春の息吹に沸いた4月もうすぐ終わり、花爛漫の5月を迎えます。
まずはゴールデンウィークですね。
豊平公園では明日4月29日(金祝)から「おもと春季展」が始まります。

今年も公益社団法人日本おもと協会札幌支部の皆さんの作品85点を展示。
力強く冬を越し、美しい葉芸を魅せてくれる展示会となっております。
オモトは漢字で『万年青』と書き、
冬でも枯れることのない常緑の葉をもつことから縁起の良い植物、吉祥のシンボルといわれています。
日本では古くから神事や慶事に飾るなど慕われてきた植物で、
特に江戸時代にブームとなった古典園芸のひとつです。
おもとはその常緑の葉に入る斑や葉の形などの変化を楽しむという珍しい園芸植物です。

葉の大きさなどで3つに大別されています。
大きな葉に様々な斑が入り、見ごたえのある「大葉系」
葉は大きくはないのですが、点々としたゴマ斑なども見られる「薄葉系」
小さめで厚めの葉の「羅紗系」。
特に羅紗系には葉がくるくるとうねるようになる「獅子」という葉芸をするものが含まれ、
展示数も多くあり、花を見る植物にはない楽しさもあります。
一部をご紹介しますね。

写真左上が大葉系『残雪』。大きな葉に名残の雪がある雰囲気からついたのでしょうか。
写真中央と右ははがくるくると巻いています。
こういった葉芸をする品種の名前には「獅子」がつくものが多いそうです。
また、オモトのもうひとつの楽しみ方に器があります。
ここまでの写真もですが、こちらの写真もご覧ください。

どのおもとも背の高い、足のついた鉢に植えられています。
そして、金細工や美しい模様の入ったものもあり、
中には竜が描かれているものもありました。
「錦鉢」と呼ばれるこの鉢もまた、鑑賞のひとつになっているそうです。
展示会ではおもとの専門業者による販売や育て方の相談もできますので
ぜひこの機会にチャレンジしてみてはいかがでしょう?
同じ品種でも斑の入り方が微妙に異なるなど2つと同じものがないのも魅力のひとつですね。
「おもと春季展」は4月29日から5月1日(日)まで(最終日は16時まで)
別館講義室で開催しております。
GWの前半だけの開催ですので、ぜひご覧ください。
ちなみに展示温室のほうでは「ゼラニウム展」を開催中です。
こちらは花を観賞する代表ともいえる園芸植物ですね。
葉を楽しむ「おもと」と花を楽しむ「ゼラニウム」の両方をお楽しみください。
「ゼラニウム展」は5月8日(日)までの開催です。
さて、園内のお花の様子。
野草園のカタクリはどんどん咲き進み・・・かなり進んでしまいました。
ですので、GW前半でギリギリ見れるかもしれない・・・という状況になってきました。
今のところ霜が降らないことを祈るばかりです。
今日、いい感じに咲いてきたのは、サクラ。
豊平公園の園内では「サトザクラ」からのようです。

↑上の写真は駐車場から緑のセンターへ来る途中のサトザクラです。
地下鉄一番出口横、芝生広場横も咲いています。
写真はないのですが、一番出口横は八重咲きの梅が一緒に咲いていてきれいですよ。
また、上の写真の左手にはハクモクレンが咲き始めています。
一緒に写すとサクラがわからなくなったので、サクラだけにしました。
明日からまた気温が下がりお天気もあまりよくない予報になっていますが、
晴れの合間には見事なサクラ、見たいですね。






