【さっぽろまちづくりガーデニング講座】第6回目 コンテナガーデンづくり
2024年6月1日土曜日、令和6年さっぽろまちづくりガーデニング講座の第6回目「コンテナガーデンづくり」の実習を円山公園で行いました。講師は当協会職員で旭山記念公園主任の岡田宗之が担当しました。
初めにコンテナガーデンのデザインと管理のポイントの講義を行いました。
デザインについては、どういったイメージの寄せ植えを作りたいか、周囲の景観も含めてイメージを膨らませると良いとのこと。置き場所によって選ぶ花苗も変わってくるため、植物の特性を生かして選ぶ方法を紹介していただきました。
ただ最初は、どんな花を使ったらいいか分からない方もいると思うので、園芸雑誌やインターネット等を見て、ご自身の好きな寄せ植えを再現してみることや、ハーブや野菜、花色などテーマを決めてデザインする方法でもいいとのこと。
ほかにも、色相環を意識した色選びの方法や土選び、水やりの方法なども学びました。
講義後は屋外に会場を移し、二人一組になって実際に1基のコンテナガーデンを作っていきます。水はけが良く、かつ水持ちの良い土にするため、今回はピートモス系の有機質用土と赤玉土を配合しました。みなさん協力して大きな袋に入った用土と緩効性肥料をブルーシートの上でスコップを使い混ぜ合わせました。
今回、使用したコンテナは大きなモルト樽のため、重量を押さえるために発砲スチロールをネットに入れたものを鉢底石の代わりに使用するテクニックも教えていただきました。
今回のコンテナガーデンは、ピンクとブルーをメインにしており、配置イメージ図を見ながらユリ、インパチェンス、ペチュニア’バカラブルー’、シロタエギクなど7種類の苗を植えていきました。
このコンテナガーデンは、受講者のみなさんと継続してメンテナンスを行っていく予定です。自分たちで植えた花の手入れをしながら、コンテナガーデンが変化していく様子を楽しみに一緒に見守っていきましょう。
【さっぽろまちづくりガーデニング講座】第5回目一年草の花壇づくり
2024年5月25日土曜日、令和6年さっぽろまちづくりガーデニング講座第5回目「一年草の花壇づくり」の実習を百合が原公園で行いました。
今回は、恵庭市サンガーデン取締役土谷美紀さんを講師にお迎えし、百合が原緑のセンター前の一年草花壇を土谷さんのデザインのもと、受講者のみなさんと作っていきます。
土谷さんのほか、恵庭市で活動されているガーデナー菅田裕子さんにもお越しいただき、お二人には、早朝から1400株以上の花苗を配置して実習の準備をしていただきました。
今年の花壇のテーマは「夏を彩る ウェルカム花壇」です。
暑い夏をイメージさせる黄色のヒマワリとマリーゴールドを主役に、様々な色のキンギョソウやピンク系のサルビア‛コッキネア’も加わり、元気な印象の花たちが並びます。
このほか、バーベナやシロタエギク、ゴンフォスティグマなどの白や紫色の花も一緒になることで黄色との対比が楽しめる花壇になるようデザインしたとのこと。
まずは、植え込む際のポイントを教えていただきます。
マリーゴールドやキンギョソウの苗は、一番花が咲いているので「根を張らせるために躊躇せずに花を切ってから植え込むように」との講師の説明に、みなさんはじめは躊躇されていましたが、「この作業をすることで、花芽が増えて結果としてたくさんの花が咲く大切なことですよ」とお手本を見せながら受講者と一緒に植え込みを行ってくれます。
最初はためらっていたみなさんの手も少しずつコツをつかんで手早くなっていきます。
手を動かしながらもみなさん楽しそうに植え込んでいく姿も見られ、一緒に協力しながら作業すると完成した時の達成感も味わえると感想もいただきました。
植込み後は花がなくなって寂しい印象になりましたが、今後、日を追うごとに生長し、華やかな花壇に変わっていくことでしょう。
また、この花壇は、受講者のみなさんと継続してメンテナンスを行っていく予定です。自分たちで植えた花の手入れをしながら、一年草が生長し、花壇が変化していく様子を楽しみに一緒に見守っていきましょう。
最後になりましたが、講師の土谷さん、菅田さんご指導ありがとうございました。
【さっぽろまちづくりガーデニング講座】第4回目 種から育てる苗づくり2(ポット上げ)
2024年5月18日土曜日、令和6年さっぽろまちづくりガーデニング講座第4回目「種から育てる苗づくり2(ポット上げ)」の実習を行いました。
