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旭山記念公園野鳥情報2022年10月14日(金曜日)

 

旭山記念公園野鳥情報、2022(令和4)年10月14日金曜日

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

 

◎展望台工事中
旭山記念公園展望台では改修工事が行われており、展望台のやぐらが足場で囲まれ覆われています。
一部立入制限の場所があり、ご迷惑をおかけしますが、ご了承ください。

工事は最長で11月中旬までの予定ですが、早く終わることもあります。
よろしくお願いします。

 

 

◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週もシマエナガはほぼ毎日一度は観察されています。
こちらで把握している今週の出現状況を記します(記載がない日時にも出ていた可能性があります)。
なお、特記のないものは「9羽以下」「シマエナガだけの群れ」で見られたものです

10月8日土曜日
●9時5分頃、栗の木デッキからつり橋方面へ移動(野鳥観察会中、近くで見ることができず)
●10時55分頃 森の家西の沢を南から北西へ移動
●11時30分頃 森の家南側東から西へ移動
●12時30分頃 森の家南側東から西へ移動(ひとつ前をほぼ同じ動き)

10月9日日曜日
●9時30分頃 森の家南側東から西へ移動
●13時30分頃 森の家南側東から西へ移動、10羽以上の群れ
●15時15分頃 森の家南側東から西へ移動

10月10日月曜日
●10時45分頃 カラマツ林から栗の木デッキ方面に移動、10羽以上
●14時20分頃 第1駐車場西側を北から南に移動、

10月13日木曜日
●9時頃 藻岩山登山道入口から森の家西の沢へ、そこで南に進路を変え森の家南側へ、そこで進路を東に変え公園入口門方面へ、さらにそこからバス停方面へ、30分以上追跡観察
●9時30分頃 学びの森から栗の木デッキ方面へ素早く移動

10月14日金曜日
●8時50分頃 つり橋下流から西へ移動
●10時45分頃 森の家南側を東から西へ移動

10月11日火曜日、12日水曜日はこちらで入手している情報はありませんが、出ていた可能性があります。

森の家南側を東から西に移動するルートで見られることが多くなっています。
ただし、まだ木々の葉が多くついており、かつ低い位置に来ることも少ないので、遠目で見られるだけということもしばしばあります。
出現状況についてはこの先もしばらくはこのような感じで観察されるものと思われます。

 

 

 

◎今週のトピックス
オオハクチョウ
前々回の記事で、札幌市内上空でもオオハクチョウの渡りが見られる可能性があると書きましたが、10月13日17時45分頃、オオハクチョウの群れが旭山記念公園一帯の上空で見られました。
オオハクチョウの鳴き声が聞こえたので見上げると、全部で7,80羽が2つのV字編隊に分かれ、高度100mかそれ以上の空を北から南へ飛んで行くのが見えました。
道内の寄留地や越冬地にもだいぶオオハクチョウやコハクチョウが集まり始めているとの情報もありました。
オオハクチョウの渡りはまだもう少し見られる可能性があるので、上空からの声を気にかけ、たまに空を見上げてみるとよいかと思います。

 

カワラヒワ
昨日今日と10羽前後で飛ぶ姿が見られてます。
カワラヒワは秋になると集まって行動し多いと50羽くらいの群れになりますが、旭山で10羽も集まっているのが見られるのは珍しく、今年はいつもと違う動きをしています。
この先要注目です。

 

モズ
巨木の谷と記念樹の森からミュンヘンの森付近で「高鳴き」が日に何度か聞かれており、その頻度が高くなってきました。
写真は雄の個体です。

モズ雄2022年10月14日

 

ハイタカ
先週の記事でハイタカの写真を上げましたが、同一かもしれない雌の個体が今週は二度ほど園内で観察され、今日は展望台上空でハシブトガラスに追われたり逆に追いかけたりという姿が5分ほど見られました。
ハイタカは例年秋から12月上旬まで園内での観察機会が多くなる傾向にありますが、今年はどうでしょうか。

 

 

 

 

夏鳥旅鳥情報
キビタキ
今週も確かな観察情報はありませんでした。
キビタキの終見は例年10月に入ってからですが、今年は10月に入ってからの観察情報が(今のところ)なく、早めに移動した可能性があります。
もう1週間様子をみて観察情報がなければ、来週からはここでは取り上げません(また来年)。

 

コサメビタキ
こちらも確かな観察情報はなく、キビタキ同様早めに南に渡っていなくなった可能性があります。
もう1週間様子をみますが、観察情報がなければ来週からはここでは取り上げません(また来年)。

 

クロツグミ
今週も「キュロキュロ」という地鳴きを聞くことが何度かあり、夕方に聞くことが多いです。

 

アカハラ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでしたが、クロツグミ同様でこの先まだ見られるかもしれません。

 

トラツグミ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
トラツグミもそろそろ南に渡っていなくなる頃です。

 

ウグイス
園内各所で「ヂッ ヂッ」という声が聞かれ、出会う頻度が高くなっていますが、笹薮の中にいてなかなか見られないので、根気よく声を追うと見られることがあるかと思います。

 

