いきものわくわくビギナーズ~マダニ編終了しました!

講師の片平さんとコーディネーターの長谷川さん
身近な生きものを楽しく知ろう!という新企画、「生きものわくわくビギナーズ」。
第2回目は、最近西岡公園でもよく見かけるようになり、ちょっと心配な「マダニ」をテーマに開催しました。
まずは講師の片平浩孝さん(帯広畜産大学)に、マダニのことを教えてもらいました。
「マダニって昆虫じゃないの?」
「確かに足が6本じゃなくて8本だ!」
「昆虫の体は頭・胸・腹の3つに分かれているけど、マダニは体が1つしかないよね!」
など、基本的なことを理解した後、みんなで捕獲調査に出発です!

調査に出発!

2グループに分かれて、午前・午後と分けて、計4箇所を調査しました。

調査道具

↑調査には、竹と布地で作ったこんな道具を使います。
これを歩きながらパタパタ振って、

マダニがいるかな?

よ~く布を見てみると・・・・

マダニ発見!

ときどきマダニを発見します。
この写真にも、しっかりマダニが映っていますが、皆さんわかりますか?
クモなどの虫と似ていたりして、なかなか見分けが難しかったけど、苦労した分、見つけたときのうれしさもひとしおでした。
それにしても、いつもは恐怖だったマダニが、植物の種などに混ざって、時々ガッシリと布にしがみついているのを発見すると、なんだか愛おしさすら感じてしまうのが不思議です。

実は出発前に、講師の片平さんから「マダニは哺乳類と密接な関係がある」とお話がありました。
なるほど、哺乳類が歩きそうな場所を考えながら調査すると、捕獲率が高くなりました。
上手に見つけられた方は、1つの調査地を30分ほど調査するだけで、6匹ほどのマダニを捕まえました。
意外に多くてビックリ!これが自分の体だったら・・・と考えると、辛くなりますね。

顕微鏡でマダニを観察
事務所に戻ってから、顕微鏡で観察しながらマダニを分類してみました。
西岡公園にいる可能性が高いマダニは
・シュルツェマダニ
・フタトゲチマダニ
・ヤマトマダニ
の3種類だそうです。
またマダニは、幼ダニ→若ダニ→成虫と成長し、成長段階によって
付く動物も違うそうです。
顕微鏡で見たマダニ
顕微鏡で見たマダニが、これまたきれいでビックリ!
シェルツェマダニとヤマトマダニは、名前は全然違うけど一見とても良く似ています。
今回の調査では、両方取れたので、それぞれ顕微鏡で見比べてみました。

哺乳類の毛皮

続いて、コーディネーターの長谷川理さんが、哺乳類の毛皮を見せてくれました。
ヒグマからエゾリスまで、毛ざわりもそれぞれで面白かったですね。
大型哺乳類の体について冬を越すマダニもいるそうで、こんなにフカフカの毛皮なら冬を越せるかもと、みんなで納得しました。

マダニの対策

最後は、一番みんなが気になる「マダニの対策」についてお話がありました。
今回の調査では、園路沿いでも多くのマダニが取れました。
藪をこぐと付くイメージがありましたが、普通に園路を歩いても、つく可能性は意外に高そうです。
野外を歩くときは長袖長ズボンで、ときどき体についていないか確認することが、やはり大事だそうです。
また帰ってからすぐに、お風呂に入るのが有効だと仰っていました。

今回は、野外で活動する際に注意が必要なマダニについて、たくさんのことを学ぶことができました。
参加された皆さんは、今後自然観察会などを企画する際に、この方法を使ってマダニがいないかチェックすることもできるし、
マダニの多い場所の予想も立てられるようになったのではないでしょうか?

ちなみに今回のように、私達市民が科学研究に能動的に参加することを「シチズンサイエンス」と言うそうです。
今回のような調査は、やり方を知っていれば公園を散策する片手間にできるし、趣向を変えて歩きたいときにはピッタリです。
みんなでマダニの生息状況を調べて発信できたら、公園を利用するみんなのためになります。
調査研究は私達市民でも出来るし、たくさんの人が参加することで得られる情報も多いのだろうと、改めて感じました。

片平さん、長谷川さん、参加してくださった皆さま、本当にありがとうございました。

今回の調査の結果は、近々管理事務所に展示しますので、お楽しみに!