毎週お送りしている旭山記念公園野鳥情報です。
2018年5月25日(金曜日)、ここ最近の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察を続けておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
■新着夏鳥情報
◎オオムシクイ
5月25日(金曜日)、本日、園内で今年初めて確認しました。
毎年5月下旬にやって来て6月上旬から中旬まで滞在します。
「チキッ ジジロジジロ」と木で囀り、滞在期間中はその声をよく耳にしますが、姿は小さいため葉の陰でなかなか見られません。
またオオムシクイは、大きく葉がよく茂った木があれば街中の児童公園などでも声を聞くことがあります。
オオムシクイが来たことにより、レギュラーとして旭山を毎年訪れる夏鳥はすべて来たことになります。
■夏鳥情報
◎イカル
5月23日(水曜日)、16時過ぎに、「キッ」という地鳴きを発しながら11羽で上空を飛ぶ姿が見られました。
イカルは例年5月中旬以降の確認情報が多く、飛びながらあるいは木にとまっての地鳴きとともに「ホヒリホヒー」という囀りも時折聞かれます。
◎キビタキ
本日5月25日、森の家裏手で雄2羽が囀りを交えつつ「バチバチ」と音を立てながら争っている姿が観察されました。
森の家と第2駐車場そして藻岩山登山道入口を結ぶ辺りで囀りがよく聞かれ、園内では他に第1駐車場下の森、学びの森付近、つり橋付近でもよく聞かれ姿も見られます。
旭山都市環境林でも囀りがよく聞かれます。
◎オオルリ
第2駐車場入口付近から藻岩山登山道入口にかけての辺りでまだ囀りがよく聞かれますが、木々の葉がすっかり伸び姿を見つけるのは難しくなりました。
◎コサメビタキ
コサメビタキは実は園内でも比較的よく見られる鳥なのですが、木の上の方にいて地鳴きをあまりしないので、なかなか気づきません。
今の時期コサメビタキを見たい方は、双眼鏡で木の上の方を探してみてください。
◎コルリ
5月22日(火曜日)、森の家西側の沢の中の離れた位置で2羽が同時に囀りしていました。
コルリは公園と都市環境林合わせて3カ所で囀りがよく聞かれます。
◎クロツグミ
先週から今週の前半にかけては再び囀りがよく聞かれていましたが、昼間はあまり聞かれません。
◎ウグイス
森の家裏手をなわばりにしている個体が今年はよく囀りしていますが、今週は少し落ち着きました。。
◎ヤブサメ
囀りはよく聞かれますが少し落ち着いてきました。
◎センダイムシクイ
聞き慣れた「チヨチヨビー」という声の他、今週は「ツィツィツィ」という強い鳴き声も聞かれるようになりました。
◎アオジ
森の家の周りを中心とした西側エリアで囀りがよく聞かれますが、以前ほどいつでもどこでも鳴いているという感じではなくなってきました。
◎ホオジロ
展望台周辺から噴水広場辺りにかけてでまだ囀りを聞くことができます。
◎メジロ
園内で鳴き声がよく聞かれます。
◎キセキレイ
第2駐車場周辺で見られます。
◎モズ
「キチッ」という鳴き声とともに時々園内の開けた場所とその周りで観察されます。
◎アオバト
桜の実が熟していないため桜の木にはまだ寄りついてはいません。
◎キジバト
道路沿いと藻岩山登山道入口付近でよく鳴いています。
◎ツツドリ
今週は園内の低い位置で鳴き声を聞くことが何度かありました。
■主に冬に見られる鳥情報
◎キクイタダキ
先週はもう観察情報がなくなったと書きましたが、5月20日(日曜日)にちびっこ広場付近の松で囀りを聞いたとの情報がありました。
◎シメ
5月21日、園内で3羽を確認しました。
動向を注目しています。
■今週のシマエナガ情報
本日5月25日、双子沢川左岸川=巨木の谷のつり橋より上流側で2羽を観察しました。
写真はその時の1羽ですが、このところ見られるのはこの場所が多くなっています。
(写真はどちらもトリミングしています)
■留鳥情報
◎クマゲラ
今週も園内での観察情報が幾つかありましたが、藻岩山から声が聞こえくることがほとんどです。
◎ヤマゲラ
「キョキョキョキョ」という大きな鳴き声はまだよく聞かれますが、例年だとそろそろ鳴き声を聞かなくなります。
◎アカゲラ
西側エリアでよく見られますが営巣場所は確認できていません。
◎オオタカ
今週も園内での観察情報がありましたが。
◎ゴジュウカラ
今秋もまだ観察情報が少ないです。
◎シジュウカラ、ハシブトガラ、ヤマガラ、ヒガラ、ヒヨドリ、コゲラ、ハシブトガラス、ハシボソガラス
よく見られます。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られるよう願っております。