にしおか魚組~両生類の卵塊調査をやりました!

今日の魚組は、ゲストに北海道大学でカエルの研究をしている高井さんに来ていただき、両生類の卵塊調査を行いました。

今年は雪解けが遅いかな・・・・と思い、少し遅めに調査日を設定したら、春はあっという間にやってきて、カエルの産卵も例年通りの時期に終わってしまいました。
卵は全然見つからないかな・・・・と思いきや、3チームに分かれて調べてみると、湿原の
東側では、意外にたくさんのカエルの卵が見つかったり、エゾサンショウウオの卵も見つかったりと、思った以上の発見がありました。

今回は高井さんの提案で、オタマジャクの形を調べる調査も行いました。
オタマジャクシは、外敵がいる場所では、食べられないようにするために、
頭が大きくなったり、ひれが大きくなったりするそうで、3カ所に分かれてどんな大きさで
どんな形のオタマジャクシがいるかを調べました。
オタマジャクシを5分間でとって、とった中から15匹を選んで大きさを測ります。
中には100匹以上とれたところもあり、数えるだけでなかなか大変。
まだオタマジャクシになったばかりだったので、頭やひれの違いはありませんでしたが、
大きさは調査地ごとに、違うことがわかりました。
6月くらいになると、形の違いも出てくるそうなので、同じ調査場所で来月調べてみると、
びっくりするような形のオタマジャクシが見つかるかもしれませんね。

お昼ご飯を食べる前には、ツチガエルのオタマジャクシを探しにいきました。
ツチガエルは、オタマジャクシで冬を越すので、エゾアカガエルに比べてずいぶん大きなオタマジャクシになっています。エゾアカガエルのオタマジャクシを見慣れている隊員も、
この大きさにはビックリ!
高井さんからは、このツチガエルは北海道では外来種だと言われているけど、違うかもしれないという説があることを教えてもらいました。

午後は、事務所に戻ってチームごとに記録をまとめて、卵塊調査マップを作りました。
そして、そのマップをみて、どんなことがわかるか、疑問として残ったのかを高井さんと
一緒に考えました。

今までの魚組は、「ここでこの種類がいた」という記録に留まっていましたが、
「ここだけまだ卵の状態なのは、なぜだろう」「大きさが違うのはなぜだろう」などの
疑問を持ち、それを解決するためにどうアプローチするのか考えて挑戦してみることが
大切なんだということを教えてもらいました。
隊員たちも、少しずつ大きくなる中で、いろいろな疑問を持ち、中学生になったら、自分の
疑問を解明していくような調査ができるといいなぁと思います。

この日は、5月にしてはビックリなほどの寒さで、外にいるだけでも大変でしたが、みんな
一生懸命調査をしてくれました。
でもやっぱり、晴れている日に楽しく調査したかったですね。