樹霜は夜間、放射冷却した樹木などの表面に空気中の水蒸気が昇華して氷の結晶となって付着したものですよ。
枝状・扇状・コップ状などいろいろな形があります。
樹霜は風上の方向に発達するのが特徴です。
この写真からわかるのは右手から風が吹いていたんだな、ということですね。
探偵のようで楽しいですね。
これも、風の吹いてきた方向がわかりますね。
ハリギリのトゲにも樹霜が付いていますよ。
樹霜は気温が上がると消えてしまいます。
観察は朝がお勧めですよ。
森の中には、樹皮が縦に削られた跡が何本もついている樹がありましたよ。
エゾシカのオスが角研ぎをした跡です。
ガリガリと大きな音を立てることもあります。
エゾシカはオスは130キロ、メスは80キロにもなる大きな生き物ですよ。
管理事務所の展示室には、大きな角が付いたエゾシカの角のついた頭骨を展示していますよ。
迫力のある角をじっくりとご覧になれます。
凍った池の雪の上には周りの樹木の影が長く伸びています。
冬は太陽の「南中高度」が夏よりも低いので(太陽の光が低い位置から斜めに当たる)影が長く伸びますよ。
ハルニレの樹の影も伸びています。
落葉広葉樹なので冬に葉を落としています。
光合成する葉がしげる夏は、朝、東の地平線からの太陽が顔を出し、南中した太陽は真上に近くまで上り、夕方に西の地平線に沈みます。
広場にぽつんと立つハルニレは、半球の樹冠が分かりますね。
たくさん太陽の光を浴びて光合成するには、このような樹形が理にかなっています。
こちらは常緑の針葉樹のエゾアカマツです。
冬にも光合成しています。
落葉広葉樹のハルニレと比べたら細長い樹形です。
ほかの常緑の針葉樹たちも細長い円錐のものが多いですね。
斜めに光が差し込んできたときにも、横からも太陽の光を受け止める樹形です。
常緑の針葉樹のエゾアカマツは夏だけでなく冬にもできるだけ、たくさん太陽の光を浴びて光合成出来るように、このような樹形になっていますよ。
樹木の樹形は、それぞれの樹種の特性の他にも、風の強さ強さ、方向、雪、土地の乾燥具合、日当たりの条件など様々な環境の影響を受けます。
樹を見て、どうしてこんな形なんだろう?と、いろいろ推理してみると面白いですね。
園内の雪道にもフカフカの雪が積もりました。
管理事務所では、双眼鏡のレンタル200円、スノーシューのレンタル300円もありますよ。
散策の際にはご利用ください。
樹の上に積もった雪が残っています。
落雪に伴った折れ枝も発生するかもしれません。
散策されるときには、足元、頭上両方にお気を付けください。
スノーシューズや、長靴などの足元と、暖かい服装で散策をお楽しみください。
園内の花や山菜、動植物の採集と傷つける行為は禁止されております。
皆さまのお越しをお待ちしております。