4月23日、今年度最初の西岡さかな組の活動は「入隊式と卵塊調査」です。
まずは入隊式で、それぞれ今年の目標やテーマを発表し、
西岡公園の岡本所長から、さかな組グッズを手渡されました。
今年は新隊員が3人入隊してくれました。自己紹介は緊張した面持ちでしたが、
新しい調査員帽子やたもあみを授与されて、とってもうれしそうでした!
入隊式の後はいよいよ調査に出発です。
本日はカエルの専門家の高井さんを迎えて、両生類の卵塊調査です。
さかな組では、毎年同じ時期に、エゾアカガエルとエゾサンショウウオの卵が西岡公園内のどこにあるのか調査しています。
水温や水深等環境も記録して、どんな環境にどのくらいの卵があるかを調べて
西岡公園が両生類にとって、すみやすい環境であるかを確認しています。
あいにくの雨、しかも本降りの中でしたが、外に出た子ども達は全く気にならない様子で最初の調査地、八つ橋へ向かいます。
午前中は八つ橋周辺で高井さんより卵塊調査の卵塊の数え方のレクチャーを受けました。
卵は、下見の時から比べると産みたての粒粒の状態から進んでいて、おたまじゃくしの形に変化しつつあるものが多いようでした。
午後は2チームに分かれて調査を行いました。
サンショウウオの卵や、カエルの卵がたくさん浮かんでいるのを見つけ、子ども達のテンションがぐんと上がります。
卵は状態を確認し、卵塊の数を記録したら、すぐに戻してあげました。
事務所に戻ってからは、今日の調査のまとめとして、みんなが調査した場所ごとに
卵の数を記録しました。
また、今年の報告展でカエルをテーマにしたい隊員は、1つの卵塊の卵の数を数えました。根気強く1こ1こ数えた結果、エゾアカガエルの卵塊は305この卵でできていました。
エゾサンショウウオの卵塊(半分)は、58この卵でできていました。
卵塊が10こあった場所では、3050のおたまじゃくしが生まれる計算になります!すごい!
最後に、講師の高井さんがまとめのお話をしてくれました。
1つの卵塊につき♂♀1匹ずつ必要だとすると、今回数えた卵塊から親の数が導き出せます。
今回の卵がオタマジャクシになり、カエルになって親になるのは、とても難しいことだと分かりました。
またアライグマなどの外来種に、両生類が食べることがあると教えてくれました。
今後もさかな組では、両生類の卵塊調査を続けて、両生類がすみやすい環境
が守られているかを確認していきたいですね。
ちなみに今回卵の数を数えた卵塊は、管理事務所で展示しています。
西岡公園では、両生類の卵を採集することはできません。
ぜひ管理事務所で、卵の発生状況を観察してみてくださいね♪