穏やかな気温と天候が続き、お散歩しても気持ちの良い日が続いています。
次々咲く花も、春の猛ダッシュのような移り変わりから、初夏の落ち着いた雰囲気になってきたようです。
豊平公園の春の展示会ラッシュも咲く花の展示会から「使う」展示会まで進んできました。
明日、6月11日火曜日から「現代押し花アート展」が始まります。
「現代押し花アート展」は日本レミコ押し花学院の先生と生徒さんの作品展で、今年で17回目となります。
押し花を使って様々なモチーフを表現する額作品24点とクリアファイルやハガキに押し花をあしらった小物作品50点が並びます。
日本レミコ押し花学院の技術で作る押し花は普通に作る押し花より長持ちしますが、作品は昨年から今年作られたものを展示。
植物の色だけでなく、花びらの形を活かして鳥や風景を表現したり、花の筋目などの特長を活かして羽子板や手鞠の模様を表現しています。
手鞠の縁取りラインも小さな花や葉を並べてあって、とても繊細に表現されています。
花そのものを活かしてシクラメンの鉢がそこにあるあるかのような作品や花束や生け花を表現したものも。
押し花に使う花はビオラ、菜の花、ミヤコワスレ、マーガレットといった春の花や、白妙菊、アサギリソウなど葉の色が美しいもの等さまざま。
今回、何か変わった花材はあるか、先生に聞いたところ、北海道に自生しないカラスウリやギボウシをあげていました。
豊平公園でも北海道に自生するキカラスウリは野草園で見ることができますが、カラスウリは本州でいただいて押し花にしたそうです。
カラスウリは花弁の先端が細い糸状に細かく裂けており、他の花にはないその細やかさがまた、作品のふんわり感を増しているようでした。
ギボウシは押し花にするのが難しいのだそうですが、入っている斑を丘の起伏を表現するのにぴったりで、見た瞬間に、おお!となりました。
そういった押し花の使い方にも注目してみてくださいね。
テーブルに並ぶのは小さな額作品の他、クリアファイルやしおり、ハガキなどに押し花をあしらった小物作品。
同じ花の同じ色でも微妙に形が違ったりするので、同じものは作れないところがおもしろいですよね。
使うときも世界に一つだけのものという楽しみもあるし、机でお花を見て、ほっこりすることも。
咲いた花を楽しむだけではなく、押し花にして使うことで、咲いた花を見たときの感動や思い出も長持ちするような気がします。
作り手の皆さんも押し花にしたあと、作品を作りながら、花が咲いていたときの思い出や楽しかったことを思い出しながら、作るそうですよ。
きっと、花が咲いているときから作品のことも考えているのだと思いますが、何より、その時間が楽しいのでしょう。
そんな雰囲気が伝わる展示会です。ぜひご覧ください。
「現代押し花アート展」は6月11日火曜日から16日日曜日までです。
春の思い出とともに楽しんでくださいね。
アクセス
豊平公園は地下鉄駅の目の前で非常に便利です。ぜひ公共交通機関をご利用ください。
・地下鉄東豊線「豊平公園駅」1番出口を出てすぐ左 徒歩1分
・バス 「豊平3条12丁目」下車 徒歩約7分
※36号線沿いにあるバス停からは直接公園が見えませんのでご注意ください。
お問い合わせ先
豊平公園緑のセンター
札幌市豊平区豊平5条13丁目
開館時間:8:45~17:15
休館日:月曜日(月曜祝日の場合は翌平日)及び12/29~1/3
電話:011-811-6568










