2026年7月11日土曜日、さっぽろまちづくりガーデニング講座の第11回目「病害虫対策の考え方」の講義を百合が原公園で行いました。講師は当協会職員で、樹木医でもある百合が原公園勤務の細樅聡子が担当しました。
最初に園内を散策しながら園内植物の病害虫被害の様子や、その防除対策など見学して回りました。
皆さんが見上げているのは、シナノキという樹木です。ちょうど開花時期で、あたり周辺にシナノキの爽やかな香りが立ち込めていました。どこから香ってくるのだろうか?何の香なのだろうか?通行していて不思議に思われている来園者の方も多いのではないでしょうか。
講師が専用の道具を使用してシラカバの樹木診断をしてくださいました。根元には空洞ができています。これはカミキリムシの幼虫が木の内部を食い進んだ跡です。幼虫は幹や芯となる木材をかじり、徐々に穴を広げていきます。更に木の腐朽が進むと弱って枯れてしまうこともあるそうです。今回は、カミキリムシを発見することはできませんでした。害虫がいなくて良かったような、見れなくて少し残念というのが正直な感想でした。
バラの散策路「ローズウォーク」にはコガネムシの成虫の雄を捕獲する「フェロモントラップ」を導入しています。百合が原公園では公園を利用する人や生物などの環境にとってやさしい公園管理を目指していて、安心・安全を考えて化学農薬を減らす取り組みを行っています。そのため、病害虫が発生しても致命的な被害に至らないと判断できる場合には、そのままにする場合もあるそうです。
ちょうど百合が見頃を迎えていました。オレンジ色の百合と紫色のラベンダーのコントラストがとても綺麗でした。その他にも、紅色やピンク、黄色のユリが咲きすすみ見頃を迎えていますので、ぜひ夏のユリ散策に足をお運びください。
講義では、病害・虫害が発生する原因、病害虫の種類や被害の特徴について学びました。特に、日頃のこまめな観察により早期発見・早期対処することの重要性が強調されました。百合が原公園では、日々の管理の中で札幌の気候に適した植物や病害虫に強い品種を導入し、植物が好む環境づくりを進めています。また、化学農薬の使用を抑えることで、病害虫の偏った発生を減らし、「人や生物など環境にやさしい公園管理」をテーマに総合的な防除を実践しているそうです。
この日は蒸暑く雨の中での講義となりましたが、様々な病害虫に対する考え方や取り組みを学びながら、シナの香りに癒され、百合に花に和まされる今回も特別で素敵な回となりました。







