旭山記念公園野鳥情報2022年1月23日（日曜日）
旭山記念公園野鳥情報、2022（令和4）年1月23日 日曜日
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
今週は荒天が続き、野鳥の動きも目立ったものは特にありませんでした。
野鳥情報全体も今週は短めです。
◎本日の旭山野鳥観察会
本日8時より旭山野鳥観察会を行いました。
観察会の間に確認された野鳥は以下の15種です（五十音順）
アカゲラ、ウソ、オオアカゲラ、キバシリ、コゲラ
ゴジュウカラ、シジュウカラ、シマエナガ、ツグミ、ハシブトガラ、
ハシブトガラス、ヒガラ、ヒヨドリ、ヒレンジャク、ヤマガラ
シマエナガは観察会後半、ポートランドの森付近でカラ類混群に3羽が混じっていて、15分ほどその辺りに滞在。
少し見上げでしたが10m以内に近づくこともあり、ゆっくりと見ることができました。
観察会の後も森の家周辺に正午までに2回出ました。
シマエナガについては後ほど詳述します。
キバシリは観察会の中頃にポートランドの森に出て、こちらも10m以内の近くに来てじっくりと観察できました。
後半にもカラマツ林でまた観察できましたが、今日はその辺りから後半はずっとキバシリの声が聞こえてきました。
オオアカゲラ雌がやはりポートランドの森周辺で少しずつ移動しながら1時間近く観察できました。
最後、森の家の前で鳥合わせをしている時、近くのアカミヤドリギがある木とその周りの木にヒレンジャクが5羽来て長い間観察できました。
ゴジュウカラも間近で見られましたが、今日は囀りが絶えずどこかから聞こえて来ていました。
ヒガラも観察会の間ほぼずっとどこかから囀りが聞こえてきて、近くで観察することもできました。
キクイタダキは見られませんでしたが、今日は後半は充実した観察会でした。
本日、観察会の時間以外に観察情報があった野鳥は3種です（同）
ハシボソガラス、ハチジョウツグミ、ミソサザイ
旭山野鳥観察会、次回は2月12日（土曜日）です。
参加受付は1月29日（土曜日）10時からとなっております。
◎今週のシマエナガ
エナガ（亜種シマエナガ）
1月19日水曜日8時過ぎ、森の家西側に6羽の群れが現れ、行動を追ったところ、第2駐車場で4羽が藻岩山方面に飛んで行って見えなくなり、残り2羽が駐車場下遊具広場上の川沿いに移動、少ししてさらに森の家の方に移動し北西に飛んで行って見えなくなりました。
その日はさらに森の家周辺に数羽が現れました。
1月21日金曜日も森の家周辺に2回現れました。
1月23日土曜日は風の丘周辺で10羽前後が観察され、目線の高さで見ることもできました。
さらに今日も観察会で1回とその後正午までさらに2回の計3回現れました。
シマエナガはそれまでは出ない日が多かったくらいでしたが、先週からまた見られる頻度が高くなってきました。
ただ、ペアでの行動が多くなってきており、まだ群れていることもありますが、これからだんだんとペアで見られることが多くなると思われます。
なお、イタヤカエデの樹液は旭山ではまだ出ていないようで、樹液を飲む行動も見られていません。
◎今週のトピックス
ハチジョウツグミ
本日、観察会の後に森の家周辺でハチジョウツグミが観察されました。
ツグミ4、5羽の群れが森の家の近くに飛んで来ましたが、そのうち1羽がハチジョウツグミでした。
またこの1週間でも園内での観察情報がありました。
この先まだ観察情報があるかもしれません。
◎カケス（亜種ミヤマカケス）
1月19日、バス転回所付近で久しぶりにカケスの声を聞きました。
どうやら藻岩山方面にいてたまに旭山まで降りて来ているような感じで、今後も4月まではそのように時々見られるかもしれません。
◎冬の鳥情報
ヒレンジャク、キレンジャク
先週は観察情報がなく、例年であれば1月下旬には見られなくなり、時期的にももういなくなったかと思われましたが、今日の観察会で見ることができました。
この先いつまでいるかは分からないですが、ヒレンジャクは旭山では越冬したことがないので、やはりそろそろいなくなるかもしれません。
キレンジャクの観察情報はありませんでした。
ツグミ
先週から1時間に数回は声を聞き、ときどき数羽で見られるようになっており、若干ですが数は増えてきています。
ただ、近くで観察・撮影できたという話はほとんどありません。
キクイタダキ
今週は先週よりも観察情報が少ないですが、この先どうなるかは予想ができません。
ウソ
昨日森の家上空を5羽で飛ぶ姿が見られましたが、近くでの観察・撮影情報は今週はありませんでした。
