雨が降るたびに秋らしくなってきた今日この頃。
今日も午後から日差しが出ていても長袖がほしくなるくらいの気温ですね。
そんな中、本日、9月17日(土)より「おもと秋季展」が始まりました。

展示品は日本おもと協会札幌支部の皆さんの作品です。
全部で128点あり、ぱっと見、大きさや斑の入り方に同じものは見当たらないくらい
様々な品種のおもとが勢ぞろいしております。
←写真をクリックすると拡大して見れます
おもと(オモト 万年青)は江戸時代に大名や富裕層を中心に人気を博した古典園芸植物で、
他の植物のように観賞価値を花や実ではなく、
葉の形・色を重要視している珍しい園芸文化を持ちます。
その変化に富んだ葉の特徴を表す′芸′と言われる表現は他の古典植物にも流用され、
模様を表す覆輪(ふくりん)、斑(ふ)、虎斑(とらふ)などの表現は他の植物でも使われています。
おもとはこれら′芸′が多彩で、葉の色や形、全体の姿など、一つとして同じ物ありません。
もちろん、緑色で大きな葉もありますし、小型で葉がくるくるとうねるように育つものもあります。
そのため品種数は多く、現在登録されているものでも1,000種を超えるといわれています。
植え込む鉢も「錦鉢」と呼ばれる色鮮やかな高さのある特徴的な鉢を使います。
錦鉢はそれ自体が芸術品として扱われるほど美しいものです。
上の写真をクリックすると写真をもう少し拡大してみることができますが、
鉢の艶やかさが見ることができますでしょうか。
今回の展示会でも出品作品の品評会をかねており、
入賞作が中央に展示されています。

↑金屏風の前に今年のTOP3が並んでいます。
中央の葉先がくるっとしているものが今回のNo.1です。
この′芸′は「獅子」と呼ばれます。
こんな様々な′芸′を見せてくれるおもとをみにきませんか?
「おもと秋季展」は9月19日(月祝)までで、最終日は15時までとなっております。
さて、園地の花の様子です。
野草園ではミヤギノハギが咲き始めました。

手前に薄ピンク、奥に濃いピンクこの裏側に白の花が咲いています。
もっと咲いてくると重みでもっと枝が下がってきます。
同じ野草園の中のキレンゲショウマはもうほとんど終わりです。
それでも昨日見たときはたくさん咲いていました。

ただ、昨日割いていた花はたぶんもう色あせたりおちていて、
蕾ももうほとんどないので・・・そう長くは楽しめませんね。
すぐに見にこれる方は急ぎご覧ください。

↑この時期ならではというと、アジサイやミナズキの色の変化ではないでしょうか。
白樺林の周囲のアジサイは夏は真っ青でした。
8月後半くらいから緑色になっていたのですが、一部がピンク色になってきました。
日当たりだけが変色の原因ではないのかわからないのですが、
まだらに色々な色になってきました。まだまだ変化します。
触るとかなり水分が抜けてかさかさしてきています。
ミナズキも咲き始めは真っ白。
今はミナヅキの日の当たる側はピンクに変化。
房の下側や木の日陰側はまだ真っ白です。
こちらももう少しピンクの部分が多くなったり濃くなります。
このアジサイやミナズキの色の変化を見ると、秋だなぁ、と思います。
もうひとつ秋を感じさせる花としては旧センターの裏にあるシュウメイギク。

これから先、朝夕が寒くなっていき、秋が深まっていくのでしょう。
気温の変化が大きくなりますので、体調には気をつけてくださいね。






