10月15日、今年度最後の野外での調査活動が行われました。
ここ数日気温もグッと下がってきていたのですが、前日に日当たりの良い広場でキトンボの目撃もあり最後の調査活動に期待していたのですが・・・
出発前にはいつも通り、本日のスケジュールやねらい目の確認を行うのですが。今回は中学生スタッフで、先日コシアキトンボの北海道初採集という快挙を成し遂げた佐々木柊太朗くんへのヒーローインタビューの時間を設けました。
採集したコシアキトンボの標本を持ってきてもらい、採集した時の気持ちや周りの反応、どんな状況で採集出来たかなど聞くことが出来ました。最後に今の団員へ向けて、とっても素晴らしい言葉を頂きましたよ!
園内はすっかり紅葉が進み、日差しが無いと肌寒いぐらいでした。アキアカネを見つけることが出来ても、どのトンボもひっそりと葉や枝に止まっている様子。
昨年に引き続き、アキアカネの採卵の採集にも挑戦しましたが、すでに採卵が終わっているらしくどの個体もほとんど卵を抱えてはいないようです。
木道から園内の奥へ進んでも、トンボの姿はほとんど無く。
展望テラスでは何度か日差しが出て、その一瞬トンボが飛び立つこともありましたが、採集には至りませんでした。
すっかり身体が冷え切ってしまいましたが、この日は団員のお母さんたちによる手作りカレーを頂く「みんなでカレーを食べよう!」の日です。
暖かいカレーが本当に有難く、ニハル・クラブのお母さん方には本当に感謝でした。
午後からの活動は、羽化殻の標本の作り方とヤゴクイズが行われました。
今年は年度初めに羽化殻の採集もやってみよう!と提案があり、この日1年間採集した羽化殻を持参してもらいました。
横山先生からは、事前に水でふやかしたヤゴの抜け殻、羽化殻が全員分用意され、羽化殻を標本する際の取扱いを教わりました。
細かな作業に皆真剣に取り組んでいて、今年入ったばかりの新団員も丁寧にヤゴの手足を整えている姿が見れました。
その後は孵化したばかりのヤゴを顕微鏡で観察したり、ヤゴの羽化殻クイズが行われました。
来年はこれまで以上に羽化殻やヤゴについても注目してみるといいですね!
次回からは標本の整理や報告展へ向けての活動となります。室内での活動が中心になりますが、最後まで頑張りましょうね!