毎週お送りしている旭山記念公園野鳥情報です。
2018年4月27日(金曜日)、ここ最近の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察を続けておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
■はじめに ~先週に引き続いて
野鳥情報記事でよく出てくる「つり橋と栗の木デッキの間」の沢について、ここを流れている川は「双子沢川(ふたごさわがわ)」という名前がついており、今後野鳥情報の記事においてこの場所を「双子沢川」と記すことにします、ご了承ください。
◎新着夏鳥情報
☆イワツバメ
2018年4月21日(土曜日)、今年初めて確認しました。
イワツバメは旭山周辺では繁殖していない模様で、時々見られる程度ですが、この日は上空高い所を多く飛んでいるのが観察され、南から渡って来たところだったかもしれません。
◎今週のトピックス
☆キクイタダキ
4月23日(月曜日)、囀りと思われる鳴き方をしているキクイタダキが風の丘下の松にいました。
印象としていえばミソサザイの囀りに似た鳴き方(リズムやイントネーションなど)ですが声が小さくもぞもぞと話すような感じでした。
☆マヒワ
こちらは何度か囀りのような鳴き方をしていましたがやはり声が小さくてこれが囀りとは分からないかもしれないくらいの声と鳴き方でした。
マヒワは4/27現在まだ旭山にいます。
◎今週のシマエナガ情報
今週もまだ巣材集めなどで動き回る姿が見られました。
4月24日(火曜日)15時頃、双子沢川左岸を巨木の谷辺りから下流のつり橋方向に少しずつ移動しながらさいじする2羽が観察されました。
羽づくろいもしていて比較的長い間観察できました。
その時の写真です。
シマエナガの情報は森の家までお越しください。
◎夏鳥情報
☆ルリビタキ
まだ旭山に滞在しており、登山道入口下から森の家周り、風の丘西側から廃屋の辺りでの観察情報が多いです。
「ヒッ ヒッ」と透明感のある高い鳴き声が笹薮や低い木から聞こえてきたら、その辺りを探すと見られることがあります。
☆ベニマシコ
4月27日現在まだ旭山にいますがそろそろいなくなる頃です。
☆クロツグミ
双子沢川の周りにある高い木、藻岩山登山道入口南側、旭山都市環境林と主に3カ所で囀りを聞きますが、到来直後の先週よりは囀りする頻度が落ち、特に10時から15時くらいの昼間はあまり鳴いていません。
☆メジロ
木の高い位置で鳴いている声(囀り)がよく聞こえてきます。
桜が開花すると蜜を吸いに桜に来るようになります。
☆ホオジロ
展望台周辺でよく見られます。
☆アオジ
森の家裏からポートランドの森そして栗の木デッキ辺りでよく囀りしています。
☆ウグイス
森の家裏の笹薮から「ホーホケキョ」とよく聞こえてきますが、特に朝によく聞きます。
☆ヤブサメ
今の時期笹から出て餌を探す姿が時々見られます。
写真は4月25日に撮影したものです。
☆ヤマシギ
先週お伝えしたディスプレイフライトはまだ見られる時期です。
☆キジバト
第1駐車場周辺で鳴き声をよく耳にします。
☆キセキレイ
第2駐車場付近で時々見られます。
◎冬に見られる鳥情報
☆ウソ
4月27日、本日まだ園内で見られました。
来週まで見られると思われます。
☆イスカ
4月25日に雌雄1羽ずつ2羽が森の家近くのカラマツで見られましたが、昨日、今日と観察情報がありません。
☆シメ
まだ見られますがこちらもそろそろ旭山から見られなくなる頃です。
☆アトリ
4月25日まだ園内にいましたが、やはりこちらも5月上旬にいなくなります。
☆ツグミ
4月24日(火曜日)、園内で声が聞かれましたが、その前後には観察記録がなく、久し振りでした。
ツグミは遅い年はゴールデンウィーク中まで滞在していますが、今年はいなくなるのが早かったようです。
ただしまだこれからも散発的に現れる可能性はあります。
☆カケス(亜種ミヤマカケス)
今週は観察情報がなく、もう山に戻った可能性があります。
◎1年中見られる鳥(留鳥)情報
☆オオタカ
園内で見られる頻度がぐっと下がってきました。
☆クマゲラ
今週は何度か園内や旭山都市環境林で観察されましたが、藻岩山から声が聞こえてくることが多いです。
☆オオアカゲラ
4/23に旭山都市環境林で雄の個体の観察情報がありましたが、そろそろ旭山では見られなくなります。
☆アカゲラ
雄同士の「けんか」が今週は旭山都市環境林で見られました。
そろそろペアが決まる頃です。
☆ヤマゲラ
今週は園内で近くで観察できたという情報が多くありました。
鳴き声は主に藻岩山登山道方面からよく聞こえてきます。
☆ハクセキレイ
噴水広場付近から住宅街側で時々見られます。
☆ハイタカ
今週も園内での観察情報がありました。
☆ノスリ
今週も観察情報がありませんでした。
例年、ノスリは旭山では夏鳥で、4月下旬から5月上旬の渡って来た直後に一時的に見る機会が増えます。
昨年から今年にかけての冬は越冬個体がいましたが、例年通りであれば夏鳥個体がそろそろ見られます。
☆シジュウカラ、ハシブトガラ、ヤマガラ、ヒガラ、ゴジュウカラ、コゲラ、ヒヨドリ、ハシブトガラス、ハシボソガラス
よく見られます。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られるよう願っております。