【さっぽろまちづくりガーデニング講座】第14回目 宿根草の管理
2024年9月28日土曜日、令和6年さっぽろまちづくりガーデニング講座第14回目「宿根草の管理」の講義と実習を行いました。講師は当協会職員で百合が原公園勤務の奥野順平が担当しました。
まず講義では、宿根草の種類、株分けはどのような状態になったら必要となるのか、株分けの時期・目安・方法について説明がありました。
次に、園内にある「世界の庭園」へ歩いて移動し、ギボウシの株分けの実習を行います。
「世界の庭園」内にはたくさんのギボウシが植栽されており、その中の一つを講師がデモンストレーションし、実際にみなさんもギボウシの株分けを行っていきます。
3人一組になり、剣先スコップを使って株の掘り取りを行います。掘り取ったギボウシの株周りの土を落とし、2~3等分に切り分けます。
再び植える場所の土を耕し、落ち葉堆肥・化成肥料を加えて混ぜ、株分けしたうちの1株を植えます。この時、葉は観賞する側に向けて、他の植物との間を考慮して植えるのがポイントとのこと。
ギボウシの根はしっかり張っていたため、なかなかの力仕事でしたが、完成した時には達成感でみなさん笑顔になっていました!
受講者の中には、今回初めて株分けをした人も多く、今回学んだことを活かして、ご自宅で大きくなり過ぎているギボウシを植え替えてみますという方もいました。
株分けは株数を増やすだけでなく、生育も復活します。是非、講習で学んだ知識や経験を今後のガーデニング活動に活かしてくださいね。
【さっぽろまちづくりガーデニング講座】<課外活動>たねダンゴ花壇メンテナンス
2024年9月18日水曜日、令和6年さっぽろまちづくりガーデニング講座の課外活動「たねダンゴの花壇づくり」のメンテナンス活動を豊平公園で行いました。今回は受講者4名が集まり、講師は豊平公園の伊藤志織と上田朋子が行いました。
前回8月21日のメンテンスから約1か月が経ち、花壇にはたくさんの花が咲き、種ができているものもありました。今回は除草などの通常メンテンスに加え、ドライフラワー用の花を摘みました。
まずは講師に切る位置を確認しながらドライフラワーにする花を切っていきます。
まだドライフラワー用にするには早かったり、もう少し花壇で咲いている状態を楽しむものも残すことを考えて、ちょうどよいサイズになっているものを選びます。
ドライフラワーにする花は、花とその近くについている葉だけ残し、それ以外の下についている葉はすべて取り除きます。
次に3-4本まとめたものを2束クロスさせて縛っていきます。
みなさんもチャレンジします。
みなさん器用で、あっという間にきれいに完成しました!
このあと乾燥し、ドライフラワーになったものは例年豊平公園で行っているクリスマスリース作成の際に活用されます。
花壇も今回メンテナンスを行ったことで、まだまだきれいな様子が見られそうです。
6月にみなさんでたねダンゴをつくり植え付け、定期的にメンテナンスを行ってきた豊平公園での今年度のメンテナンス活動はこれで最後となります。
みなさんこれまでを振り返り、楽しかったことや上手くいったこと、失敗したことなど楽しそうにお話されているのがとても印象的でした。中にはメンテナンス活動や講義の回数が残りわずかとなっていることを寂しいとお話される方もいました。
ガーデニング講座、メンテナンス活動もいよいよ終盤となってきました。これからの時期は秋ならでは作業を行う時期になってきます。みなさんで楽しみながら学んでいきましょう。
【さっぽろまちづくりガーデニング講座】第13回目 花と緑のボランティア
2024年9月7日土曜日、令和6年さっぽろまちづくりガーデニング講座第13回目「花と緑のボランティア」の講義と実習を行いました。講師はガーデニングリラの会のみなさんです。
ガーデニングリラの会は、さっぽろまちづくりガーデニング講座の前身のさっぽろ緑花園芸学校の修了生が、一人一人の園芸技術のスキルアップと、一緒に学んだ仲間たちとの絆で花のまちづくりを行おうと発足させた団体で、現在57名の会員が各々活動しています。今回は主に「大通西8丁目花壇」の植栽管理をしている「大通班」のみなさんに活動のお話のほか、実際に花壇を見学して、メンテナンスの方法などを教えていただきました。
リラの会では、メンテナンスの都度、活動の記録をつけているそうで、特に大通公園は冬季には雪まつり会場になるため、冬になる前に地上部には何も残らないよう全て刈り込み、来期のために植物の位置やサイズなどを図面に落とし込んでいるとのこと。それらをまとめて、1シーズンごとに活動の記録を冊子にして残し、植栽計画に役立てているそうです。
また、市民をはじめ世界中の方が集う大通公園での花壇を意識したプランツネームを作成しており、写真付きで文字が読みやすい工夫がされています。
花壇は、ホップのアーチをメインに暖色を用い温かみのある牧歌的な北海道を表現した「ホップの小径」が2面、ブルー・ピンク・白などの寒色系の花や葉色をメインに北国のさわやかなイメージでデザインした「北国の花壇」が2面あります。
