第3回にしおか魚組「エゾホトケ調査&解剖」

第3回目のにしおか魚組「エゾホトケドジョウ調査&解剖」を行いました。

午前中は、管理事務所から歩いて20分程の沼地で「エゾホトケドジョウ」の調査を行い

午後は寄生虫の専門家:片平さんと、磯の生き物に詳しい大平さんを中心に、魚の解剖を見学・体験させていただきました。

片平さん・大平さん

[左:片平さん  右:大平さん]

今回の活動は、午後に魚の解剖を行うということで

活動開始後すぐ、片平さんから、魚たちの大切な命を扱う時間であることや、必要最低限の調査にとどめること

目的を見失わず、魚の生態をしっかり学んだり、寄生虫を実際に観察してみること

そして、魚組の活動以外で行わないことなど、たくさんの注意点をお話ししてもらってから、調査にでかけました♪

 

午前中の調査では主にエゾホトケドジョウを捕まえて計測することが目的でしたが

調査地のすぐそばに「ヤチウグイ」の獲れる沼もあるということから「どう」も仕掛けてみました。

※札幌市から特別に許可を得て「どう」を仕掛けております。

どう

[どうを仕掛ける隊員]

一昨年行った調査でヤチウグイがたくさん獲れていたので、今年も同じ所を狙って仕掛けました。

どうの準備からセットまで、隊員たち自ら行いました。

 

どうに魚たちが寄ってくるのを待つ間、今回の目的である「エゾホトケドジョウ」の調査を行いました。

見た目以上に深く、異臭を放つ沼でしたが、隊員達は果敢にタモ網をいれ、次々とエゾホトケドジョウを捕まえました。

途中、エゾアカガエルやイバラトミヨ・コオイムシなども発見することができました。

調査風景

[エゾホトケドジョウ調査風景]

エゾホトケドジョウの調査を終え、先に仕掛けたどうを引き上げてみると

いくらか生き物は入っていましたが、ほぼイバラトミヨで、ヤチウグイの姿は見当たりませんでした。…残念。

しかし、目的のエゾホトケドジョウは想像以上に捕まえられたので、調査としては満足です。

捕獲した全ての魚の計測をして、午前中の調査は終了しました。

 

~ここで一息~

午後の活動紹介に移る前に、隊員達がお昼休みに見つけた(捕獲した!?)生き物を紹介☆

アオダイショウ

[アオダイショウ]

なぜ怖くないのか少年たちよ!!

魚組の隊員達は、ほとんどの子がヘビを掴むことに抵抗がありませんでした。

野性的でたくましいとは思いますが、見ているスタッフは心配です…。まぁ止めたところで無駄なわけですが。

こんな感じでお昼も、お弁当をさっさと食べ、みんな元気に外で遊んでいる魚組です☆

アオダイショウ2

[もう一枚]

近くで見ると意外と可愛い気がしてきました☆

以上

 

ではでは午後の活動紹介へ!

午後は片平さん、大平さんによる魚の解剖を行いました。

まず始めに片平さんから、普段目にする機会の少ない寄生虫を、写真や動画で見させてもらい

寄生虫は魚だけではなく、カエルや人間など、あらゆる生き物に深く関わっていることを教えてもらいました。

寄生虫について

[スライドを見る隊員達]

片平さんのお話を聞いた後、今度は実際に解剖をするところを見学しました。

解剖

[片平さんの解剖を見学]

隊員達は解剖の手順をよく聞きながら、恐る恐る片平さんの手元を覗いていました。

魚の体の仕組みや、どんなところに寄生虫がついているかなど、解剖してみなければ見えてこない部分を学びました。

その後、片平さん、大平さんに付き添ってもらい、実際に隊員達にも解剖を経験してもらいました。

隊員達が解剖

[隊員達が解剖に挑戦]

顕微鏡を覗きながらピンセットを動かすという細かい作業が、相当神経を使うようで

みんな無言で作業していました。

想像以上に手先が器用な隊員が多く、感心しました。

真剣そのもの 

[真剣に解剖する隊員達]

時間ギリギリまで作業し、まだまだやりたいと言う隊員もいました。

たくさん経験させてあげたい気持ちもありますが、今回はここで終了です。

片平さん、大平さんに、来年も来てくださいと頼んでいる隊員を見ると、なんだか嬉しく思いました。

最後にもう一度、生き物の命の大切さを伝え、貴重な経験をさせてくださった片平さん、大平さんにみんなからお礼をして

今回の魚組は終了です。

 

次回の魚組は「水質調査&かじさんのスケッチ講座」

西岡公園の水質がどのような状況なのか調べます!!