旭山記念公園野鳥情報、2020(令和2)年11月14日土曜日
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
◎本日の旭山野鳥観察会
本日8時より「旭山野鳥観察会」を行いました。
観察会の間に確認できた野鳥は以下の20種でした(五十音順)
アカゲラ、カケス(亜種ミヤマカケス)、カワラヒワ、キバシリ、コゲラ、
ゴジュウカラ、シジュウカラ、シマエナガ、シメ、ツグミ、
ハシブトガラ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、ヒガラ、ヒヨドリ、
ヒレンジャク、マヒワ、ヤマガラ、ヤマゲラ、ルリビタキ
シマエナガ、今日は観察会開始直後にまずカラ類混群に混じる数羽に遭遇。
すぐ後に藻岩山登山道入口付近で10羽以上と思われる群れ、そして9時前に森の家の周りで見られました。
目線の高さに降りて来ることもありました。
ルリビタキ、今日も出ました(後詳述)。
ヒレンジャク、10羽前後の群れが高いポプラにとまり数分間割と長く観察できましたが、観察していた場所からは遠く、その後も近くで見ることはありませんでした。
ツグミとシメ、それぞれ10羽前後の群れで飛ぶ姿が見られました。
カケスとヒガラ、双眼鏡なしの肉眼で見られるほど近くで観察できました。
その他カラ類も近くで見ることができ、アカゲラも何度か見られ、全体的には鳥がよく出た方でした。
参加された皆様、ありがとうございました。
本日観察会の時間以外に観察情報があった野鳥
オオアカゲラ、クマゲラ、ベニヒワ、
◎今週のトピックス
ルリビタキ
今週月曜日11月9日にふたたび園内で見られるようになり、観察会でも出たように今日現在まだ滞在しています。
写真は昨日11月13日撮影した雌と思われる個体ですが、今日観察会で出たのも雌と思われる個体でした。
ルリビタキは森の家の南から南西側に潜んでいて、時々、森の家南側にある大きなハリギリの実を食べに来ます。
食べている間はあまり動かず、時々ホバリングをしていて、高くて遠めですが観察はしやすいです。
ハリギリの実はカラ類も頻繁に食べに来ます。
園内では噴水広場から遊具広場の辺りでも出ています。
ルリビタキは過去に11月下旬まで見られた年もあり、まだ見られるかもしれません。
ウグイス
一度いなくなったかと思われたウグイスが11月11日、園内で見られました。
さらに昨日11月13日にも確認しましたが、今日はまだ観察情報がありません。
写真は11月11日に撮影したものです。
◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
日の出時刻がだんだん遅くなってきていますが、今週は6時半過ぎの日の出直後のまだほの暗い時間に出たという情報もありました。
今日の観察会でも出たように、7時台、8時台は森の家の周りで一度は出るような感じです。
ただし、昨日11月13日は早朝に出たっきり昼前まで観察情報がなく、時々そういう日もあるようです。
今日は11時過ぎに森の家の周りに出たとの情報がありましたが、11時から13時の間は出ないことが比較的多いので観察の際には注意が必要です。
また、この1週間でも2回ほど、15時半から16時頃までに森の家の周りに出たことがあり、昼間よりも夕方近くの方が観察機会は多いかもしれません。
ように思われます。
◎冬の鳥情報
ヒレンジャク
今日も観察会で10羽前後の群れが観察されましたが、「チリー」と弱い声で鳴きながら群れで飛ぶ姿が日に何度か見られています。
今日は(アカミ)ヤドリギの実を食べに寄っていましたが、ヤドリギには来ないこともあります。
キレンジャクはこの冬はまだ確認していません。
写真は本日午後に森の家の前で撮影したヒレンジャクです。
曇っている空をバックに撮影したもので、なかなかきれいに色が出ません。
今日は10羽ほどの群れて来てヤドリギのある木にとまりましたが、実を食べてはいませんでした。
ウソ
昨日、森の家の近くを4羽で飛ぶ姿が見られましたが、低い位置での観察情報はありませんでした。
イスカ
昨日も15羽ほどの群れが飛んでいましたが、飛んで通過するだけで木にはなかなか降りてきません。
「キチッ」と比較的強い声で鳴きながら飛び、その音で気づくこともあります。
ベニヒワ
今日も15羽ほどの群れが飛んでいましたが、イスカどうようなかなか木にとまってくれません。
イスカよりも軽くて小さい音で「キッ キッ」と鳴きながら飛び、やはり飛んでいても声で気づくことがあります。
マヒワ
10羽ほどの群れで飛ぶ姿が日に何度か見られますが、今週はルリビタキが来るハリギリの辺りで木にとまっているところを撮影した方がおられ、撮影可能な高さの木にとまることもあります。
シメ
今日も10羽ほどの群れで飛んでいましたが、単独でいることも多く「シリーッ」という音が細い鳴き声が聞こえることがよくあります。
