水草の調査

オオヒルムシロ

西岡公園植物の会は8年ほど前から、西岡公園の植物の標本作りを中心に
植物に関する様々な活動を行っています。
昨日は、札幌市博物館活動センターの山崎真実学芸員に来ていただき、今まで手をつけていなかった「水草」の調査を行いました。
雨が降る中湿原や沼で水草を採集し、標本の作り方を教えてもらいました。

タヌキモ

採集した水草の中には、食虫植物のタヌキモもありました。
根を持たず水中を漂う植物で、葉の根元には捕虫のうが付いています。
「虫を捕まえるなんて、どんなすごい工夫がされているんだろう・・・」と
思いきや、捕虫のうはいたってシンプルな丸い形のものでした。ただ、葉の根元という根元にたくさん付いているので、1本に何十もの捕虫のうが付いています。数打ちゃ当たる作戦なのでしょうか。
今回は、タヌキモの他に、イトモ、オヒルムシロ(最初の写真)、ウキクサ、コウキクサなど、5種類の水草を採集することができました。

水草の標本

水の中できれいに水草を洗い、台紙を水につけてきれいに形作る作業は、
他の植物とは違い新鮮でした。真っ白い台紙に飾られた水草も、神秘的で、美しかったです。

西岡公園の植物の標本は、札幌市博物館活動センターの標本庫に収蔵してあります。今回作った水草の標本も冬には完成し、収蔵される予定です。
植物の会では、メンバーも募集しています。
標本作りの作業では、野外の植物観察では見られないような美しい植物の姿に出会うことができますよ。
興味がある方は、ぜひ西岡公園管理事務所までお問い合わせください。