– 札幌のまちなみを見渡せる、自然豊かな公園 –

旭山記念公園野鳥情報 2017年5月5日(金)とキビタキ来ています!

毎週金曜日にお送りする旭山記念公園野鳥情報です。

この1週間の野鳥の動きをまとめました。

なお、この野鳥情報は、旭山記念公園で野鳥観察を続けておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

◎新着・・・この1週間で新たに南から渡って来て観察された夏鳥

・コルリ=4月29日初認。「森の家」裏の沢から囀りの声が聞こえてくることがありますが、今年はまだそれほど多くありません。今後増えるのか増えないのかはまだ分かりません。

 

・オオルリ=5月4日初認。「森の家」周辺から登山道入口にかけての辺りで囀りがよく聞かれ、5月中旬頃までは「森の家」の周りなどで近くに寄って観察できる機会も多くなります。

 

・エゾムシクイ=5月4日初認。笹の深い谷で「ヒー ツー チー」と金属的な甲高い声で囀ります。旭山では例年1週間ほど滞在します。

 

・キビタキ=5月4日初認。「森の家」周辺でよく見られ、囀りもよく聞かれます。

 

・ビンズイ=5月4日初認。セキレイの仲間で尾を上下に振りながら地面を歩いて餌を探します。比較的観察しやすい鳥です。旭山には1週間ほど滞在します。

 

この1週間で5種類の鳥が今年初認となっています。

 

◎旭山から移動しいなくなったと思われる夏鳥

・ルリビタキ=5月4日「森の家」近くで1羽を確認、しかし5日は確認できず。まだ1週間ほど様子を見ますが、例年であればゴールデンウィークが明けるとともにいなくなります。

 

・ベニマシコ=4月30日「森の家」前で1羽を確認、しかしその後確認できず。湿原や河川敷で繁殖をするために移動したもので、秋にまた南に移動する前に旭山にも短期間現れます。

 

・コマドリ=5月に入って声を聞かなくなりました。山地に移動したものと思われます。

 

・ニュウナイスズメ=4月30日確認。ニュウナイスズメは毎年春先に何度か姿が見られる程度で旭山では繁殖はしていない模様です。

 

◎その他夏鳥情報

・ウグイス=「森の家」周辺で「ホーホケキョ」と囀りがよく聞かれます。

 

・ヤブサメ=「森の家」周辺の笹の中から「シリシリシリ」という囀りが聞こえてきますが、今年は多いようで園内の笹が広がった場所にはどこにでもいるという感じです。ヤブサメ観察のコツは「アカゲラ通信5月号」にまとめてありますが、明日発行の予定です、しばらくお待ちください。

 

・センダイムシクイ=園内の林で「チヨチヨビー」という囀りがよく聞かれます。

 

・アオジ=「森の家」周辺から登山道にかけて及び公園西側エリアで「チッ、チリッ、ビー、リリ-」という囀りがよく聞かれ、「チッ」という地鳴きとともに姿を見ることもよくあります。

 

・ホオジロ=展望台周辺や噴水広場などで「一筆啓上仕り候」という囀りがよく聞かれ、姿もよく見られます。

 

・トラツグミ=主に夜に「ヒー ヒョー」と鳴く声が聞かれますが姿を見る機会は少なくなってきました。

 

・クロツグミ=公園から藻岩山に少し入った辺りで盛んに囀り声を出しているのが聞こえてきます。また第1駐車場と道路の間の森でもよく囀りをしていて、時々高い木の上の方に姿を見ることもあります。

 

・カワラヒワ=展望台周辺や「ハルニレ広場」など開けた場所で「キィーキリコロビィー」という囀りがよく聞かれます。

 

・キセキレイ=第2駐車場付近で比較的多く見られます。

 

・キジバト=「ボボーホーホーッ」という声が園内の開けた場所でよく聞かれます。

 

・ヤマシギ=笹が深くて狭い散策路や登山道で不意に出くわすことがまだありますがそろそろ見られる機会が少なくなってきました。

 