ホオジロ
今週も展望台の周りで見られており、比較的近くで見られることもあります。

 

アオジ
今週も園内で「チッ」という地鳴きを聞く機会が若干多くなっていますが、笹薮や暗い林床にいるため姿を見て撮影するのは多少難しいです。

 

イカル
今秋も何度か森の家上空を飛ぶ姿とその際に出す声を聞きましたが、低い位置にはなかなか降りて来ません。

 

メジロ
園内での観察機会はまだ多く、少し前まではカラ類混群に入って行動をともにしていることも多かったですが、このところメジロだけの群れで見ることが多くなってきました。

 

キセキレイ
今週も西側エリアで時々見られています。

 

ビンズイ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

モズ
(上述)

 

アオバト
今週は鳴き声も含め園内での確かな観察情報はありませんでした。
もう少し様子を見ます。

 

キジバト
今週も飛ぶ姿は日に何度か見られ、時々木にとまったり地面に降りたりもしていますが、鳴き声を聞くことは少なくなりました。

 

 

 

 

 

◎冬の鳥情報
カケス(亜種ミヤマカケス)
引き続き朝に学びの森にいくとほぼ見られていますが、3羽いることが多いです。

カケス(亜種ミヤマカケス)2022年10月14日

 

シメ
今週も「シー」という高い声が学びの森の木などの上の方から聞こえてくることがありましたが、やはりまだ数は増えていないです

 

キクイタダキ
針葉樹にいるところに接する機会が増えてきましたが、やはり下の方にはなかなか降りて来ないです。

 

コガラ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした

 

 

 

 

◎留鳥その他情報
クマゲラ
今週も園内や旭山都市環境林で声を聞いたという情報はありましたが、近くで見られたという情報はありませんでした。

 

オオアカゲラ
今週も園内での観察情報がありました。
オオアカゲラはかつて6月から8月の間は旭山記念公園では見られなくなっていたのですが、一昨年から夏の観察例も増えており、今年は夏を通して比較的よく見られるほどになりました。

オオアカゲラ雌2022年10月14日

 

アカゲラ
引き続き観察機会が多く、1時間歩くとほぼ必ず声を聞き姿が見られるくらいであるのは変わっていません。

アカゲラ雌2022年10月14日

 

コゲラ
今週もよく見られており、「ギーッ」という独特の鳴き声を聞くことも多く、近くで見られることもよくあります。

コゲラ2022年10月14日

 

ヤマゲラ
今週も園内で「ピョッピョッピョッ」という大きな声がときおり聞かれていますが、近くでの観察・撮影機会はまだ少ないです。

 

フクロウ
今週も声も姿も観察情報はありませんでした。

 

オオタカ
今週は確かな観察情報がありました。

 

ハイタカ
(上述)

 

ノスリ
今週は園内での観察情報はありませんでしたが、今年は秋以降の観察機会が少なく、以前のように冬は見られなくなるのかどうか、要注目です。

 

トビ
今週は園内での観察情報がありました。

 

ハヤブサ
今週も確かな観察情報はありませんでした。

 

ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
観察機会は多いです。

 

シジュウカラ
観察機会は多いです。
先週も書いたように笹の中に降りていることがよくありますが、笹の中で動いていると何だろうと期待して見るとシジュウカラだった、ということがままあります。

シジュウカラ2022年10月14日

 

ハシブトガラ
観察機会は多く、植物の種子を食べている姿を見ることがよくあります。

 

ヤマガラ
観察機会は多いです。

ヤマガラ2022年10月14日

 

ヒガラ
針葉樹での観察機会は多いですが、囀りはあまり聞かれなくなってきました。
今日は数羽の群れが見られましたが、この先まだ群れで見られる可能性があります。

ヒガラ2022年10月14日

 

カワラヒワ
(上述)

 

ハクセキレイ
今週も園内での観察情報がありました。

 

スズメ
遊具広場やちびっこ広場など道路沿いで見られています。

 

ヒヨドリ
観察機会は多く、数羽で鳴いていることがあります。

ヒヨドリ2022年10月14日

 

ハシボソガラス
第1駐車場から噴水広場にかけての辺りでよく見られています。

 

ハシブトガラス
園内でよく見られています。

 

 

そろそろツグミが見られるようになるかと思います。

 

 

 

◎ミニ紅葉情報
旭山記念公園紅葉情報の記事を週に何度か上げていますが、今日の様子をさらりと。

紅葉2022年10月14日展望台一本桜

展望台一本桜はいい感じで色づいています。

 

紅葉2022年10月14日2時計塔

展望台の時計塔を見上げて。

 

紅葉2022年10月14日第1駐車場入口のヤマモミジ

毎年きれいに紅葉する第1駐車場入口のヤマモミジも、ここ数日で色づいてきました。

 

 

 

紅葉2022年10月14日新桜並木

新桜並木もいい感じで色づいてきました。

 

紅葉2022年10月14日新桜並木の桜

新桜並木の桜の1本。

 

紅葉2022年10月14日円山と新桜並木

最後、新桜並木の向こうに円山を望む。

 

 

 

次回は2022年10月21日金曜日に上げる予定です。

 

 

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。