は山の食物が多く降りてくるのが遅いのではないかと思われます。

 

◎ウソ

こちらもまだ秋の観察情報はありません。

 

◎ツグミ

1まだ観察情報はありません。

10月も下旬が近づき、そろそろやって来る頃です。

 

◎ヒレンジャク、キレンジャク

この秋はまだ観察されていませんが、例年10月下旬に主にヒレンジャクがやって来て見られるようになります。

 

 

■留鳥情報

◎クマゲラ

本日、森の家の近くにやって来ましたが、すぐそばを飛んだようで、「プルプルプル」という飛ぶときに出す声が森の家の中にまで聞こえてきました。

ここ数日は園内で見られる機会が増える可能性がありますが、なんともいえません。

 

◎オオアカゲラ

園内でも時々見られており、写真は10月14日の日曜日に森の家近くのシラカンバをつついていた雌の個体です。

2018年10月19日オオアカゲラ♀

トリミングしており、写真をクリックすると大きくなりますが、オオアカゲラは胸から腹にかけて黒いタテの筋が入っているのがアカゲラとの識別ポイントです。

雌の個体は頭に赤い部分がないのはオオアカゲラ、アカゲラ共通です。

オオアカゲラはシラカンバによく来ていますが、高い位置にいることが多く、木をつつく音が聞こえたら上の方を探してみてください。

 

◎アカゲラ

双子沢川周辺から園内西側エリアに多くいます。

 

◎コゲラ

園内西側エリアでよく見られます。

 

◎ノスリ

今週は観察情報がありませんでした。

 

◎オオタカ、ハイタカ

10月15日火曜日10時頃、カラマツ林上空を西に飛んでゆくオオタカを確認しました。

ハイタカともども、冬の間はしばしば観察されます。

 

◎ハクセキレイ

今週は観察情報がありませんでした。

 

 

◎シジュウカラ、ハシブトガラ、ヤマガラ、ヒガラ、ヒヨドリ、スズメ、ハシブトガラス、ハシボソガラス

よく見られます。

 

 

 

次回は10月26日(金曜日)もしくは27日(土曜日)に上げる予定です。

 

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られるよう願っております。