 

◎この先やって来る見込みの夏鳥

・ツツドリ=同じく5月上旬に山から「ボボッ」という低音が響いてくるようになります(先週もここで挙げましたがまだ来ていません)。

 

・コサメビタキ=5月上旬から中旬に来ますが目立たない鳥です。秋まで滞在します。

 

・ムギマキ=5月中旬に2日ほど滞在してさらに北へ移動します。キビタキと姿や行動が似ており、キビタキを探していると気づくことがあります。

 

・アオバト=5月中旬から下旬にやって来ますが早ければ来週にでも見られる可能性があります。

 

・オオムシクイ=5月下旬にやって来ます。こちらはだいたい決まっていて大幅に早く来る可能性は低く、来週はまだ見られないと思われます。

 

 

 

 

◎まだ残っている冬鳥(旭山では秋から春の間にしか見られない鳥)

・ウソ=5月4日に鳴き声を聞きましたが、例年通りであればゴールデンウィークが明ける頃までには旭山からいなくなります。

 

・マヒワ=5月5日に確認しましたが、こちらは5月中旬まで見られる年もあります。

 

・シメ=5月5日確認、こちらもそろそろいなくなります(道内では夏の間に見られる場所が多くあります)。

 

・ツグミ=5月4日確認、例年通りであればゴールデンウィークを過ぎるともう姿は見られなくなります。

※5月6日(土) 追加補足 本日5/6ツグミ園内で確認。今日現在まだ残っています。

 

 

◎留鳥の動き

・クマゲラ=この春は園内で時々見られる程度です。

・ヤマゲラ=「ピョッピョッピョッ」という甲高い声がまだよく聞かれます。

・オオアカゲラ=旭山都市環境林でも姿が見られなくなりました。

・アカゲラ=「キョッ」という声で気づくことがよくあり、姿も見られます。

・コゲラ=姿を見たり声を聞いたりする機会が減りました。

・シジュウカラ=「ツーピーツーピー」と囀りしていて姿もよく見られます。

・ハシブトガラ=「ピィピィピィ」という囀りがよく聞かれますが少なくなってきました。

・ヤマガラ=「チーリーツー」という囀りが時々聞かれますがもう囀りは少なくなってきました。

・ヒガラ=「ツピツーツピツー」という囀りが西側エリアでよく聞かれますが先週よりは少なくなってきました。

・ゴジュウカラ=「フィッフィッフィッ」「フィーー」という囀りをまだ聞くことができ、先週は少なくなってきたと書きましたが、今週はまた多くなってきたように感じられます。

 

 

◎亜種シマエナガ(エナガ)について

シマエナガはペアで営巣作業に入っている模様。

園内で「ジュルッ」という声を聞く機会もめっきり少なくなり、「森の家」の周りでは時々聞かれるという程度になりました(5月5日声を聞きました)。

繁殖活動が本格化すると「森の家」の周りでは一時敵に姿を見たり声を聞いたりする機会がほとんどなくなります。

 

◎その他

 

▲旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林で2017年5月4日(木)及び5日(金)に確認された野鳥・・・37種

(※は5日には確認できなかった鳥)

(順不同)

ハシブトガラス、ハシボソガラス、スズメ、シメ、ウソ※、

マヒワ、カワラヒワ、ホオジロ、アオジ、メジロ、

エナガ(亜種シマエナガ)、ゴジュウカラ、シジュウカラ、ハシブトガラ、ヤマガラ、

ヒガラ、キビタキ、オオルリ、ツグミ※、クロツグミ、

トラツグミ、ルリビタキ※、コルリ、センダイムシクイ、エゾムシクイ、

ウグイス、ヤブサメ、ヒヨドリ、キセキレイ、ハクセキレイ、

ビンズイ、クマゲラ、アカゲラ、コゲラ、ヤマゲラ、

キジバト、オシドリ※

 

写真はセンダイムシクイ。

20170505Sendaimushikui