カルチャーナイトの楽しい一夜

昨日はカルチャーナイトで、札幌市内の公共施設を夜間開放し、
様々なイベントが行われました。
ここ西岡公園では、昨年に引き続き西岡公園にゆかりのある
生き物の専門家が来て、お話をしてくれました。

休憩スペースは、ショウジョウバエの専門家である福田洋之さん
のお部屋です。福田さんは、昨年から西岡ヤンマ団の活動にも
携わってくれていて、優しい物腰とほんわかした雰囲気で、
子ども達にも大人気の大学院生です。
今回は、福田さんが日頃研究している小さな虫、ショウジョウバエ
のお話をしてくれました。
テーブルにところ狭しと並べられたショウジョウバエに関する書籍と、
たくさんの顕微鏡。小さいシャーレには無数のショウジョウバエが
浮かんでいます。目で見るとただの小さい虫ですが、顕微鏡で見てみると、薄い茶色の体と赤い目が意外にきれいで、思わず見とれてしまいました。
福田さんのお話はヤンマ団の子ども達にも大人気でしたが、
意外なことに女性陣からの人気も高く、「家に発生した虫はこれよ！」
と盛り上がっていました。
日常生活ではあまり気にもとめられない小さな虫だけど、ちょっと気になる・・・・ショウジョウバエはそんな虫なのかもしれませんね。

展示室は、昨年に引き続きカエルの専門家である高井孝太郎さんの
お部屋になりました。札幌市内で観察できるアマガエル・
エゾアカガエル・ツチガエル・トノサマガエルを展示して、
色々な質問に答えてくれました。

後半では、ナイトウオッチングに出かけました。高井さんの
華麗なる技で採集したツチガエルを持ち帰り、
胃の内容物を観察しました。
昨年もやってくれましたが、カエルの口から
グワッとおなかの中身が出てくる瞬間は、何度見ても衝撃的です。
子どもからも大人からも、「おお～っ」と歓声があがっていました。

ツチガエルの胃の中に入っていたのはたくさんのアリや昆虫の体のカケラ。イモムシが丸ごと出てきたカエルもいました。
よ～く見てみると、ショウジョウバエらしき姿も！！
「これでカエルとショウジョウバエがつながったね～」
と最後は参加者も大喜びでした。

今年も、たくさんの方々が夜の管理事務所に遊びに来てくれて、
カルチャーナイトは大盛況でした！！
普段はなかなか聞けない専門家のお話はとても刺激的で、
夢中になった子も多かったのではないでしょうか。
好きなことを極めている大人と出会うことで、子ども達の
将来の夢も広がるような気がします。こんな風に、
好きなことを真剣にできる大人っていいなぁ、ステキだなぁと思います。
快く講師を引き受けてくれた福田さん、高井さん、
そして参加してくれた皆様、本当にありがとうございました！！