旭山記念公園野鳥情報、2020(令和2)年4月11日土曜日
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
夏鳥到来情報
ウグイス
4月7日火曜日、ウグイスを園内で今年初認。
昨年は4月16日が初認、今年は9日も早く来ています。
「ホーホケキョ」と声を聞いたとの情報を何人かの方からお寄せいただきました。
ただ、まだ囀りが完成していないようで、不完全な「ホーホケ」くらいの声がよく聞かれています。
キセキレイ
同じく4月7日、キセキレイを園内で今年初認。
昨年は4月11日が初認、今年は4日早く来ています。
キセキレイは第2駐車場から森の家の辺りで見る機会が多いです(第2駐車場はそろそろ部分的に開放となります)。
トラツグミ
4月9日、トラツグミを園内で今年初認。
昨年は記録を取り忘れていましたが、例年4月10日~15日前後に来ています。
ベニマシコ
4月10日、ベニマシコを園内で今年初認。
昨年は4月19日が初認、今年は9日早く来ていますが、ここまでの夏鳥は傾向として昨年より早く来ています。
ベニマシコは河川敷や草原で繁殖しますが、旭山では毎年春と秋にそれぞれ1週間から2週間ほど見られます。
今週のトピックス
ヤマゲラ
園内で声を聞くことは多く、時々近くで観察する機会がありますが、4月6日夕方近くに森の家の裏に飛んで来て鳴き始めました。
その個体は雄で、カラマツの木を少しずつ登り、5分ほどで飛んで行きましたが、よく見ると別のカラマツにもう1羽の雌がいて、少し間を置いてから雄に続いて同じ方向に飛んで行きました。
写真はその時の雌、2枚とも同一個体です。
ヤマゲラは今日も園内で声を聞くことが何度かあり、まだ観察機会は多そうです。
今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
森の家の周りで日に何度かつがいが現れています。
また、数羽の群れも園内でときどき観察されていて、先々週よりは見られる機会が多くなっているように感じられます。
夏の鳥情報
ホオジロ
展望台周辺で囀りしていることが多く、時々、展望台のいちばん高い松のてっぺんにも来ます。
ヤマシギ
今週も「ヤマシギ飛ばし」の観察情報がありましたが、まだもう少し見られそうです。
キジバト
姿を見る機会が多くなってきました。
モズ
ときどき観察されています。
カワラヒワ
今、カラ類以外で最もよく見られるのはカワラヒワと言っていいでしょう。
展望台周辺と森の家近くで「ギュイーン キリコロキリー」という鳴き声を頻繁に耳にします。
カワラヒワは高木のてっぺんで囀りするため、鳴き声が聞こえたら木の上の方を探すと姿も見られます。
冬の鳥情報
イスカ
数羽で飛ぶ姿が観察され、今日も1羽がいました。
まだ見られそうですが、とにかく低い位置になかなか降りてきません。
シメ
昨日、20羽ほどの群れが見られましたが、これだけの数を一度に見たのは昨秋10月以来のことで、北帰行に向けて集結している可能性があります。
今日も噴水広場付近で20羽ほどの観察情報がありました。
シメは例年、旭山では5月中旬まで見られます。
ウソ
観察機会が少なくなってきましたが、例年であれば5月になるまで見られます。
マヒワ
数羽で飛んで時々高い木のてっぺんふきんで餌をとっていますが、なかなか低い位置に降りてきません。
マヒワも5月中旬ごろまで見られます。
ベニヒワ
今週も観察情報はありませんでした。
もう北に帰った可能性があり、このまま観察情報がない場合、ベニヒワは来週からここには載せません。
ミヤマホオジロ
今週は観察情報はありませんでした。
ツグミ
今週はまた観察情報がありませんでした。
5月上旬まで見られる年もあり、まだいなくなったとは言い切れませんが、この先要注意です。
ミソサザイ
巨木の谷からつり橋付近で時々声が聞かれ、姿が見られることもあります。
キバシリ
カラマツ林から旭山都市環境林でまだ姿が見られ時々囀りを聞くこともありますが、観察機会は少なくなっており、そろそろ見られなくなる可能性があります。
キバシリファンの方はお急ぎください。
キクイタダキ
風の丘近くの松やつり橋周辺でまだ観察されており、先週は観察頻度が落ちてきたと書きましたが、この1週間は先週よりは多く見られました。
まだもう少し見られそうです。
ヒレンジャク、キレンジャク
この1週間も園内での観察情報はありませんでした。
春の北への渡りで見られる可能性はまだあります。
コガラ
今週も旭山都市環境林で観察されました。
このまま居つくかどうかは分かりませんが、要注目です。
留鳥情報
クマゲラ
この1週間も園内での観察情報はありましたが、藻岩山方面から声が聞こえてくることが多いです。
ただ、例年だと5月に入った頃まで園内で時々見られていて、まだもう少し見られそうです。
オオアカゲラ
まだ都市環境林などで観察されていますが、以前のように1時間歩くと必ずどこかにいるという感じではなくなり、観察頻度が落ちてきたように思われます。
写真は森の家の裏で4月5日に撮影したものです。
アカゲラ
園内でよく見られています。
「キャッキャッキャッ」という繁殖期だけに聞かれる声をまだ聞くことができますが、そろそろ終わりです(と先週も書きましたが、状況は同じでした。
コゲラ
園内でよく見られています。
オオタカ
今朝オオタカの観察情報があり、しばしば見られているようです。
ハイタカ
ハイタカはこの1週間は確かな情報がありませんでした。
ノスリ
園内で幾つかの観察情報がありました。
トビ
今週は観察はありませんでした。
ゴジュウカラ、シジュウカラ、ハシブトガラ、ヤマガラ、ヒガラ
園内でよく見られており、囀りを聞く機会も多いです。
写真はハシブトガラです。
ヒヨドリ、ハシブトガラス、ハシボソガラス
園内でよく見られています。
来週はアオジがやって来ると思われます。
次回は4月18日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。