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旭山記念公園野鳥情報2020年12月5日(土曜日)

旭山記念公園野鳥情報、2020(令和2)年12月5日土曜日

 

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

 

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

 

◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
12月3日木曜日、7時過ぎに遊具広場方面、7時半頃つり橋周辺双子沢川右岸側、さらに8時前に栗の木デッキからカラマツ林にかけての辺りに次々とシマエナガが出て、つごう1時間以上園内でシマエナガが見られる状態でした。
その前日12月2日も8時台に森の家に群れで現れました。
しかし一方で、11月29日は午前中にちらほらと出たくらいで、今日もそんな感じ、日によって出方が違い、当たりの日もあればそうでもない日もあります。
また、14時半過ぎに森の家の周りに出ることもあります。
場所は第2駐車場~森の家~カラマツ林~風の丘そして栗の木デッキ付近に出ることが多いです。
シマエナガの新鮮な情報は当日に森の家もしくは現地で撮影している方に聞くといいかと思います。
写真は12月2日に撮影した2枚です。

シマエナガ2020年12月5日1

シマエナガ2020年12月5日2

 

 

 

◎今週のトピックス
オジロワシ、オオワシ
11月29日にオジロワシとオオワシが同時に現れたと前回書きましたが、この1週間でオジロワシとオオワシそれぞれ別の園内での観察情報がありました。
そのうちオオワシは本日8時半頃に上空を滑翔しながら上昇していたとの情報があり、写真を見せていただくと幼鳥で、29日のは成鳥だったので明らかに別個体でした。
オジロワシやオオワシはこの先春になるまでたびたび見られるかもしれず、特にオジロワシは見られる機会が意外と多いかもしれません。

 

 

ヒレンジャク
本日9時過ぎ、15~20羽程度のヒレンジャクの群れが続けて3つ、合計で50~60羽が森の家の上空で見られましたが、別の観察していた方の情報によればそれは最初ひとつの群れで50羽くらいいたものが飛んで分かれたようでした。
なお、その中にキレンジャクが混じっていたかは不明ですが、目視及び写真で確認できたものはみなヒレンジャクでした。
また、8羽くらいの小さな群れが園内でよく見られ「チリリー」という声が園内で遠くからでも聞こえてくることがよくあります。
ヒレンジャクはこの先まだ見られそうですが、なかなか撮影できるほど低い位置には降りてきません。
写真のヒレンジャクは遠巻きに撮りトリミングで拡大したもので、これは8羽くらいの群れでした。

ヒレンジャク2020年12月5日

 

 

 

【2020年12月6日 追加情報】
キレンジャク
キレンジャクも数羽いるとの観察情報がありましたので追加補足いたします。
また、本日12月6日、ヒレンジャク50羽以上の群れの中にキレンジャクもいました。
写真は本日撮影したもので、上がキレンジャク、下がヒレンジャク、トリミングしています。

キレンジャクヒレンジャク20201205

 

 

 

 

亜種ハチジョウツグミ
ここ数日見られているようで、昨日撮影したという方がおられ、4羽いたとの情報がありました。

 

 

 

 

 

◎冬の鳥情報
マヒワ
30~40羽の大きな群れが園内でよく見られています。
それらはカラマツかシラカンバにとまって餌をとっており、双眼鏡があれば遠くでもじっくりと観察できます。
また時々10mくらいの低い位置に降りてくることもありますが、写真は森の家の裏のカラマツで撮影した雌の個体です。
ときどき、マヒワの群れにベニヒワが1羽か2羽混ざっていることがあり、今朝も森の家の裏でマヒワの群れにベニヒワが1羽だけいました。
マヒワは大勢で飛ぶ姿も見ごたえがあります。

マヒワ雌2020年12月5日

 

ベニヒワ
10~20羽ほどの群れが飛んでいて時々木にとまりますが、マヒワよりは観察頻度は低く、木にとまっているところもなかなか見られません。
ただ、まだいることはいます。
また、前述のようにマヒワの群れにベニヒワが混ざっていることもあります。
ベニヒワの鳴き声はスズメに似た声の合間に舌打ちするような音が入るのが特徴です。

 

