ここ数日は気温も低く、日が出たり陰ったりと、ぐずついた天気が続いています。紅葉が深まっていく中、公園内では着々と冬に向けての準備作業が行われています。
こちら日本庭園南門の「雪吊」です。雪で樹木の枝が折れないよう、縄で枝を保持します。頭頂部の縄を束ねている部分を、頭飾りと呼び、その結び方や巻き方は職人さんによって様々。キラリと職人の腕とセンスが光ります!

なかには写真を撮ったり、作業を見てる方もいらっしゃいます。海外の観光客からも人気があります。
これから園内は、冬囲い作業が本格的に始まります。冬の寒さや、雪の重さから樹を守るための大切な作業です。いつもとは、ちょっと視点を変えて、そんなところにも注目しながら、お散歩するのも楽しいかもしれませんね!
昨日の雨から打って変わって今日は気持ちのいい秋日和となりました。公園内も日増しに秋色が濃くなっています。色づき始めた紅葉の様子をご紹介いたします。
菖蒲池の水面に、薄紅葉がきれいに映ります。

もみじの葉は橙色から朱色に。緑色との調和がまた美しい!


赤や黄色の落葉も増えています。

暖かい日差しの中、園内をお散歩する人の姿があちらこちらで見られます。

パークホテル西側にある園路、イチョウ並木です。黄色くなった葉もありますが、黄金色に染まるまでにはもう少しかかりそうです。

公園全体としての紅葉の見頃はまだといったところですが、所々に秋色が楽しめます。「小さい秋」を探しに来ませんか。
今期はイチイの実が不作?
今期は中島公園内のイチイの実が不作のようです。
下記写真は一昨年の12月頃、園内で撮影したイチイの実をくわえたツグミの写真です。遠くからでも実付きの良さがわかるくらいぷっくりした赤い実が園内の多くのイチイにも沢山なっていました。

下記写真が今期の実付きの様子です。
1月だから実も萎み終わりかけているのでは?と思われるかもしれませんが、昨年の11月頃よりこれから膨らんでくるのではないか!?と期待し観察し続けてきましたが、未だにぷっくり赤い実は一つも見つけられず今日に至ります。よく見ると赤い果肉部分がないものも多く見られます。
イチイの実が不作なのは中島公園だけでしょうか?


注意:イチイの仮種皮と呼ばれる赤い果肉の部分以外は有毒です。絶対に食べないよう注意しましょう。
<ツグミ>
10月にシベリアから渡って来る冬鳥。1月から3月上旬の厳冬期にはさらに南に移動するため、北海道では数が少なくなる。渡来時には20から50羽の群れで飛んでいることもある。
ナナカマド、アズキナシなど樹木の実が好物で、人間と同じように足を左右交互に出しながら歩ける。
※掲載されている野鳥情報及び写真は、旭山記念公園野鳥ガイドさんにご協力、提供いただいています
何を被写体にした写真でしょう?
松の幹⁈
よく見ると写真中央に茶色と白のまだら模様をした鳥の背中が・・・樹皮に擬態している全長約13cmのキバシリという野鳥です。
この写真は、今月開催される野鳥観察会で案内を務めるガイドさんが、園内で撮影し提供してくださった写真です。
野鳥を見つける知識と経験!望遠機能を兼ね備えた一眼レフカメラ!動き回る野鳥の一瞬をとらえる技術!
この三拍子なくして、なかなかこの一枚は撮れません。

ガイドさんからのちょっぴり情報・・・
<キバシリ>日本で見られる野鳥の中でもかなり小さく細身の鳥。地上に降りることはほとんどんく、木の幹を螺旋状に登りながら餌を探す。夏は山で過ごし秋に低地に降りてくる。ここ2・3年の冬は低地で見かけることが少なかったそうですが、今年は一転して多く、この秋月寒公園でも見られたそうです。
中島公園にシマエナガ?!
先日中島公園内で今話題のシマエナガが見られました。
正面から見るとまるくて真っ白、とぼけた顔が可愛らしいシマエナガ。
ふんわりぽよぽよ、「雪の妖精」と呼ばれるのもうなずけます。
寒空の下、凛々しく梢にとまっておりました。

<シマエナガ>ちょっぴり情報・・・
森とそこに続く開けた場所が生活の場所。通常の行動範囲からはやや外れていますが、時折、中島公園でも見られるようになりました。大通公園に姿を見せることもあるそうです。冬の間は10羽以上の群れで行動。半径1~2kmの範囲を巡り餌を探します。
運が良ければ今月21日(土曜日)に開催される『中島公園 都会の野鳥観察会』でも姿が見られるかもしれません。
「雪の妖精」を一緒に探してみませんか?
藻岩山を背景に、 水と緑が豊かな憩いの場として親しまれている公園です。