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旭山記念公園野鳥情報 2017年5月26日(金)

毎週金曜日にお送りする旭山記念公園野鳥情報です。

2017年5月26日(金)、この1週間の野鳥の動きをまとめました。

なお、この野鳥情報は、旭山記念公園で野鳥観察を続けておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

◎新着・・・この1週間で新たに南から渡って来て観察された夏鳥

・オオムシクイ=5月22日(月)、今年初めて確認。

「キチッ ジジロジジロ」と木で囀り、この時期は比較的よく鳴き声を耳にしますが、姿は葉の陰でなかなか見られません。

例年であれば6月15日頃まで存在を確認することができます。

これで主な夏鳥はほぼすべて出揃いました。

 

◎その他夏鳥情報

・キビタキ=5/26現在、公園内では、森の家西側の沢、「風の丘近く」、第一駐車場入口西側の丘、第一駐車場に通じる道の東側の森、「ハルニレ広場」、「学びの森」付近、で囀りを確認することができ、特に多いのは森の家西側の沢です。

都市環境林でも数カ所から囀りが聞こえてきます。

姿はそろそろ間近では見る機会が減ってきましたが、鳴き声を頼りに探すと10m以内で見られることはまだあります。

 

・オオルリ=5/26現在、公園内では、藻岩山登山道南側の沢(声の発信源は公園外と思われる)、つり橋付近、「ハルニレ広場」付近の川の近くの森、で囀りが聞かれますが、姿はなかなか見られなくなってきました。

写真撮影には不向きですが姿を見るだけなら、つり橋付近の高い木のてっぺん付近で囀る姿を双眼鏡やフィールドスコープで捉えることができます。

 

・コルリ=森の家の周りと登山道入口付近ではまだ囀りがよく聞かれ、都市環境林でも数カ所で囀りを聞くことができます。

姿を見る機会は減ってきました。

 

・ウグイス

・ヤブサメ

・センダイムシクイ

・メジロ

・アオジ

・カワラヒワ

これらは「森の家」周辺で比較的よく声が聞かれ、姿も見られます。

ただしいずれの囀りも盛んだった頃よりは聞く機会が少なくなってきています。

 

・イカル=囀りは多かった先週よりは少なくなってきています。

5月25日、10羽以上の群れが旭山に来ていました。

 

・ホオジロ=5月20日に展望台付近で雌が巣材を集め、雄がその近くで囀るという行動が観察されました。

後で調べたところ、ホオジロは巣造りは雌のみが行うことが分かりましたが、卵が孵化すると雄も子育てをするとのことです。

・クロツグミ=囀りを聞く機会が少なくなってきましたが、「風の丘」付近でも聞くことができます。

 

・トラツグミ=このところほとんど囀りを聞いていません。

 

・キセキレイ=第2駐車場付近で見られます。

 

・ハクセキレイ=展望台から噴水広場にかけてで時々見られますが、西側エリアの山の方ではめったみ見られません。

 

・モズ=5月25日(木)久しぶりに園内で「キチッ」という声が聞かれました。

 

・キジバト=「ボボーホーホーッ」という声が園内の開けた場所でよく聞かれます。

 

・アオバト=「オー アーオーゥ」という声が山からよく聞こえてきます。

 

・ツツドリ=「ボボッボボッ」という低い声が山から聞こえてきます。時々園内の低い木で近くにいることがありますが、30mくらいに近寄るとすぐに飛んで逃げます。逃げる時に高く飛ばず木と木の間を縫うように低く飛ぶのが特徴です。

 

・ヤマシギ=このところ目撃情報は上がっていません。

 

 

 

◎留鳥の動き

・クマゲラ=この春は園内で時々見られる程度です。

 

・ヤマゲラ=「ピョッピョッピョッ」という甲高い声がまだ聞かれ、5月26日には森の家付近で同時に2羽の声が聞かれました。

 

・オオアカゲラ=旭山都市環境林でもほとんど姿が見られなくなりました。

 

・アカゲラ=「キョッ」という声がよく聞かれ姿も見られます。

 

・コゲラ=姿を見たり声を聞いたりする機会が減りました。

 

・シジュウカラ=まだ囀りを聞くことができます。

 

・ハシブトガラ=囀りはほとんど聞かれなくなりました。

 

・ヤマガラ=5月25日に久しぶりに囀りを聞きましたが、もうほとんど囀りはしていません。

 

・ヒガラ=まだ囀りを聞く機会はあります。

 

・ゴジュウカラ=囀りがほとんど聞かれなくなり、姿もあまり見られなくなってきました。

 

・シメ=5月21日には声が聞かれましたが、その後は今日まで確認できていません。

 

◎亜種シマエナガ(エナガ)について

シマエナガはここ1週間では都市環境林で声を聞くのみでした。

 

◎その他

5月21日(日)の「旭山野鳥観察会」でノスリが観察されました。

「森の家」の上空を滑翔し、高度を上げながら南に流れてゆきましたが、この時期に旭山でノスリが見られるのは珍しいです。

その日はトビもいました。

 

■次回の野鳥観察会は、6月10日(土)、朝6時15分開始の「早朝野鳥観察会」です。

 

 

▲旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林で2017年5月25日(木)と26日(金)に確認された野鳥・・・34種

 

(順不同)

ハシブトガラス、ハシボソガラス、スズメ、イカル、カワラヒワ、

ホオジロ、アオジ、メジロ、エナガ、ゴジュウカラ、

シジュウカラ、ハシブトガラ、ヤマガラ、ヒガラ、キビタキ、

コサメビタキ、オオルリ、コルリ、クロツグミ、センダイムシクイ、

オオムシクイ、ウグイス、ヤブサメ、ヒヨドリ、キセキレイ、

ハクセキレイ、モズ、クマゲラ、アカゲラ、コゲラ、

ヤマゲラ、キジバト、アオバト、ツツドリ、

 

写真は巣材を集めるホオジロ雌。

HP20170526HojiroF