お盆が終わり、日差しが強いときは暑く、朝晩は涼しい、
そんな季節になってきました。
公園内で咲いていた花たちも実をつけるほうへ変化してきているようです。
さてそんな中、野草園でキレンゲショウマが咲き始めました。

まだぽつぽつとと言う感じですが、丸い蕾はたくさん付いています。
去年は例年より早くお盆前からでしたが、
今年はほぼ例年通りに咲き始めた感じです。
となると、お天気にもよりますが、8月末から9月上旬が見ごろになるでしょうか。
お月様色をしたラッパ型の肉厚な花がたくさん咲いて、
緑の鮮やかな手のひら型の葉の上にのしかかるほどになってくれると嬉しいですね。
キレンゲショウマはユキノシタ科キレンゲショウマ属の植物で、
四国や近畿南部、九州山地の深山に自生し、朝鮮半島、中国でも見ることができるそうです。
ただ、日本の自生地は標高の高いところのため、見るためには山登りが必要なのだそうです。
耐寒性多年草のキレンゲショウマは札幌の寒さがちょうどよかったのでしょうか、
豊平公園は地下鉄で見にこれる平地で楽しめることができます。
近畿地方の山ろくの公園でも植栽されたキレンゲショウマがもう咲いているそうです。
豊平公園よりちょっと早いですね。
名前の似ているレンゲショウマやサラシナショウマはキンポウゲ科と異なる植物です。
野草園にはこの2つも植えられており、
レンゲショウマはキレンゲショウマのお隣に植えられていますが、
昨日8月18日に1輪、かなり低い位置で咲いているのが見られました。
レンゲショウマはいつもより1週間くらい早く咲き始めに。
一方、サラシナショウマは花茎は勢い良く伸びていますが、
意外と咲くのはまだ先で、例年通りなら9月中旬ごろになりそうです。
豊平公園内のほかの植物は、と言うと、
駐車場横でミナズキが真っ白の花を咲かせています。

ノリウツギの1種で、白い装飾花がたくさん集まって円錐形を作ります。
今はまだ先端が開ききっていないものもあり、緑と白、の色合いですが、
秋が深まるにつれてピンク色に変化していきます。
その頃には装飾花の部分は水分が抜けてしまっているのですが、
この長い期間、色の変化までもを楽しめる植物です。
花木園にあるモクゲンジは花が終わり、
袋状の実をつけ始めています。

ことしはちょっと実の色づきが早い気がします。
もう赤くなってきていますね。もっと赤くなって光沢も付いてきますよ。
中に種が3つ入っていて、熟すと真っ黒になり、昔はこれを数珠にしていたそうです。
さらに他の木の上も見てみてください。
シンジュ(ニワウルシ)の実も赤くなってきて葉の上で目立っています。

日当たりの良い位置の方がより赤いようです。
他にもナナカマドの実がたわわになっていたり、
ヤマボウシも実が赤くなってきました。

花木園の果樹にも実が目立つようになって、
お花の次の季節になってきているのですね。
足元に注意しつつも、立ち止まって木になっている実も見てみてくださいね。
アクセス—-☆—————–★————★————★——————
豊平公園は地下鉄駅の目の前で非常に便利ですので、ぜひ公共交通機関をご利用ください。
・地下鉄東豊線「豊平公園駅」1番出口を出てすぐ左 徒歩1分。
・バス 「豊平3条12丁目」下車 徒歩約7分
※36号線沿いにあるバス停からは直接公園が見えませんのでご注意ください。
お問い合わせ先*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
豊平公園緑のセンター
札幌市豊平区豊平5条13丁目
開館時間:8:45~17:15
休館日:月曜日(月曜祝日の場合は翌平日)及び12/29~1/3
電話:011-811-6568
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-