イスカ
今日も声を聞きましたが、いつもいうようになかなか低い位置では見られていない状況が続いています。

 

ギンザンマシコ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

ウソ
ときどき「フィッ」という声が聞こえますが目視できる近さで見ることは少ないです。

 

シメ
2~5羽がよく見られ、時々10羽以上の群れで飛んでいます。

 

ミヤマホオジロ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

キバシリ
カラマツ林周辺では見られることが多くなってきました。

 

キクイタダキ
園内でときどき見られていますがまだ見られる頻度は低いです。

 

ツグミ
今週前半は20羽ほどの群れが飛んでいるのが見られましたが、ここ1、2日は単独もしくは数羽で見られることが多く、先週ほど目立ってはいません。

 

ミソサザイ
今日はカラマツ林床、歩道デッキ下、栗の木デッキ付近で見られ、写真を狙う人がおられましたがなかなか撮れないようです。
ミソサザイは今書いた辺りとつり橋周辺の斜面になっているところに比較的よく出て、森の家裏にもときどき来ます。

 

コガラ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

カケス(亜種ミヤマカケス)
今週もよく見られています。

 

 

 

◎夏鳥・旅鳥情報
イカル
12月3日木曜日、森の家の裏に「キッキッ」と鳴きながら2羽のイカルが飛んで来て、ぐぜりといっていいような不完全な囀りをした後藻岩山方面に飛んで行きました。
この時期まだ残っている個体がいるようですが、越冬するのかどうか要注目です。

 

カワラヒワ
今日も園内で声を聞き、今週は10羽くらいの群れも観察しましたが、まだ旭山にも残っているようです。

 

モズ
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、モズはまだもう少し様子を見てゆきます。
ちなみに、今週、江別市内の野幌森林公園付近でモズを観察しました。

 

 

 

◎留鳥情報
クマゲラ
今週も園内での観察情報がありましたが午前7時台の情報が多く、昼の情報は少ないです。
雄と雌を同時に見たとの情報もありました。
いつもいいますが、クマゲラはいつ行動パターンが変わるかまったく読めず、明日からまた園内に頻繁に来るようになるかもしれず、要注意です。

 

オオアカゲラ
今週も観察情報がありました。

 

アカゲラ
今週もよく見られています。
写真は12月2日に森の家近くで撮影した雌の個体です。

アカゲラ雌2020年12月5日

 

コゲラ
観察機会は多いです。

 

ヤマゲラ
今週は園内で地面にいるところを撮影した方がおられました。
森の家の周りでもときどき鳴き声が聞こえてきますが、近くで撮影できる機会は少ないです。

 

フクロウ
今週も園内での観察情報がありました。

 

 

オオタカ
今週も観察情報がありました。

 

ハイタカ
オオタカ同様今週も観察情報がありました。
元々11月から1月にかけてはオオタカとハイタカの観察情報が多くなる傾向にあるのですが、おそらく、オオタカもハイタカも森の家の外で朝から日の入りまで見ていると毎日一度は現れていると思われます。

 

ノスリ
今週は観察情報がありました。

 

トビ
今週も観察情報がありました。

 

ゴジュウカラ
園内でよく見られています。

 

シジュウカラ
園内でよく見られています。

 

ハシブトガラ
園内でよく見られています。
写真は12月2日に撮影したものです。
今週も囀りを聞きましたが、まだいつも鳴いているというわけではなく、しかし今年は囀りを始めるのが早いです。

ハシブトガラ2020年12月5日

 

ヤマガラ
園内でよく見られていますが、ピクニックテラスから学びの森付近、森の家周辺と第1駐車場入口付近でよく見られます。

 

ヒガラ
園内でよく見られており、囀りを聞く機会が増えてきました。
写真は12月2日にシマエナガを撮影しているときに同じカラマツにいたものです。

ヒガラ2020年12月5日

 

ハクセキレイ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、秋以降はほとんど園内で見られておらず、真冬は旭山では見られないかもしれません。

 

ヒヨドリ
園内でよく見られています。

 

ハシブトガラス、ハシボソガラス
園内でよく見られています。

 

スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で時々見られますが、それ以外の場所ではめったに見ることはありません。

 

 

 

 

 

 

次回は12月12日に上げる予定です。

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。