4月の種まきの実習に引き続き、ピュア・ポタジェ代表の藤井純子さんを講師にお迎えしました。
今回の実習は、4月にセルトレイに種をまき、ご自宅で育てた苗を大きくするためのポット上げの実習です。
講師によるポット上げのデモンストレーション後、みなさんも間引きや摘心を行いながら、ポット上げを行っていきます。
お手本では簡単そうに見えても実際にやってみると難しく感じる方もいたようで、講師の見本を実際に触って確認しながら進める方や、摘心の場所や水やりの温度、タイミング、苗を屋外に出す時期など、今まで思い込みで理解していたことが、違っていたことに気付かされて目からうろこですとの声も聞かれました。
また、同時に植えたはずなのに、その後のそれぞれの環境で生育具合が違っていることを興味深く感じる方もいて、お互いの苗を見比べて質問し合う姿や、思うように育たなかった人に苗を分ける光景も見られました。
相性のよい植物を混植するコンパニオンプランツの役割やポット上げ後の管理など講師とみなさんが対話する形で実習が進められ、受講者にとって充実した講習となったようです。
次回はポット上げした苗を用いて小さなポタジェ(寄せ植え)をつくります。
どんな寄せ植えが出来上がるのか楽しみですね。
【さっぽろまちづくりガーデニング講座】第3回目 植物の基礎知識
2024年5月11日土曜日、令和6年さっぽろまちづくりガーデニング講座第3回目の「植物の基礎知識」の講義を豊平公園講義室で行いました。
今回の講師は百合が原公園主任の佐々木博一が務めました。
今回は、草本類と木本類の違いから一年草や宿根草といった植物の分類についてや植物のつくりなど、植物の基礎となることを学びました。
植物のつくりでは、一見すると花に見える例として、百合が原公園で例年5月中旬に開花する「ハンカチノキ」(ミズキ科 ハンカチノキ属)という落葉高木の話が印象的でした。白いハンカチのように見える部分は実は花ではなく、中心の花を抱くように苞(ほう)という特殊化した2枚の葉なのだそう。受講生のみなさんからも「知らなかった」との声が聞こえてきました。
終盤の質問タイムでは、球根を傷つけてしまった場合の対処方法など、みなさんの普段の疑問に答えていただき、おひとりの疑問をみなさん一緒に共有することで学びも深まったようです。
【さっぽろまちづくりガーデニング講座】第2回目 種から育てる苗づくり1(種まき)
2024年4月20日土曜日、令和6年さっぽろまちづくりガーデニング講座第2回目「種から育てる苗づくり1(種まき)」の講義と実習を豊平公園の講義室を会場に行いました。
講師はピュア・ポタジェ代表の藤井純子さんに務めていただきました。
はじめに講師の藤井さんが実際に作っている野菜・花・果樹、ハーブなど様々な植物を混ぜて植える、見た目にも美しい菜園❛ポタジェ❜の四季折々の風景や季節の収穫物などの映像を見せていただきました。約100㎡の畑に野菜やハーブなどがおしゃれに植えられ、受講者の皆さんも興味津々です。
今回使用する、ハーブやエディブルフラワー、ミニトマトなど8種類の種の説明などの後、藤井先生の周りに集まって種まきのデモンストレーションをじっくり観察します。みなさんメモを取りながら先生の手元に集中しています。藤井先生から「種まきは深呼吸しながら、焦らず、丁寧に種の大きさや形にも注目してみましょう」とアドバイス。
みなさんも自分の席にもどって早速種まきを始めます。
みなさん藤井先生のアドバイスのとおりに種まきに集中し、さっきまで賑やかに話されていたのに、次第に真剣な面持ちに変わり無言になっていきます。それに気づいた受講者さんが「深呼吸!深呼吸!呼吸しなくちゃ!」と言うと、みなさんからも笑いがうまれる場面もありました。
また、一つ一つの種の大きさや形が全く違っていることに、「こんなに小さいんだね」と驚かれる方もいらっしゃいました。
今回、種まきの経験のある方もいましたが、藤井先生の説明を聴いてあらためてポイントをおさらいでき、また、初心者の方に経験者が教えている姿もみられ、協力しながら種まきをしているのが印象的でした。
今回、種まきしたセルトレイはみなさんに持ち帰ってもらい自宅で育苗してもらいます。5月18日には種から育てる苗づくり第二弾として、同じく藤井先生にポット上げを教えていただきます。さらに6月15日は完成した苗を使ってプランターに小さなポタジェを作ります。みなさん頑張って育ててくださいね。































