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旭山記念公園野鳥情報2021年3月6日(土曜日)

旭山記念公園野鳥情報、2021(令和3)年3月6日土曜日

 

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

 

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

 

◎今週のトピックス
ベニヒワ
今日現在まだ園内で数羽が見られており、3月4日には40羽ほどが飛んでいましたが、ベニヒワは3月下旬までには北に渡って見られなくなり、そろそろお別れの頃となってきました。
写真は、森の家の裏にカラマツの実を食べに来た数羽の群れにいた雄ですが、ベニヒワを観察したい、写真を撮りたい方はそろそろいなくなりますのでお早めに。

ベニヒワ雄2021年3月6日

 

キレンジャク
先週、1羽が観察されたと書きましたが、3月1日にも1羽が園内で観察されました。
キレンジャクは2月中旬まで10羽前後の群れが滞在していましたが、下旬には観察できなくなっていました。
しかしこの日、展望台に1羽だけでいるのを見つけました。
群れとはぐれて残っている個体でしょうか。
下の写真はその時のものです。
3月2日以降は観察情報はなかったですが、この先まだ見られる可能性があります。
キレンジャクは4月以降にまた群れで見られる年もありますが、今年はどうでしょうか。

キレンジャク2021年3月6日

 

ウソ
アカウソも含め数羽の群れもまだ見られていますが、森の家の前のイワガラミに来て種子を食べる姿が多く見られるようになってきました。
写真はアカウソではないものと思われるウソの雄と雌で、雌はそのイワガラミに来た時のものです。

ウソ雄2021年3月6日

ウソ雌2021年3月6日

 

 

 

◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週もペアでの活動が基本でしたが、まだ巣作りまでには至っていない模様で、イタヤカエデの樹液を飲みに来る姿が観察されています。
本日11時半過ぎから1時間ほど、最大8羽が森の家の周りで見られました。
基本はイタヤカエデの樹液の飲みに来ますが、来ても一瞬、せいぜい1分くらいですぐに飛んで移動、しかし30分もしないうちにまた来る、という出方をしています。
3月4日にも8時過ぎから2時間以上そのような出方をしていましたが、一度来るようになると森の家の裏からカラマツ林にかけての辺りで待っていると何度か飛んで来る日があります。
また、森の家の南側、第2駐車場との間もシマエナガはよく通り、まだわずかに残っているハリギリの実を食べることもあります。
下の写真が3月4日にハリギリに来た時のものです。
先週も書きましたが、今の時期は一度に見られる数は少ないですが(今日の8羽はここ10日では最も多かった)、出会う確率は高くなっており、過去の観察例からみるとあと2週間から3週間ほどこんな感じではないかと思われます。

シマエナガ2021年3月6日

 

 

 

 

◎冬の鳥情報
ツグミ
今週も数は少ないけれど観察機会は多く、森の家の周りにいる1羽はときどき森の家の玄関前など雪がない場所に降りて餌を探しています。

 

ハチジョウツグミ
先週までお伝えしていた第1駐車場アーチ橋付近のヌルデは木の実がすっかりなくなり、他の場所で観察されることが多くなり、噴水広場付近で2羽を見たとの情報もありました。
今朝はしかしまだそのヌルデにも来ていました。
写真はまだそのヌルデに実がある頃に撮ったものですが、ハチジョウツグミが3月に観察されたのは記録が残っている範囲内では初めてのことです。

ハチジョウツグミ2021年3月6日

 

マヒワ
今週も数羽が園内で見られています。

 

ハギマシコ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

アトリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

ヒレンジャク
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

キクイタダキ
今週も風の丘下の松かつり橋周辺での観察情報があり、また今日はミュンヘンの森に数羽来ていたという情報もあり、観察機会は比較的多いです。

 

キバシリ
今週も藻岩山登山道入口付近で囀りを聞きましたが、観察機会はやはりそれほど多くはないです。

 

ミソサザイ
森の家の周りや遊具広場、巨木の谷などでときどき見られていますが、観察機会はひと月前ほど多くはないです。

 

