少し暑さが和らいできた今日この頃。
野草園でキレンゲショウマが咲き始めました。
今年の一番花は8月22日。
キレンゲショウマの花はレモン色をした肉厚の花弁がラッパ型に咲きます。
まだポツポツ咲いている状態で、下の写真のようにまだ蕾の多くはまん丸で緑色をしています。
自生地は四国山地や九州山地、近畿南部などの深山と朝鮮半島や中国東部などです。
どの自生地も標高が高く、登山に慣れた方でも行くことが難しい場所に生育しているそうです。
豊平公園のキレンゲショウマは植栽したものですが、地下鉄で来て見ることができます。
これから次々咲いて、見ごろはお天気によりますが、9月入ってからになりそうです。
その横ではレンゲショウマが咲いています。
レンゲショウマは今年は8月17日に一番花が咲き、しばらく一輪づつ咲いていたのですが、ここ数日は少しまとまった数が咲くようになってきました。
今日8月26日は7輪。見ごたえが出てきたかなと思います。
一説ではキレンゲショウマの和名はレンゲショウマに似ているから名付けられたと言われていますが、並べてみると全然違います。
キレンゲショウマは肉厚でレモン色の花、大きな掌型の葉で、草丈も1メートルをこえますが、レンゲショウマは低い位置にある葉の上に長い花茎が伸び、枝分かれした先にまん丸の蕾と小さなハスに似た薄紫色の花が下向きに咲きます。
下の写真はレンゲショウマの花
どちらの花も咲くと夏も終わりが近づいてきた、と思いながら見ています。
天候により咲き進み具合が変化します。
ぜひ野草園で咲き進む様子もご覧いただきたいです。
そのほか、野草園ではエゾトウウチソウやエゾリンドウ、花木園でバラ、ムスカリの小径で青紫で八重咲のムクゲ、駐車場脇や池近くの四阿横で真白の花が房状に咲くミナヅキが咲いています。
下の写真は野草園で咲くエゾリンドウ
下の写真はエゾトウウチソウ
下の写真はミナヅキ。真っ白です。
緑のセンターの雁木の下に置いてあるシカクマメも花が咲き、実がなってきました。
上の写真はシカクマメの花です。豆の花としては大きめで、水色がきれいな花ですね。
次々咲いていて、ツルの下の方には実ができていました。
上の写真の中央付近に縦長の四角い豆鞘があります。
面白い形ですね。そのまま放置しておくとかなり大きくなります。
関東以西ではよく植えられているそうですが、生育適温が高めなため札幌ではあまり見ないようです。
豊平公園では南向きの場所にグリーンカーテンとして育てています。
離れた位置から見ると下の写真のように育てています。
緑のセンター2階常設温室ではモンステラが今年も花を咲かせました。
実は右側の苞はすでに茶色くなってしまっていますが、中の肉穂花序をよく見ると毛のようなものが出ています。
花序の上の方は雄しべが直接出ている状態です。
上の写真の左側にこれから苞が開く蕾があるので楽しみですね。
このモンステラ、昨年も開花していて、この肉穂花序が出ている少し後ろの方に実がついています。
こちらは少し熟し始めているようなのですが、おそらく完全に熟すのは来年になるのではないでしょうか。
5年前にモンステラが開花した時の実は熟すまで2年かかりましたので・・・。
蕾や花と昨年からの実が一つの株でまとめて見れるのは豊平公園では初めてです。
どう育つのか、楽しみです。
この他、アトリウムではウツボカズラなどの食虫植物、夏らしいハイビスカスやゴクラクチョウカ、ジンジャーリリー、ゼラニウム、フクシア等ご覧いただけます。
上の写真はウツボカズラ。たくさんの捕虫袋(ピッチャー)が下がっています。
上の花はゴクラクチョウカ。鳥の極楽鳥に似ていることからついた名です。
上の写真は観葉植物のアグラオネマ。
よく見るとモンステラと似たような花をつけています。
アグラオネマもモンステラと同じサトイモ科なので、同じように肉穂花序と苞がつきます。
下の写真はアグラオネマの花部分。
アンスリウムや春先に水辺に咲くミズバショウも同じサトイモ科です。
似た花を探して見比べても面白いですね。
駐車場の台数に限りがございますので、豊平公園へお越しの際は便利な公共交通機関をご利用くださいませ。
アクセス
豊平公園は地下鉄駅の目の前で非常に便利です。ぜひ公共交通機関をご利用ください。
・地下鉄東豊線「豊平公園駅」1番出口を出てすぐ左 徒歩1分
・バス「豊平3条12丁目」下車 徒歩約7分
※36号線沿いにあるバス停からは直接公園が見えませんのでご注意ください。
お問い合わせ先
豊平公園緑のセンター
札幌市豊平区豊平5条13丁目
開館時間 8時45分から17時15分
休館日 月曜日(月曜祝日の場合は翌平日)及び年末年始(12月29日から1月3日)





















