毎週金曜日にお送りする旭山記念公園野鳥情報です。
2017年5月12日(金)、この1週間の野鳥の動きをまとめました。
なお、この野鳥情報は、旭山記念公園で野鳥観察を続けておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
◎新着・・・この1週間で新たに南から渡って来て観察された夏鳥
・コサメビタキ=5月7日、早朝野鳥観察会の際に初認。園内及び旭山都市環境林でちらほらと見られます。
・アマツバメ=5月7日初認。数羽で森の家上空を飛んでいました。アマツバメはこの先8月まで時々見られ、日により多く飛んでいます。
・イワツバメ=5月7日初認。アマツバメと同じ時に数羽で飛んでいました。
・ツツドリ=5月11日初認、今年は遅いです。山から「ボボッ」という低音が聞こえてきます。
この1週間で4種類の鳥が今年初認となっています。
◎その他夏鳥情報
・キビタキ=森の家周辺でそろそろ囀りがよく聞かれるようになってきました。姿も割と近くで見られます。
・オオルリ=森の家から登山道入口辺りにかけてで囀りが聞かれます。
・コルリ=森の家西側の沢からよく囀りが聞こえてきます。
・ウグイス
・ヤブサメ
・センダイムシクイ
・メジロ
・アオジ
・カワラヒワ
これらは「森の家」周辺で比較的よく声が聞かれ、姿も見られます。
・ホオジロ=展望台周辺や噴水広場などでよく声が聞かれ姿も見られますが、ひところより見る機会が減ってきました。
・トラツグミ=主に夜に「ヒー ヒョー」と鳴く声が聞かれますが日によって聞こえたり聞こえなかったりです。
・クロツグミ=公園から藻岩山に少し入った辺りで盛んに囀り声を出しているのがまだよく聞こえてきます。
・エゾムシクイ=5月12日はまだ園内で囀りを聞くことができました。
・カワラヒワ=展望台周辺や「ハルニレ広場」など開けた場所で「キィーキリコロビィー」という囀りがよく聞かれます。
・キセキレイ=第2駐車場付近で比較的多く見られます。
・キジバト=「ボボーホーホーッ」という声が園内の開けた場所でよく聞かれます。
・ヤマシギ=この1週間では目撃情報が上がっておらずそろそろ活動が落ち着いてきたようです。
◎この先やって来る見込みの夏鳥
・ムギマキ=5月中旬に2日ほど滞在してさらに北へ移動します。キビタキと姿や行動が似ており、キビタキを探していると気づくことがあります。
・アオバト=5月中旬から下旬にやって来ますが早ければ来週にでも見られる可能性があります。
・オオムシクイ=5月下旬にやって来ます。こちらはだいたい決まっていて大幅に早く来る可能性は低く、来週はまだ見られないと思われます。
◎まだ残っている冬鳥(旭山では秋から春の間にしか見られない鳥)
・シメ=5月12日確認、例年より遅くまで確認できています(道内では夏の間に見られる場所が多くあります)。
◎もういなくなったと思われる冬鳥
・ウソ、マヒワ、ツグミ=この1週間は園内で確認できていません。
◎留鳥の動き
・クマゲラ=この春は園内で時々見られる程度です。
・ヤマゲラ=「ピョッピョッピョッ」という甲高い声がまだよく聞かれます。
・オオアカゲラ=旭山都市環境林でも姿が見られなくなりました。
・アカゲラ=「キョッ」という声がよく聞かれ姿も見られます。
・コゲラ=姿を見たり声を聞いたりする機会が減りました。
・シジュウカラ、ハシブトガラ、ヤマガラ=囀りがあまり聞かれなくなってきました。
・ヒガラ=上記3種のシジュウカラ科の鳥よりはまだ囀りを聞く機会が多いですが、少し減ってきた印象があります。
・ゴジュウカラ=囀りがあまり聞かれなくなってきましたが、例年通りであればこの後ひと月ほど姿もあまり見られなくなります。
◎亜種シマエナガ(エナガ)について
シマエナガはペアで営巣作業に入っている模様。
この1週間では5月7日の早朝野鳥観察会の際に2羽で見られただけです。
繁殖活動が本格化した可能性があります。
◎その他
▲旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林で2017年5月12日(金)に確認された野鳥・・・30種
(順不同)
ハシブトガラス、ハシボソガラス、スズメ、シメ、カワラヒワ、
ホオジロ、アオジ、メジロ、ゴジュウカラ、シジュウカラ、
ハシブトガラ、ヤマガラ、ヒガラ、キビタキ、コサメビタキ、
オオルリ、コルリ、クロツグミ、センダイムシクイ、エゾムシクイ、
ウグイス、ヤブサメ、ヒヨドリ、キセキレイ、ハクセキレイ、
ビンズイ、アカゲラ、コゲラ、ヤマゲラ、キジバト、