今日はすっきりと晴れ、気温も上がらないのでとても過ごしやすい一日でした。
お盆前は高温、お盆中は雨の連続と低温と北海道の8月としては調子が狂いそうなお天気が続いたので非常にうれしいお天気となりました。
そして、こんなお天気の中でもほぼ例年通りに野草園でキレンゲショウマが開花しました。
野草園でキレンゲショウマ開花
8月後半となると園内の花木は咲くお花がぐっと減るのでちょっとさみしい季節なのですが、毎年お盆の頃に豊平公園野草園のキレンゲショウマは開花します。
今年も一番花は14日頃に開き、その後は雨にも負けず少しづつ咲いてきました。
キレンゲショウマは他には見ないような肉厚でラッパ型をした薄い黄色の花弁が特徴です。思い切り開平はせず、6枚の花弁がひねってついているような感じです。
花弁の薄い黄色、というのもとても柔らかい印象の色をしています。中をのぞくと真っ黄色の葯が見え、その淡さが引き立ちます。
キレンゲショウマは四国や九州、近畿南部の高山などに自生し、登山になれた方でも見に行くのが難しいような場所にあるそうです。
小説「天崖の花」では修験者が行くような険しい山奥にあり、出会った主人公が強く心引かれた花として描かれています。この小説の中では主人公はキレンゲショウマの花の色を「お月様色」と呼んでいますが、ぴったりな感じの色合いです。
蕾も最初はまん丸、だんだん蕾が楕円形に膨らんでいきます。その姿もなかなか可愛らしいですよ。濃い緑で大きな葉っぱの上に覆うようにして蕾や花が咲くので写真映えしてくれるのがうれしいところ。
豊平公園では例年お盆の頃に咲き始め、8月下旬から9月上旬に見頃、9月中旬頃まで楽しむことができます。
高山に行かずとも地下鉄で見に来ることができるキレンゲショウマ。ぜひ見に来てくださいね。
そのほかの園内の植物の様子
野草園以外でも晩夏の花や植物の変化を見ることができますよ。
駐車場横にあるミナズキがピラミッド型をした真っ白な花を付けています。
秋にはピンクに変化します。
駐車場ではナナカマドやシンジュの木に実がついていて、少しづつ赤くなってきています。
実物が色づき始め、目立つようになってくると秋に向かっているなぁ、という気がしますね。
センターのレイズド花壇も雨がもらえて、その後に晴れたので元気になってきました。
咲いているピンクのフヨウに似た大きな花が咲いています。タイタンビカス’プレアデス’です。数日おきに大きな花を咲かせてくれています。他にも品種があるのですが、最初に咲いたのはこの品種。他の品種も早く咲いてほしいものです。
園内では他にもバラ、ルリタマアザミ、キカラスウリが咲いています。
花壇の花も大きくなってきたのでこのあとが楽しみです。
残念ながら白樺林付近のアジサイは早く開いたものから薄い緑色に変化が始まりました。あとから開いたものが青いのですが、ちょっと葉の色に似通ってきてしまっています。個人的にはこの色の変化が楽しいのですが。
アジサイで今綺麗なのは池の近くにある四阿横の様々な品種が植えられているエリアです。タマアジサイやガクアジサイ、ヤマアジサイがあり、さらに一重や八重咲き、色も白・ピンク、青、紫などがあります。見てみてくださいね。
一つ残念なお話し。野草園のキレンゲショウマの横にレンゲショウマがあります。例年お盆明け頃から咲き始めるのですが・・・大きなキレンゲショウマの株の横のは今年は咲かないかもしれません。蕾がほとんど茶色になっています。もう一株はまだ茶色に変化してしまった蕾は少ないので咲くことを期待していますが・・・。えーん。
多少の雨が降っても緑のセンターでは夏のお花が楽しめます。そちらも見に来てくださいね。
アクセス
豊平公園は地下鉄駅の目の前で非常に便利です。ぜひ公共交通機関をご利用ください。
・地下鉄東豊線「豊平公園駅」1番出口を出てすぐ左 徒歩1分。
・バス 「豊平3条12丁目」下車 徒歩約7分
※36号線沿いにあるバス停からは直接公園が見えませんのでご注意ください。
お問い合わせ先
豊平公園緑のセンター
札幌市豊平区豊平5条13丁目
開館時間:8:45~17:15
休館日:月曜日(月曜祝日の場合は翌平日)及び12/29~1/3
電話:011-811-6568












