毎週お送りしている旭山記念公園野鳥情報です。
2017年8月4日(金)、この1週間の野鳥の動きをまとめました。
なお、この野鳥情報は、旭山記念公園で野鳥観察を続けておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
◎夏鳥情報
・ホオジロ
本日「ミュンヘンの森」付近で2羽の巣立ち幼鳥とその両親と思われる成鳥のつがいを目撃しました。
幼鳥はまだ尾羽もまともに生えていない状態で、親から餌をもらっていました。
幼鳥への給餌は雄も雌と同様に行っていましたが、雄は人が幼鳥に近づくと近くの地面に降りて人の気を引こうとする行動をとります(雌はそれはせずひたすら餌を探していました)。
ホオジロは6月20日頃に展望台法面にあった巣から幼鳥が巣立って7月中も観察されていましたが、今回はそれとは別の幼鳥ということになります。
ただ、成鳥の個体識別ができないため、今日の2羽の巣立ち幼鳥が、6月に一度巣立ったつがいの2回目の繁殖によるものか、別のつがいの新たな繁殖のものかは判断がつきません。
幼鳥はまだ嘴の橋が白くて口の中も黄色く、まだあどけないもので、今後注意して経過観察してゆきます。
・アオジ
「ポートランドの森」付近で地鳴きを聞くことが増えてきましたが、幼鳥もいる可能性があります。
・キビタキ
今週は囀りを聞くことがなく、姿も見られませんでした。
森の中のいそうな場所(少し前まで囀りをよくしていた場所)で粘っていると観察することができると思われます。
・コサメビタキ
園内随所で時々見られますが、比較的よく見られるのは「栗の木デッキ」付近です。
羽がまだらで茶色みが強い幼鳥もまだ見られます。。
・オオルリ
この1週間もまったく声を聞いておらず、姿も見ていません。
・クロツグミ
都市環境林で今朝囀りを聞きましたが園内ではもうほとんど聞かれなくなりました。
・ウグイス
噴水広場下の斜面の笹薮で今日囀りが聞こえてきましたが、園内で囀りを聞いたのはひと月振りくらいになります。
・ヤブサメ
囀りはほとんど聞かれなくなりましたが「風の丘」付近の笹薮で比較的よく地鳴きが聞こえてきます。
・センダイムシクイ
短い囀りと「ヒョッ」という地鳴きが聞かれますが囀りは聞く頻度が低くなりました。
・メジロ
この時期夏鳥の中では囀りがよく聞かれる鳥で、姿も見られます。
・カワラヒワ
囀りが聞かれなくなりましたが姿は展望台周辺でよく見られます。
・アマツバメ
最近時々上空を飛んでいます。
・アオバト
鳴き声はまだ聞こえてきますが、低いところにはあまり来なくなっています。
・キジバト
公園の道路沿いの辺りや公園外から声がよく聞こえてきます。
◎留鳥
・クマゲラ
今週は「森の家」付近に何度か姿を現していました。
目視したものは今年の巣立ち幼鳥と思われる個体でした。
・アカゲラ
「森の家」の周りで比較的よく見られます。
・コゲラ
「森の家」の周りでよく見られます。
・シジュウカラ、ハシブトガラ、ヤマガラ
混群で行動する姿がよく見られます。
・ヒガラ
まだ時々囀りをしています。
・ゴジュウカラ
「森の家」から「風の丘」にかけてで比較的よく見られます。
◎シマエナガ情報
エナガ(亜種シマエナガ)はこの1週間は一度だけ「栗の木デッキ」付近で確認しました。
時間は朝8時頃、最低3羽の群れで近くに別のカラ類混群がいましたが一緒には行動していませんでした。
本日確認された鳥 計23種
ハシブトガラス、ハシボソガラス、スズメ、カワラヒワ、ホオジロ、
アオジ、メジロ、ゴジュウカラ、シジュウカラ、ハシブトガラ、
ヤマガラ、ヒガラ、コサメビタキ、クロツグミ、センダイムシクイ、
ウグイス、ヤブサメ、ヒヨドリ、アマツバメ、アカゲラ、
コゲラ、アオバト、キジバト
最後の写真は、本日8月4日に撮影したホオジロ巣立ち幼鳥とその親の雄、雌、すべてノートリミングです。
巣立ち幼鳥は尾羽がまだほとんどありません。
雄はこちらを見ていますがこれは決して偶然ではなくこちらの様子をうかがい、気を引こうとしています。
雌は餌を探すのに忙しいようで近づいてもすぐには逃げませんでした。