毎週お送りしている旭山記念公園野鳥情報です。
2018年2月10日(土)、ここ最近の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
なお、この野鳥情報は、旭山で野鳥観察を続けておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
◎今週のシマエナガ情報
今週はも毎日目撃情報がありましたが、一度を除きすべて2~3羽のものでした。
10羽以上の群れが見られたのは2月9日(金)10時20分頃。
その群れは森の家裏からカラマツ林沿いに移動してゆきました。
森の家周辺での観察例が多いですが、最近はつり橋付近の沢沿いでもよく見られます。
この先1週間もまだ観察機会は多いものと思われますが、大きな群れで行動することが少なくなることで声が聞こえる範囲が狭くなり、遠くにも聞こえにくくなるため、声に気づかないことが増えてきます。
小さな音でも鳥の声が聞こえた時には注意して聞き耳を立てて判断するのが探すこつです。
シマエナガの情報は森の家までお越しください。
外の掲示板には1週間のシマエナガの動向をまとめて毎週更新している「シマエナガ出没情報マップ」を掲出しています。
また、シマエナガ観察のこつをまとめた「旭山のシマエナガ」A4横二つ折り文書も無料で配布しております。
◎トピックス
・キレンジャク
2月7日(水)、公園内で数羽の声を聞きましたが、旭山でキレンジャクの声を聞くのは久し振りでした。
市内ではナナカマド街路樹にもたくさん来ている場所もあるとの情報もありますが、今の時期旭山にはあまり来ていないようです。
今後も市内で見られるのであれば旭山でも時々キレンジャクが見られる、ということになるでしょう。
・キクイタダキ
今週も噴水近くの作業員詰め所周りの松に午前によく来ていました。
風の丘付近の松とつり橋右岸のとど松にもよく来ています。
写真は雄の個体です。
・シジュウカラ
2月7日(水)、今年初めて囀りを聞きました、つまり「初鳴き」です。
シジュウカラ科の他の鳥は、ハシブトガラが2017年12月、ヤマガラとヒガラが2018年1月上旬に「初鳴き」を記録しており、シジュウカラだけが例年他より遅く囀り始めます。
◎冬期間見られる鳥情報
・ツグミ
数羽が園内にいて声がよく聞こえてきますが、住宅街や道路脇の街路樹にも今年はよく来ているようです。
・マヒワ
今週
も鳴き声はよく聞かれ、風の丘付近や森の家裏のカラマツによく来ます。
・ウソ
今週も声を聞くことはよくあったものの、近くで目視できることは少なかったです。
・シメ
第1駐車場周辺で比較的よく見られます。
・カケス(亜種ミヤマカケス)
今週もつり橋周辺でよく見られましたが、4羽でいたのを見たという情報もありました
・ミソサザイ
今週も情報がありませんでした。
◎留鳥情報
・クマゲラ
今週は園内近くでの観察記録はありませんでしたが、藻岩山から園内にかけてで声はほぼ毎日聞かれます。
・ヤマゲラ
今週も園内で声を聞く機会が多かったです。
・アカゲラ
園内西側エリアでよく見られます。
・オオアカゲラ
今週も雄の個体が園内で何度か見られました。
ノスリ
今週は目撃情報がありませんでした。
ハクセキレイ
今週も噴水広場から下(東)の方で声が時折聞かれました。
・シジュウカラ、ヤマガラ、ヒガラ、ゴジュウカラ、コゲラ、ヒヨドリ、ハシブトガラス、ハシボソガラス
よく見られます。
本日8時より旭山野鳥観察会を行いました。
出現したのは以下の11種でした(順不同)
ハシブトガラス、ハシボソガラス、マヒワ、エナガ(亜種シマエナガ)、ゴジュウカラ、
シジュウカラ、ハシブトガラ、ヤマガラ、ヒガラ、ツグミ、
ヒヨドリ
朝は風があり(弱い)、天気があまりよくなかったこともあり、種数が少なかったです。
特にキツツキ科が1種類も出なかったのは、巡り合わせがよくなかったようです。
なお、午後にはアカゲラ、コゲラ、シメが園内で確認されました。
次回の旭山野鳥観察会は3月10日(土)8時開始、近くなったらまたご案内いたします。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られるよう願っております。