第七回にしおか魚組~水生昆虫調査

9月7日(土)のにしおか魚組は、八つ橋周辺での水生昆虫調査でした。

今回の調査目的は「普段魚のエサとして食べられてしまう水生昆虫を採集し、体の形や生態を学ぶ」ということでした。

水生昆虫の専門家:酒井健司さんにも来ていただき、早速調査へ向かいます。

 

今回はここ数日の悪天候の影響で川が少し増水してしまい、元々予定していた場所での調査はできなくなってしまいましたが、

八つ橋周辺は少々流れが速いものの水位は平均10㎝~15㎝と浅く、調査は可能と判断しました。

季節が夏から秋に移行し始め、気温・水温も若干低くなってはいましたが、雨も降っていないため調査決行です!

 

水生昆虫の採集方法は、魚を捕る時のように足を使ってタモ網に追い込むのではなく、川に沈む大きめの石を少し浮かせ、手で石の表面を洗うようにこすり、

石についた昆虫をはがすようにしてタモ網に流し込むという感じです。

水生昆虫の採集方法

 

隊員達は一通り採集方法を聞き、実際に採集を開始しました。

調査の様子を遠巻きに見ていると、黙々と一人でとり続ける隊員や、数人で協力して大きな石に挑戦する隊員、

流れの速いところを狙う人もいれば、流れのほぼない川岸付近を調査する人などもいて、調査環境によってどのような結果となるのか楽しみでした。

 

調査は順調に進み、ヤゴやトビケラ・カゲロウそれからエビ・魚もたくさん捕れました。

1㎝に満たない水生昆虫は探すのに一苦労でしたが、見つけたときの喜びは大きく、みんな楽しそうでした。

 

採集調査を終え、そのまま近くの広場に移動し、次は種類分けと計測を行います。

過酷な種類分け

 

写真のとおり、隊員達は協力して小さなお椀に魚や水生昆虫を分けていくのですが

小さい水生昆虫を一匹ずつ仕分けていくのはなかなか過酷な作業でした。

時間が足りなくて全部仕分けしきれませんでしたが、みんなが集中して作業をしてくれたおかげで

ほとんどの作業は終わりましたね。

お疲れ様でした。

 

お昼ご飯を食べ、事務所に戻ってからはスケッチの時間です。

今回は自由に描き始める前に、水生昆虫について良く理解してもらいたいので

下の写真のような点描画をなぞってもらいました。

カゲロウの点描画

酒井さんに解説もしていただき、大変勉強になりました。

点描画の後の自由スケッチでは、小さな水生昆虫を良く観察するためにルーペや顕微鏡を使いながらの作業でした。

時間があまりない中、一生懸命描いてくれたスケッチは少し大胆になってしまったように思われますが、

色合いや形、特徴などは捉えられているように感じられます。

本日のまとめ

最後は酒井さんから一人一人の評価をしてもらい、今日の調査結果をまとめて終了です。

 

魚組といっても魚だけではなく、魚に関連する生き物について知ることも大切なこと、と今回の活動で感じましたね。

 

次回は10月5日予定の水源池調査です。

あの大きな池にどんな生き物がいるのか調査したいと思います。