7月17日、「日本全国津々浦々のトンボ談義」と題して、ヤンマ団10周年記念講演会を開催しました。
1人目のゲストスピーカーは沖縄市郷土史博物館の刀禰浩一さん。
刀禰さんはヤンマ団の創成期を支えたスタッフの1人です。
今回は、「西岡公園のトンボと沖縄のトンボ」についてお話してくれました。
北海道は湿原の環境が豊かで多様なトンボが生息していること、一方沖縄は湿原や川が消失し、トンボが生息できる
環境が少ないとお話してくれました。
札幌は特に自然環境への市民の関心も高く、シチズンサイエンス(一般市民が参加する科学活動のこと)が進んでいるそうです。
特に西岡公園は、「調査→保全→モニタリング→市民への還元」というサイクルができていて、
「西岡の活動はもはや最終形?!」とまでおっしゃっていました。
我々西岡公園で活動するものにとっては、なんだかとってもうれしいお話でした。
続いて日本トンボ学会前会長の松木和雄さんに「ベッコウトンボの保全活動」についてお話してもらいました。
ベッコウトンボは、トキと同じように絶滅の危機にさらされているトンボです。
松木さんは、全国の市民団体と連携してベッコウトンボの保全活動に尽力されてきました。
保全活動は試行錯誤の連続で、続けていくのはとても大変なことですが、成功の秘訣は、「チームになっていること」と「次のランナーを作れること」
だそうです。仲間がいないと出来ない活動であり、後継者がいないと活動も途絶えてしまいます。
長く市民活動に携わってきた松木さんの言葉には、とても重みがありました。
最後は30年以上西岡公園のトンボを調査している平塚和弘さんを交えてのトークセッションです。
進行は、ヤンマ団団員の保護者である高瀬克範さんが務めます。
西岡公園を長年見てきた刀禰さんや平塚さんからは、オオアオイトトンボが生息していた池が
縮小していることや、池のカモが減ったことでオオヤマトンボの数が回復した話があり、
今後西岡公園でもトンボの生息環境を保全する活動を考えていることなどが話題に上がりました。
松木さんからは、湿地の保全活動の成功例はほとんど無く、試行錯誤で続けていくしかないとお話がありました。
また「10年後西岡公園がどうなっていてほしいか」という質問には、
3人ともに「保全に向けて動いていてほしい。湿地を残す活動を一緒に続ける仲間がいてほしい」とおっしゃっていました。
また松木さんからは「西岡公園の活動をぜひたくさんの人に発信してほしい」というお話もありました。
西岡公園で活動する私達にとって、刀禰さんや松木さんのお話はとても新鮮であり、
ヤンマ団という仲間がいること、団体を越えて西岡公園の自然を大切に考え行動する人の
がいることは、とても幸せなことなのだと改めて感じました。
ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました!