三連休の最終日、大変良いお天気の一日となりました。
青空に色づいたナナカマドの実が綺麗です。葉の紅葉はもう少し先でしょうか。

さて今日は爬虫類と昆虫のお話です。苦手な方はご注意ください!
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園内では今、今年孵化したニホンカナヘビをたくさん見ることが出来ます。
ニホンカナヘビは、爬虫綱有鱗目カナヘビ科に属する動物の一種で、日本の固有種です。
「ニホンカナヘビ」という和名は日本爬虫両棲類学会で2002年に承認採択された標準和名ですが、
今でも単に「カナヘビ」と表記されることも多く、また地域ごとに様々な呼び名があります。
私は子供の頃「カナチョロ」と呼んでいました。
以前も掲載しましたが、今年の6月8日に撮影した成体の交尾の様子がこちら。

カナヘビの卵は約2ヶ月で孵化し、幼体は1年程度で成体になります。
今園内にいるのは体の横に色の帯がありません。

5㎝~10㎝くらいのサイズで、とても小さいんですよ。
今時期にカナヘビを見たいなら、暖かな日差しを浴びているコンクリートで舗装された道路や階段に注目です。
特に第二駐車場から森の家に通じている階段で、のんびりひなたぼっこをしている幼体がたくさん見られますよ。
下の写真の真ん中に、小さく写っているのがわかりますか?

他にも、森の家のデッキ前のコンクリートが日光で暖まってくると、そこで休んでいる姿も良く見られます。

素早い動きで、あっという間に視界から外れてしまうので、近寄るときはそうっとですよ!
ここからは私のカナチョロフォルダーから、つぶらな瞳やきれいな手足を堪能できる写真をご覧ください。

草地に逃げ込む5秒前 窓の下から警戒中

見返り美人。目が素敵 石の上でひなたぼっこ中
ところで、見ているだけで可愛いカナヘビですのでご自宅に連れて帰ってしまう方も多いようですが
まもなくカナヘビ達は越冬の準備に入ります。公園でみつけた生き物はそのままにしてあげてくださいね。
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さてここからは昆虫話です。ちょっと気をつけていただきたい虫のお話を。
今時期園内で、この虫をよく見かけます。

これは、メノコツチハンミョウという、ツチハンミョウ科に属する昆虫です。
紺から黒系の金属光沢を持つ2センチくらいの大きさで、後ろ翅が退化しているので飛べません。
ゆっくり道を歩いているのを見ると、ピカピカの体につい触りたくなってしまうような昆虫です。
しかし!この虫には毒があります!!
外敵に出会うと脚の関節から黄色っぽい分泌物を出して身を守りますが
それは毒成分のカンタリジンを含む黄色い体液です。皮膚の弱い人は炎症を起こしてしまうので
触らぬ神にたたり無しです!気をつけましょう。
今日はこのメノコツチハンミョウのペアが交尾をしている所に出くわしました。
(下の写真はクリックして大きな画像でご覧ください)
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少し離れたところに、もう1匹オスがいますね…… あっ!独り身だったオスが近づいていきます
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あっという間にペアのオスの方に飛びかかりました 元いたオスをどけようと必死です
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体を押し込んで、元のオスを離しにかかります あっ!元のオスが弾かれた!!
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負けたオスは左を向いて立ち去る気配です そんな戦いの中、メスは我関せずで葉を食べていました。
メノコツチハンミョウのメスは、4000個の卵を産むそうです。
その中でも生き残れるのはほんの少し。オスもメスも繁殖のために必死なんですね。
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今日はずいぶんと長い記事になってしまいました。
明日から木曜日は、森の家の休館日です。
但し、10:00~16:00までは、星空観察会のお申し込み時間帯ですので、電話だけは通じます。
星空観察会、ぜひお申し込みくださいね~!