キバシリ
ときどき見られており、「シリリー」という弱い音で鳴き、その声で気づくこともありますが、相変わらず観察情報は森の家から西側に限られています。
キクイタダキ
この1週間も観察されていますが、まだ機会は少ないです。
ツグミ
今朝も10羽ほどの群れで飛んでいましたが、まだ低い位置での観察情報はほとんどありません。
ミソサザイ
この1週間も観察はありました。
コガラ
この1週間は確かな観察情報はありませんでしたが、ハシブトガラと見分けがつかないこともあり、いないとは限りません(むしろいる可能性は高そうです)。
カケス(亜種ミヤマカケス)
今週もよく見られています。
今日の観察会でもつり橋左岸に3羽でやって来ましたが、3羽で行動していることが多いようです。
どんぐりはそろそろなくなってきたので、他のものを食べています。
◎夏鳥・旅鳥情報
メジロ
確かな観察情報は11月8日が最後で、それ以降は情報がありません。
いよいよ南に渡っていなくなったか、この先注意してゆきます。
イカル
昨日11月13日はまだ園内で観察され囀りも聞くことができましたが、今日は観察情報がありません。
カワラヒワ
今日はまだいましたが、少し前までのように群れではなく単独であり、群れもこの1週間は見ていません。
カワラヒワは1羽か2羽が旭山周辺で越冬する年があり、一方で冬の間は見られなくなる年もあって、この先どうなるか動向に注目です。
ベニマシコ
11月11日に観察情報がありましたが、それ以降は情報がなく、そろそろいなくなった可能性があります。
この秋は近くで観察する機会はほとんどありませんでした。
モズ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
キジバト
この1週間も確かな観察情報がなく、そろそろ南に渡っていなくなったかもしれません。
来週も観察情報がなければここでは触れないことにします(また来年)。
マミチャジナイ
今週は確かな観察情報がなく、南に渡っていなくなった可能性が高そうです。
来週も観察情報がなければここでは触れないことにします(また来年)。
シロハラも今週確かな観察情報はありませんでした。
◎留鳥情報
クマゲラ
今朝は観察会の前に学びの森で見られたとの情報があり、この1週間は園内での観察情報が毎日のようにありましたが、今週は学びの森から遊具広場の方での情報が多く、森の家の周りでの情報は少なかったです。
ただそれも、クマゲラのことだから、明日には変わるかもしれません。
オオアカゲラ
今週も園内での観察情報がありました。
アカゲラ
今週もよく見られていますが、つり橋左岸で見られた時は2羽いて、「キャッキャッキャッ」というけんかのような声を出し合っていました。
コゲラ
今日の観察会では声は聞こえたものの近くでは観察できませんでしたが、見られる機会は多く、カラ類混群に入っていることがよくあります。
ヤマゲラ
今朝も園内で鳴き声が聞かれ、園内での観察情報も毎日のようにあります。
ヤマゲラは餌をとるのに地面に降りることがよくあり、今日も地面にいる写真を撮った方がおられましたが、不意に出会うこともときどきあります。
オオタカ
今週も観察情報がありました。
ハイタカ
今週も観察情報がありました。
ノスリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
トビ
今週は観察情報はありませんでした。
ゴジュウカラ
園内でよく見られており、地面に降りて餌を探す姿を見る機会も多いです。
シジュウカラ
観察機会は多く、ハリギリの実をよく食べに来ています。
ハシブトガラ
園内でよく見られています。
ヤマガラ
園内でよく見られています
ヒガラ
園内でよく見られており、今日は囀りもしていました。
ハクセキレイ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
ヒヨドリ
よく見られており、今週は8羽の群れがいましたが、以前のように数の多い群れは見られなくなりました。
ハシブトガラス
ルリビタキも来るハリギリの実を食べに来ることがあります。
ハシボソガラス
森の家の周りに1羽から3羽で来ることがよくあります。
スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で時々見られますが、それ以外の場所ではめったに見ることはありません。
◎11月23日(月・祝)に予定しております「旭山野鳥観察会」は、募集定員に達しましたため、受付終了とさせていただきました。ご了承ください。
次回12月の観察会のご案内は、また後日させていただきます。
次回は11月21日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。