野草園のキレンゲショウマが見ごろを迎えています。
お天気の良い昼間でも心地よく過ごせる日が増えてきていますので
お散歩がてらご覧になってはいかがでしょう。
上の写真はキレンゲショウマの全体の写真です。
大きな掌型の葉と葉の間にレモン色のキレンゲショウマの花や蕾が見て取れます。
キレンゲショウマは和名がそのまま学名になった1属1種の珍しい植物で、日本の矢田部良吉氏によって命名・発表されました。
学名はKirengeshoma palmata
キレンゲショウマは連続テレビ小説「らんまん」のなかでエピソードの一つとして取り上げられたほか、宮尾登美子の小説「天涯の花」のなかで主人公が四国 剣山の山奥で出会い、強く心惹かれた花として登場します。
上の写真は花のアップです。「天涯の花」ではお月様色と紹介されていました。
自生地は四国 石鎚山や剣山、九州 祖母山など、四国山地や九州山地、近畿南部などのほか、朝鮮半島や中国東部で、いずれの自生地も標高が高く、冬は雪に閉ざされるような登山に慣れた方でも容易に行くことが難しい場所だそうです。
そんなキレンゲショウマを山を登ることなく見ることができます。
豊平公園では、8月26日ころから咲き始めました。
今年はたくさん咲いてくれそうですが、花はちょっと小ぶりな気がします。
一度にたくさん咲くわけではないので、少しづつ咲いていき、9月下旬まで楽しむことができます。
このほか、野草園ではミヤギノハギが咲いてきました。
上の写真はミヤギノハギ。薄いピンクの花がたくさん咲いているあたりです。
豊平公園のミヤギノハギは薄いピンク、濃いピンク、白の花の株があります。
白はまだ咲いていませんが、薄いピンクはかなり花が咲いており、きれいです。
花木園のバラもきれいです。
上の写真はチェリーボニカという品種を中心に撮影しています。
写真の奥の方で木の表面に薄黄色がついて見えるのはモクゲンジ。
ホオヅキに似た袋状の実がたくさんついています。
これから熟すとともに、紅葉期には表面が赤く色づきます。
野草園と花木園の間のムスカリの小径には青紫や赤紫の八重咲の花が付いたムクゲも咲いています。
下の写真は青紫の花のムクゲ。
咲いている位置がちょっと高いので見上げる感じになります。
ムクゲの花としては小ぶりですが、八重咲なので豪華に見えます。
緑のセンター内では「思い出の草花たち~押し花&レカンフラワー展」を開催しています。
こちらは押し花作家のたけだりょう先生と道内の愛好家さんたちの作品展です。
押し花ならではの作品、レカンフラワーの立体的な美しさを利用した作品が並びます。
また、今年はレカンフラワーを使っているものの容器に入っていない「ポップアップフラワー」という作品が登場しています。
こちらもぜひ楽しんでみていただきたい作品です。
「思い出の草花たち~押し花&レカンフラワー展」は9月16日月曜日までとなっております。
(最終日は15時30分まで)
展示会期間中はキレンゲショウマの見ごろも重なり、駐車場が大変込み合います。
ぜひ、豊平公園へは便利な公共交通機関をご利用ください。
アクセス
豊平公園は地下鉄駅の目の前で非常に便利です。ぜひ公共交通機関をご利用ください。
・地下鉄東豊線「豊平公園駅」1番出口を出てすぐ左 徒歩1分
・バス「豊平3条12丁目」下車 徒歩約7分
※36号線沿いにあるバス停からは直接公園が見えませんのでご注意ください。
お問い合わせ先
豊平公園緑のセンター
札幌市豊平区豊平5条13丁目
開館時間 8時45分から17時15分
休館日 月曜日(月曜祝日の場合は翌平日)及び年末年始(12月29日から1月3日)












