【さっぽろまちづくりガーデニング講座】第12回目 病害虫対策の考え方
2024年8月24日土曜日、令和6年さっぽろまちづくりガーデニング講座の第12回目「病害虫対策の考え方」の講義を百合が原公園で行いました。講師は当協会職員で百合が原公園勤務の細樅聡子が担当しました。
初めに講義で、病害・虫害が発生する理由、病害虫の種類や被害の特徴、植物を病虫害から守るには日頃の観察で早期発見・早期対処することが大切なこと等を学んだ後、屋外に場所を移して、実際の病害虫の被害や百合が原公園で行っている防除対策を見学しました。
百合が原公園では、札幌の気候に適した植物や病虫害に耐性を持った植物を導入し、植物が好む環境をつくり、もともと植物が持っている力を発揮させることで化学農薬の使用を抑制して「人や生物など環境にやさしい公園管理」をテーマに総合的な防除を行っているそうです。
バラの散策路「ローズウォーク」は基本的に無農薬で管理をしており、バラの害虫となるコガネムシの成虫の雄を捕獲する「フェロモントラップ」を導入しています。
今回、園内の随所に吊るされていていることに初めて気づいた方も多く、写真にその様子をおさめる方もいました。
こちらの白樺の幹には穴がいくつも開いていて、よく見てみると穴からは木くずが出ています。
これはカミキリムシによる食害で、虫は白樺の材を噛んで穴を開けていき、さらにその穴の腐朽が進むと白樺は弱って枯れてしまうそうです。
樹木医でもある細樅講師がハンマーで中の空洞音を確認して行う樹木の診断も実演してくれました。
園内散策中、みなさん講義で学んだ知識を参考に実物の植物をじっくり観察している姿が印象的でした。病害虫対策の考え方・方法は色々とありますが、講師の説明にもあったようにまずは「植物をよく観察すること」がとても大切ですね。
そして、緑のセンター前の一年草花壇は暑さに負けずきれいな花を咲かせていました!
一時期、茶色く変色していたベゴニアもメンテナンスのおかげで持ち直し、花数も増えていました。
今年のメンテナンス活動も残りわずかで次回の活動は9月4日水曜日です。お時間ある方はぜひご参加ください。








