冷たい雨がやみ、園内の紅葉も日々進んできれいに見えるようになってきました。
秋が深まるなか、緑のセンターで明日10月24日から
日本の秋を代表する菊の展示会、「菊花展」が始まります。
札幌菊花同好会の皆さんが春から丹精込めて育て上げた大小の仕立て菊が81点並びます。
今年も、1本の大菊の枝から仕立てる大菊3本仕立て、大菊1本仕立て、ダルマ、福助、
大菊を切って活けた切り花、小さな菊の花をたくさん咲かせるスプレー、ドームに
大型プランター仕立てや特大サイズのドームで日の丸のように仕立てたものなどの自由部門の
計8部門に分けて、審査をし、部門ごとに各賞を決めています。
上の写真は各部門の金賞主席、金賞などを集めて展示している部分です。
各部門それぞれの規定に沿った背の高さや形、葉や植物としての状態、
花の咲き具合など細かく審査をして順位を決めています。
3本仕立ては1本の茎から3本の枝を伸ばし、その先に大きな一つの花を咲かせますが、
全体の高さにも基準があるほか、それぞれの花の高さにも順番を作らねばなりません。
特に大菊は花がふんわりと開いていなかったり、咲き進み過ぎてしまったりしてもダメなので、
審査の時に状態をピタリと合わせるには経験と技術と労力が必要なのだとか。
上の写真は上位入賞の大菊3本仕立ての花を上から撮影したところです。
一つ一つの花や姿を見て審査するので、入賞作品はとても美しい姿をしています。
今年は夏が尋常ではないほど暑く、9月になっても暑い日が続いたことから
蕾がなかなか上がらなかったそうです。
キクは短日条件で、暑い夏の後に涼しさを感じてお盆明けくらいには蕾が出るそうですが、
今年は早咲きの品種でも蕾が遅く、展示会の審査日に合わせて咲かせるのは非常に苦労したと
出品した皆さん全員が声をそろえて話すほど。
そんな苦労も含めて、整然と仕立てた姿や菊の花の美しさを楽しんでみませんか?
「菊花展」は10月24日火曜日から10月29日日曜日まで
緑のセンター1階アトリウムにて開催します。
江戸時代から続く日本の伝統美と菊の美しさ。楽しめる期間はとても短いものです。
ぜひこの機会にご覧ください。
展示会期間中は駐車場が込み合うことが予想されます。
公共交通機関のご利用をお願いします。
アクセス
豊平公園は地下鉄駅の目の前で非常に便利です。ぜひ公共交通機関をご利用ください。
・地下鉄東豊線「豊平公園駅」1番出口を出てすぐ左 徒歩1分
・バス「豊平3条12丁目」下車 徒歩約7分
※36号線沿いにあるバス停からは直接公園が見えませんのでご注意ください。
お問い合わせ先
豊平公園緑のセンター
札幌市豊平区豊平5条13丁目
開館時間 8時45分から17時15分
休館日 月曜日(月曜祝日の場合は翌平日)及び年末年始(12月29日から1月3日)
電話 011-811-6568