コガラ
今週もコガラと思われる個体が観察されました。

 

カケス(亜種ミヤマカケス)
森の家の周りで2羽がよく見られています。

 

 

 

 

◎留鳥その他情報
クマゲラ
この一週間は遊具広場付近で見たとの情報がありましたが、園内で見られる頻度はひと月前よりは低いです。
クマゲラはいつもいいますが行動が読めないので、また明日から毎日園内で近くで見られるようになるかもしれず、要注意です。

 

オオアカゲラ
今日は雄と雌両方が森の家から藻岩山登山道入口にかけてのエリアで別々に見られました。
雌は相変わらず観察機会は多いですが、雄も観察頻度が高くなってきています。

 

アカゲラ
今週もよく見られており、雌をめぐる雄同士のけんかもまだ続いています。
写真は森の家の近くで撮影した雄の個体です。

アカゲラ雄2021年3月6日

 

コゲラ
観察機会は多いです。

 

ヤマゲラ
今週は近くで見たとの情報はありませんでしたが、声は日に何度か聞こえてきます。

 

フクロウ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

オオタカ
今週も観察情報がありました。

 

ハイタカ
今週も観察情報がありました。

 

ノスリ
今週も観察情報があり、今朝も森の家の裏に出ました。

 

トビ
今週も観察情報がありました。

 

オジロワシ、オオワシ
今週は観察情報はありませんでした。

 

ハヤブサ
今週は観察されましたが、詳しくは最後に。

 

イカル
昨日、森の家上空を鳴きながら飛んでいましたが、どうやら1羽が越冬したようです。

 

シメ
森の家の前に雌1羽が頻繁に来ていましたが、イタヤカエデの種子がほぼなくなって一度来なくなりました。
しかしよく見るとその奥の方にある別のイタヤカエデの木にまだ種子が残っていて、今日、雌が1羽食べに来ていました。
写真は今日撮影したものです。

シメ雌2021年3月6日

 

カワラヒワ
今週も何度か上空を飛ぶ声が聞こえてきましたが、いつも1羽だけでした。

 

ゴジュウカラ
「フィーフィー」「フィッ フィッフィッフィッ」という囀りを聞くことが多く、近くで見られる機会も多いです。

 

シジュウカラ
囀りを聞く機会がさらに増えてきました。

 

ハシブトガラ
園内でよく見られ、「ピィピィピィ」という囀りも多く聞かれています。
写真は森の家の近くで撮影したもので、ミズナラの木にとまっています。

ハシブトガラ2021年3月6日

 

ヤマガラ
「チーリーツー」という三拍子の囀りも聞かれています。

 

ヒガラ
囀りを聞くことが多いです。

 

ハクセキレイ
今週も確かな観察情報はありませんでした。

 

ヒヨドリ
園内でよく見られていますが、数日前、タカ類に捕食されたようで、森の家の近くに羽が散乱していました。

 

スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で時々見られますが、それ以外の場所ではめったに見ることはありません。

 

 

 

 

◎鳥の視力
昨日のことです。
森の家の前に立ち、北西側のカラマツ林方向を見ていたところ、自分から100mほど離れた辺りからコゲラが2羽か3羽、「ギーギーッ」といういつもより激しく呼びかけるような声で鳴いているのが聞こえてきました。
もしかして猛禽類が来たのか、と上空を見たところ、1秒くらいで自分の後方つまり南側からハヤブサが飛んで来て、カラマツの2倍くらいの高さでまっすぐ北西で飛び抜けて行きました。
ハヤブサが去るとコゲラも鳴きやみました。
上空に猛禽が近づくとコゲラやカラ類やシマエナガは激しい声を出して警戒しますが、昨日のコゲラは推定300mかそれ以上離れたしかも上空にいるハヤブサを視認して警戒の声を出していたことになり、鳥の視力の良さにあらためて驚かされました。

 

 

 

 

次回は2021年は3月13日(土曜日)に上げる予定です。

 

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。