今日も観察会の時に西側の森を飛ぶ声が聞こえましたが、そこはよく通っているルートのようで日に何度かそちら方面から声が聞こえてきます。
またミュンヘンの森もよく通っているようで時々声が聞こえてきますが、いずれも高い位置です。
ベニヒワ
この1週間も確かな観察情報はありませんでした。
今冬は越冬していない可能性が高くなってきましたが、まだ現れる可能性もあり、ここでは引き続き取り上げてゆきます。
マヒワ
1羽で飛ぶ姿が1月21日に見られましたが、1羽というのはマヒワとしてはかなり異例なことで、どうなっているのやら。
シメ
今週も森の家の周りで何度か観察されましたがだいたい1羽です
キバシリ
今日は観察会で何度か見られましたが、前にも書いたようにキバシリは今冬も平年からみて多寡なく普通に見られています（元々多い鳥ではないですが）。
ミソサザイ
今週も観察されていますが積雪量が増えてだいぶ観察機会も少なくなってきました。
コガラ
今週はコガラかもしれないカラ類の観察情報がありましたが、断定はできませんでした。
オジロワシ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
オオワシ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
◎留鳥その他情報
クマゲラ
今週は園内での観察情報がありましたが、まだ藻岩山方面から都市環境林にかけての辺りで声を聞くだけという日が多いです。
オオアカゲラ
今日の観察会でも出ましたが、この1週間も森の家から旭山都市環境林方面で観察されています。
アカゲラ
この1週間も観察されており、森の家の周りで観察機会が多いです。
コゲラ
観察機会は多くときどき近くに寄ることもできます。
ヤマゲラ
1月19日に学びの森周辺→つり橋→風の丘→藻岩山登山道入口付近の順で時間を置いて4回声が聞こえてきましたが、そろそろ園内の近くで観察撮影できる機会もあるのではないかと思われます。
フクロウ
今週も声も姿も観察情報はありませんでした。
オオタカ
今週も観察情報がありました。
ハイタカ
今週も観察情報がありました。
ノスリ
今週も観察情報はありませんでした。
トビ
今週も観察情報はありませんでした。
ハヤブサ
今週は観察情報はありませんでした。
モズ
今週も観察情報はありませんでした。
ゴジュウカラ
「フィーッ フィーッ」「フィッフィッフィッ」という囀りを聞くことが先週よりもさらに多くなってきており、今日は200mほど離れた場所から同時（交互）に2羽の囀りが聞こえてくることもありました。
シジュウカラ
観察機会は多いです。
ハシブトガラ
園内でよく見られています。
ヤマガラ
園内でよく見られています。
ヒガラ
午前中は囀りを聞くことが多く、特に今日は囀りを聞かない時間の方が短いのではないかというくらいでした。
またカラマツの松ぼっくりを食べによく来ています。
カワラヒワ
今週は公園北側の沢から藻岩山麓道にかけての辺りで朝に声を聞く日が何日かありました。
ハクセキレイ
今週は園内での観察情報はありませんでした。
ヒヨドリ
数羽が園内でよく見られていますが、今週は見る機会が多く、10羽前後の群れで飛んでいたこともあります。
写真はヌルデの実を食べに来たヒヨドリですが、その前にはここにツグミがいて、そのツグミをこのヒヨドリは追い払っていました。
スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で時々見られますが、それ以外の場所ではめったに見ることはありません。
ハシボソガラス
展望台から第1駐車場にかけての辺りでよく見られています。
ハシブトガラス
園内でよく見られています。
◎ハリギリの大木が倒れた！
1月15日頃の大雪による着雪の影響で、森の家南側斜面のハリギリの大木が根こそぎ倒れました。
写真がそれです。
このハリギリは昨冬たわわに実をつけ、シマエナガやウソなど鳥たちが寄って来てその実を食べ、その赤い柄が映えるとして多くの人が撮影し、おかげでハリギリという木が大ブレイクした、そんな旭山を象徴する木の1本でした。
今冬はそもそも実がなっておらず、この木に来た鳥を撮ることもほとんどなかったのですが、来冬以降の楽しみがなくなってがっかりと多くの人が話しています。
自然のこととはいえ、残念です。
写真は2020年12月11日に撮影したそのハリギリとシマエナガです。
次回は2022年1月29日土曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。