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【さっぽろまちづくりガーデニング講座】第10回目「病害虫対策の考え方」

7月23日(土曜日)、第10回目となる「病害虫対策の考え方」の講習を百合が原公園で行い、講師は当協会 課長の庵原英郎が務めました。

最初に百合が原公園での病害虫対策や農薬使用に関する考え方、一般的な害虫や病気にの原因やどんな症状が出るか等を聞いた後に、実際にはどんな風に症状が現れるのか、園内を散策しながら見て回りました。

百合が原公園では公園を利用する人や生物などの環境にとってやさしい公園管理を目指していて、安心・安全を考えて化学農薬を減らす取り組みを行っています。そのため、病害虫が発生しても致命的な被害に至らないと判断できる場合には、そのままにする場合もあるそうです。

なので、散策時も園内の色々なところで病気や虫による被害を観察することができました。

写真はカツラの葉にあったヨコバイの吸汁跡ですが、カツラのほか、バラの葉でも見られました。

少し斑入りっぽくも見える為ため、吸汁による模様を斑入りの葉と勘違いして育ててしまう方も居るそうです。

こちらはウイルスによってモザイク化したギボウシの葉ですが、こちらも斑入りのようにオシャレにも見えます。

このほか、コガネムシのフェロモントラップや白樺のカミキリムシによる食害の跡を見たり、灰色カビ病が発症しているユリ等を見ました。

今年は雨が続き、気温が低い日も多かったせいかコガネムシ等の虫は例年に比べると少ないそうです。

ただ、雨後によく見られる灰色カビ病は色々なところで見られました。

 

百合が原公園では農薬を頻繁に散布して虫等を防除していた時代もあったそうですが、
虫がいなくなると、虫を食べる鳥もやって来なくなり、とても静かな公園になってしまったそうです。

あまりにも虫や病気が多くて植物も元気がないのは嫌ですが、適度に虫も居て多様性が保たれ、自然を身近に感じられることが大事なのかもしれませんね。

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