花壇の見学後、受講者のみなさんは4面に分かれて、それぞれの花壇の状況に合ったメンテンス方法を教えてもらいました。
「ホップの小径」では、1面の花壇をアーチとアーチの間を上部で繋ぐように誘引しており、ホップの下の小径を通って、じっくりホップの様子を観察することができます。
リラの会のみなさんのサポートのもと、シュートの摘みとりや枝つる・葉の間引きを行います。
今回、リラの会の実際の活動場所で、花柄つみや剪定など植物の特徴やその植物に合ったメンテナンスの仕方をマンツーマンで教えてもらい、よりボランティア活動を身近に感じることができたようです。
当日の大通公園は、さっぽろオータムフェストが開催されており、多くの人で賑わう中での実習となりました。準備を含めリラの会のみなさんには大変お世話になりました。
リラの会のみなさんの一人一人の園芸技術のスキルと努力によって、これからもすてきな花壇を私たちに見せてくれることでしょう。本当にありがとうございました。
【さっぽろまちづくりガーデニング講座】<課外活動>一年草花壇メンテナンス
2024年9月4日水曜日、令和6年さっぽろまちづくりガーデニング講座の課外活動「一年草花壇メンテナンス」の活動を百合が原公園で行いました。
今回は受講者2名が参加し、講師はさっぽろ花と緑のネットワーク事務局の齋藤聡子が行いました。
前回7月24日のメンテナンスから1ヵ月以上が経ち、カサブランカやキンギョソウは開花し終えましたが、引き続きヒマワリやベゴニア、マリーゴールドなどは元気に開花していました。
今回は開花し終えた花を抜き取り、ベゴニアの切り戻しを行います。
まずは講師が切り戻しのデモンストレーションを行います。ベゴニアは茎が伸びすぎると見た目だけでなく花付きも悪くなるので、葉が傷んでいたり変色していたら茎の根元から切り戻しを行うとのこと。
続いて、スタッフも加わり、みなさん一緒に切り戻しを行っていきます。立派に育っているベゴニアを前に「切るのがもったいない」との声に続いて、「このあとも開花が続くようにするためには必要なんですよね」という会話がされているのが聞こえてきます。
モリモリ咲いていたベゴニアですが、メンテンス後にはさっぱりした印象に変わりました。一時的に花数は減りますが、これから秋になってもきれいな花壇を維持するためには必要な作業なんですね。
当日はきれいな秋空が広がり、降り注ぐ日差しで暑さも感じる日で、小さなお子さんから年配の方まで多くの方が来園していました。
来園者からの「暑い中、ご苦労さん」と言う声に励まされながら、作業は滞りなく行われました。
次回の一年草花壇のメンテナンス活動は、1ヵ月先の10月2日水曜日です。
秋も深まって花壇の様子も変わってきている頃です。今回作業を行ったところがどのように変わっているのか、引き続き楽しみながらメンテナンスを行っていきましょう。
【さっぽろまちづくりガーデニング講座】第12回目 病害虫対策の考え方
2024年8月24日土曜日、令和6年さっぽろまちづくりガーデニング講座の第12回目「病害虫対策の考え方」の講義を百合が原公園で行いました。講師は当協会職員で百合が原公園勤務の細樅聡子が担当しました。
初めに講義で、病害・虫害が発生する理由、病害虫の種類や被害の特徴、植物を病虫害から守るには日頃の観察で早期発見・早期対処することが大切なこと等を学んだ後、屋外に場所を移して、実際の病害虫の被害や百合が原公園で行っている防除対策を見学しました。
百合が原公園では、札幌の気候に適した植物や病虫害に耐性を持った植物を導入し、植物が好む環境をつくり、もともと植物が持っている力を発揮させることで化学農薬の使用を抑制して「人や生物など環境にやさしい公園管理」をテーマに総合的な防除を行っているそうです。
バラの散策路「ローズウォーク」は基本的に無農薬で管理をしており、バラの害虫となるコガネムシの成虫の雄を捕獲する「フェロモントラップ」を導入しています。
今回、園内の随所に吊るされていていることに初めて気づいた方も多く、写真にその様子をおさめる方もいました。
こちらの白樺の幹には穴がいくつも開いていて、よく見てみると穴からは木くずが出ています。
これはカミキリムシによる食害で、虫は白樺の材を噛んで穴を開けていき、さらにその穴の腐朽が進むと白樺は弱って枯れてしまうそうです。
樹木医でもある細樅講師がハンマーで中の空洞音を確認して行う樹木の診断も実演してくれました。
園内散策中、みなさん講義で学んだ知識を参考に実物の植物をじっくり観察している姿が印象的でした。病害虫対策の考え方・方法は色々とありますが、講師の説明にもあったようにまずは「植物をよく観察すること」がとても大切ですね。
そして、緑のセンター前の一年草花壇は暑さに負けずきれいな花を咲かせていました!
一時期、茶色く変色していたベゴニアもメンテナンスのおかげで持ち直し、花数も増えていました。
今年のメンテナンス活動も残りわずかで次回の活動は9月4日水曜日です。お時間ある方はぜひご参加ください。







































