【さっぽろまちづくりガーデニング講座】第12回目 病害虫対策の考え方
2023年8月26日(土曜日)、令和5年さっぽろまちづくりガーデニング講座の第12回目「病害虫対策の考え方」の実習を百合が原公園を会場に行いました。講師は当協会職員で百合が原公園主任の佐々木博一が担当しました。
百合が原公園では環境にやさしい公園管理をテーマに、植物がもともと持っている力を発揮させるため、化学農薬の使用を抑制したり、札幌の気候に適した植物や病虫害に耐性を持った植物を導入しているそうです。
講義では病害虫の種類と被害の特徴について学びました。
病害虫の発生を防ぐためには植物が好む環境づくり、周囲を清潔に保つこと、連作を避ける他、気をつける点がたくさんありますが、普段からよく見て異変を早く発見するのが重要なのだそうです。
倉庫に移動して園内で採取した病害虫被害の植物を観察したあと、園内を散策しながら実際の病害虫被害を見学しました。
散策前に病害虫被害の植物を観察したので、みなさん園内の植物の様子が気になり、枝葉の様子を覗き込みながら散策していました。
受講生が植えた一年草花壇のペチュニアにも灰色カビ病の症状をみつけました。
メスの匂いで誘引するフェロモントラップにはたくさんのコガネムシが捕獲されていました。
あちこちにフェロモントラップが吊るされていることに初めて気が付いた方も多いのではないでしょうか。
園路脇のバラを見てみると、似た性質を持つバラを同じ場所に植えていても生育に違いがでています。環境の違いはほんの少しでも大きく差がでることもあるのですね。
自宅で宿根草などを植える場合は3か所くらいに分けて植えてみて、その中で生育の良い株を残すと良いとのこと。生育の良い場所が、その植物に適した場所と判断できるそうです。
植物が好む環境を整えることは病害虫の発生を防ぐことにもつながりますので、ぜひ栽培の参考にしてくださいね。
厳しい暑さのため、ゆっくり園内散策が出来ず残念でしたが、また百合が原公園に来園の際には病害虫被害や一年草花壇の変化など、受講者ならではの視点で花や木々を観察してみてくださいね。









