「西岡見聞録1月号」発行しました

氷の上に花のような結晶が出来ている

「西岡見聞録1月号」

園内はすっかり雪に覆われ、池も凍り付いています。

日差しがまぶしく、雪や、木道の手すりに付いた霜がキラキラしています。

そんな西岡公園では「西岡見聞録1月号」発行しました。

見聞録1月号

見聞録1月号(マップ)

「西岡見聞録」、園内マップのPDF版はこちらから ↓↓↓

見聞録1月号(おもて)

見聞録1月号(マップ)

自然情報

昨夜から西岡公園は晴れていたようです。

晴れて雲がない夜間には、放射冷却(地表から熱が放出されて冷えること)がはっきりと起こります。

放射冷却の仕組みは、地球の表面の熱が宇宙に放射され、地表のあらゆるものの熱が奪われ、冷えるというものです。

昼間は地表から出ていく熱よりも太陽から受ける熱のほうが強いため、地表は温められます。
夜は地表から熱が放出されるために地表は冷えていきますよ。

曇っている夜には、雲が地表からの熱をいったん吸収し、その一部を再び地面に向かって放出します。
そのため、気温の低下が妨げられます。

雲が掛け布団の役目をするんですね。

氷の上に花のような結晶が出来ている

今朝は気温が低い、風も弱い、晴れていた、といった条件が重なって、水辺にはフロストフラワー(氷の花)が見られましたよ。

フロストフラワーは、雪の積もっていない薄い氷の上に、周りの水辺からの水蒸気が結晶化したものです。

放射冷却によって冷えた氷の上に付くので、気温がマイナス15度近くまで下がる、風がない、氷の上に雪が積もっていない、晴れているなどの条件がそろうとみられる現象ですよ。

枝に付いた氷の結晶

枝に付いた氷の結晶

湿原の枯草や手すりには、樹霜もついていましたよ。

樹霜は、放射冷却で冷えた枝などに、空気中の水蒸気が氷の結晶となって付いたものですよ。

フロストフラワーの出来る朝に同時に見られますよ。

風上の方向に発達するの特徴があるので、結晶が出来たときの風向きも分かりますね。

フロストフラワーも樹霜も、これから気温の下がる日が多いので、見られる機会が増えそうですよ。

凍った池と取水塔

冬の空は青が鮮やかですね。

樹々の影が長く伸びています。

赤い実の付いた寄生木

ヤドリギの赤い果実がまだついています。

木の枝にぶら下がるように止まるシマエナガ

シマエナガがいましたよ。

木の枝にぶら下がったりホバリングしたり、ちょこちょこと動き回っていました。

10羽近い群れで行動していましたよ。

ジュルル、ジュルル...と鳴きかわしながら、あちらの樹こちらの樹と、少しづつ移動していきました。

他にも、ゴジュウカラ、シジュウカラ、ハシブトガラ、アカゲラ、コゲラ、キバシリ、ミソサザイなどを見かけましたよ。

クマゲラの鳴きながら飛ぶ声も聞こえていました。

 

寒くなってきています。雪が積もったり、凍った地面が融けたり、溶けたりと、足元が滑りやすくなっています。

スノーシューズや、長靴などの足元と、暖かい服装で散策をお楽しみください。

園内の花や山菜、動植物の採集と傷つける行為は禁止されております。

皆さまのお越しをお待ちしております。