西岡ヤンマ団~オオアオイトトンボと出会えた9月の調査

9月なのに夏日が続く中で迎えた17日。
この日は早朝に雨がさっと降り、活動スタートの午前9時半はちょっぴり涼しく、秋晴れが広がりました。

公園外

団員はいつもの21人が参加。赤とんぼ(アカネ属)を狙いましたが、濃い緑色が美しいオオアオイトトンボが主役を奪いました!
最近はあまり見られなくなっているようですが、何と9頭もゲット。
次々と歓声が響きました。
オオアオイトトンボ
(写真提供:平塚和弘氏)
オオアオイトトンボは、かつて湿原にあった沼が生息地でしたが、2004年の大型台風で周囲の木が倒れたことで沼の環境が変わり、
激減しました。
ヤンマ団の調査では、2013年より少しずつ個体数が回復してきていることが分かっていましたが、今回の調査は、これまでにない収穫でした。

平塚さん(トンボのおじさん)は「1日で捕れた頭数としては過去最高」と解説してくれました。
今夏は雨がよく降ったせいか、生息しやすい水場が広がったことなどが影響したようです。

初見となったキトンボ

メーンターゲットの赤とんぼもトンボ広場などで気持ちよさそうに舞ってしまいた。

団員たちはヒメリスアカネ、ナツアカネ、マユタテアカネなどを次々と網の中におさめました。

赤とんぼなのに、オレンジ色を帯びたキトンボが人気者に。

今シーズン、公園内ではまだ見つかっておらず、団員も「キトンボいないかな~」「キトンボとりたい~」と言いながら探し回り、数人が見事にゲット。おめでとう!

標本作り

この日は、大きなオニヤンマを含めて計10種類が捕れました。
午後からは標本づくりに入り、トンボの体内に軸を通す作業に取り組みました。
ベテランの高学年は談笑しながら手際よく進めますが、慣れぬ低学年はせっかく捕れたトンボが台無しにならないよう、緊張感がみなぎっていました。

次回は10月8日、ついに今年度最後の調査です。
くいが残らないように、がんばりましょう♪