西岡公園の湿原を維持管理しています

西岡公園の湿原は、1910年に月寒川が堰き止められ水源池が作られたことによって、池の上流に湿地が形成され、ミズバショウ、エゾホトケドジョウやヘイケボタルなど、湿地に適応する動植物が多く生息するようになりました。しかし、上流からの土砂の堆積や木道が作られたことによる流路の固定化によって、ヤナギなどの木本が繁茂して湿生環境が減るなど、湿原が乾燥化していることが懸念されています。

西岡公園の維持管理について行政と市民が話し合う『西岡自然パネル』(2015年3月14日開催)において、湿原の環境をできるだけ維持するために、今後計画的にヤナギを伐採していくことが合意されました。また、ヤナギを伐採する際には、野生生物への負担を少なくするために、伐採時期や伐採範囲を検討することになりました。

そこで、ミズバショウなど春の湿生植物の開花前で、野鳥の営巣や水鳥が少ない雪解け時期に、まずは木道見晴台から取水塔が見える範囲で、ヤナギを伐採することになりました。

2014年6月時点

木道見晴台から取水塔を見た景色(2014年6月時点)

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木道見晴台の幅で取水塔が眺められる範囲で伐採(2015年3月)

伐採したヤナギの枝は、順次チップにして園内に散布します。

西岡自然パネルでは、今後も定期に西岡公園の維持管理について話し合います。パネルの開催日は、園内掲示やホームページで告知します。どなたでも参加できますので、興味のある方は、ぜひご参加ください。