2月3日、今日は立春ですね。
暦の上では冬が終わり、春の始まりです。
西岡公園でもキツツキがドラミングを始めていますよ。
キツツキにはさえずりがなく、かわりに木を連続してつついて音を出す「ドラミング」をします。
ドラミングは縄張り宣言、求愛などのコミュニケーションに使われるそうです。
キツツキも春を感じているみたいですね。
今日は様々な種類のキツツキに会えました。
クマゲラが舌を出して木の幹をなめています。
少し探るように樹皮に舌を当てたあと、他の樹に飛び移ってまた同じことをしていましたよ。
何をしていたんでしょう?
近くにヤマゲラもいました。
体長30センチの大きなキツツキですよ。
木のさけ目に頭を突っ込んでなにかしています。
先端が針のようになっている丈夫な尾羽で体を支えていますよ。
アカゲラが樹の樹皮をつついてはいでいます。
これも尾羽で体を支えながら、でした。
このスズメくらいの大きさの小さなキツツキはコゲラです。
樹皮に融け込むカラーで目立ちませんが、「ギーッ」という鳴き声が特徴です。
コゲラは体が小さいのでドラミングも短くて小さいです。
コゲラも尾羽で体を支えていましたよ。
垂直の樹の幹を歩き回るタイプの鳥は尾羽をこんなふうに使っています。
他には、どんな鳥がこういった尾羽の使い方をしているか、観察してみませんか?
樹の上のヤドリギがよく見えます。
赤い実がついているので「アカミノヤドリギ」と呼ばれています。
西岡公園ではアカミノヤドリギがほとんどです。
これは黄色い果実のついた「ヤドリギ」
西岡公園では少数派です。
ヤドリギの果実をレンジャクという鳥が食べに来ます。
今年はもう来てくれているのでしょうか?
今日は会えませんでした。
この、木の上まで這い上るツル性の樹木はイワガラミです。
ひらひらしているのはイワガラミのドライフラワーですよ。
白っぽいのは花びらではなく、ガク片ですよ。
イワガラミのがく片は1枚ですよ。
こちらもつる性の樹木、ツルアジサイですよ。
飾り花がそのままドライフラワーになっています。
がく片は4枚です。
円錐形のドライフラワーはノリウツギの飾り花です。
ノリウツギはツルではなく低木です。
イワガラミ、ツルアジサイ、ノリウツギは夏に花を咲かせていますが、枯れてもそのままついていて、ドライフラワーになります。
冬の森を飾ってくれていますね。
現在、イワガラミのたっぷり飾り花のついた大枝を管理事務所の展示室の展示しています。
高い所についていてなかなかゆっくり見るチャンスの無いイワガラミを間近でご覧になれるチャンスですよ。
管理事務所に見に来てくださいね。
元気に走り回っているエゾリスにも会えました。
エゾリスは冬眠しないリスですよ。
園内にはエゾリスの足跡があちこちにありましたよ。
西岡公園にお越しの際には、雪の中でも歩きやすい足元と、暖かい服装で散策をお楽しみください。
園内の花や山菜、鳥、獣、魚類の採集と傷つける行為は禁止されております。
皆さまのお越しをお待ちしております。