2017年9月12日(火)
この1週間に見られた動植物をまとめた「旭山記念公園の生き物たち」です。
◎野鳥編
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ヤマゲラ 雌
先週のこの記事や野鳥情報でもお伝えしましたが、このところ「森の家」周辺でヤマゲラがいることが多くなっており、ほぼ毎日見られるといっていいほどです。
前回は雄の幼鳥でしたが、今回は雌の成鳥、もしかして親子で巣立ちしてもしばらくは一緒に行動しているのかもしれません。
この時も撮影できたのはこの1羽でしたが、近くからもう1羽の音が聞こえてきました。
いつまで続くか分からないですが、今はヤマゲラ観察にはいい機会です。
ここでも書きますが、ヤマゲラはほとんど鳴き声を発することなく餌を探すので、間近に来るまで気づかずに鉢合わせすることがよくあります。
しかしすぐに遠くには逃げないので、見つけたら行き先を目で追い、だいたい15m以内の木にとまりますが、ゆっくりと近づくと撮影できる可能性があります。
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アオジ 雌
アオジは園内各所で「チッ チッ」という声をよく耳にしますが、声を追ってゆくと時々こうして見えやすい枝などにとまります。
この写真は「ポートランドの森」で撮影しました。
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ヤマガラ
ヤマガラは一年中レギュラーメンバー、出会う機会が多い鳥です。
◎その他脊椎動物編
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シマヘビ黒化型「カラスヘビ」
「森の家」近くの階段に横たわっていましたが、こちらを見るとすぐに薮に逃げ込み、頭は撮影することはできませんでした。
シマヘビ黒化型「カラスヘビ」は昨年、一昨年と旭山で確認しています。
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ニホンカナヘビ
今月に入って幼体=子どものカナヘビが目立つようになり、「森の家」の周りでもよく見られます。
この時はガガンボを捕食していましたが、小さい体にガガンボはまだ大きすぎたかもしれません。
(この写真のみトリミングしています)。
◎昆虫編
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アキアカネ
雨の翌日「森の家」の前にできた水たまりに産卵していました。
水はすぐなくなるのですが、アキアカネはこのような行動をとることが知られています。
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ツノアオカメムシ
2cmほどある大型のカメムシです。
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オオミドリシジミ 雌
同一個体の他の裏翅が見える写真などから、これはどうやらオオミドリシジミの雌のようです。
ゼフィルスの季節もほぼ終わりました。
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コミスジ
目立たない小さめの蝶ですが、今年は多く見られ、また7月上旬からほぼ2ヶ月に渡って観察されており、コミスジにとっては当たり年といえるでしょう。
◎植物編
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キツリフネ
「栗の木デッキ」付近にまだまだ多く咲いています。
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エゾノコンギク
今年は花の咲き始めが遅い上に花が少ないように感じられますが、それでも園内ではよく見られます。
カミキリムシをはじめとしたコウチュウもだいぶ少なくなってきました。
セミももうほとんど鳴き終わりです。
カケスはまだ今週も現れていません。
この雨がやむとまた秋が近づきそうな旭山記念公園でした。