毎週お送りしている旭山記念公園野鳥情報です。
2018年8月3日(金曜日)、ここ最近の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察を続けておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
■今週のシマエナガ情報
◎エナガ(亜種シマエナガ)
本日8月3日14時過ぎ、双子沢川で幼鳥を交えた群れが見られました。
最近は沢の中だけで移動しているように感じられ、「栗の木デッキ」周辺で20分以上観察できました。
正確な数は不明ですが少なくとも4羽が鳴いており、写真に撮れた1羽ともう1羽は確実に巣立ち幼鳥でした。
その写真です。
幼鳥は尾が短めなのも特徴です。
この先も引き続き、つり橋から栗の木デッキ辺りの双子沢川で見られる機会が多いと思われます。
■今週のトピックス
◎コサメビタキ
コサメビタキ幼鳥を確認と先週お伝えしましたが、やはり学びの森からピクニックテラスにかけての辺りで比較的よく見られます。
なお、例年であれば森の家の周りでもこの時期は見られる機会が多くなるのですが、今年は少ないです。
◎オオルリ
7月29日(日曜日)昼前、森の家西側の沢で囀りが聞かれましたが、それ以降はいつもの藻岩山登山道入口付近などからも囀りがほとんど聞かれなくなりました。
幼鳥は今週は観察情報がありませんでした。
◎クロツグミ
本日、つり橋下流側から囀りが聞こえてきましたが、つり橋で先週幼鳥を見ており、この囀りは幼鳥の動きと関係があるのかもしれません。
また都市環境林で時々「キュロキュロ」という声が笹薮から聞こえてきます。
■夏鳥情報
◎キビタキ
今週は囀りを聞きませんでしたが、そうなると探して観察するのも難しくなってきます。
例年であれば目してみたいと思います。
◎センダイムシクイ
すっかり「カラ類混群」の一員となっており、混群の中から時々「チヨチヨビー」と囀りが聞こえてくるという感じです。
センダイムシクイは早ければお盆過ぎ、だいたい8月下旬に南に渡っていなくなるので、観察するなら今が今年最後のチャンスです。
◎ウグイス
今週も声や姿を確認できませんでした。
◎ヤブサメ
笹薮から鳴き声や葉がこすれる音が聞こえてきて、探すとすぐ近くにいることが結構あります。
◎メジロ
メジロもカラ類混群に混じっていることがあり、「キュッ」という鳴き声が聞こえたら木の枝を探せば、姿を見られることがあります。
◎アオジ
今週は囀りをほとんど聞いていませんが、森の家の周りでは地鳴きをよく聞きます。
巣立ち幼鳥は確認しているので、この先まだ見られるはずです。
◎ホオジロ
展望台の周りで雄の囀りを聞くことがよくありますが、巣立ち幼鳥を守っているのか、別の意味があるのかは不明です。
◎イカル
今週は観察情報がほとんどありませんでした。
◎アオバト
園内で時々声が聞かれる程度で今年はほんとうに少ないです。
◎キジバト
森の家から道路沿いの辺りで声がよく聞かれ、ピクニックテラス付近では飛んでいる姿も比較的よく見られます。
◎ツツドリ
今週も声を聞きませんでしたが、ツツドリ自体は9月まで旭山にいます。
■留鳥情報
◎クマゲラ
今週は園内での観察情報がありませんでした。
◎ヤマゲラ
今週は確認できませんでした。
◎アカゲラ
先週から双子沢川右岸側のクリの木が多い辺りでよく見られます。
2羽いて1羽が幼鳥もう1羽が母鳥、ということが多いです。
写真は本日撮影した雌成鳥=母鳥ですが、近くに幼鳥がいることも確認しました。
◎オオタカ・ハイタカ
今週は園内での観察情報はありませんでした。
◎ヤマガラ
幼鳥はまだ体の橙色が不完全です。
◎ヒガラ
他の鳥がほとんど囀りをしなくなった今の時期、最もよく囀りが聞かれるのがこの鳥ヒガラです。
園内に点在する松の木が集まった場所でよく囀りしています。
◎シジュウカラ、ハシブトガラ、ゴジュウカラ、カワラヒワ、ヒヨドリ、コゲラ、スズメ、ハシブトガラス、ハシボソガラス
よく見られます。
今週も暑く、この先もしばらくは夏日または真夏日になる予報となっておりますが、野鳥観察の際には、水分補給等熱中症対策を施した上でお歩きください。
森の中は日蔭になっている場所があり、直射日光を浴びなければ比較的涼しいので、日蔭での観察をおすすめします。
来週は8月10日(金曜日)にこの記事を上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られるよう願っております。