技術指導講師派遣「マリーゴールドで染めてみよう!」芸術の森フラワーロードに花を咲かせる会
10月5日、花と緑のボランティア団体「芸術の森フラワーロードに花を咲かせる会」で、技術指導講師派遣講習会「マリーゴールドで染めてみよう!」を行いました。

芸術の森フラワーロードに5月に苗を植えて花がらつみをしながら育てた花を使ってバンダナに染色を行う講習会に、団体の会員17人と、会員外の地域のかた7人が参加しました。
講師は、札幌国際大学人文学部心理学科で助手として園芸療法を指導し、また大学のイネーブルガーデンをフィールドに花と緑のボランティア団体「花と緑のEGG」代表をお務めの堀 妃登美さんをお迎えしました。

「花壇のマリーゴールドのお手入れでは、花がらつみが大変だったでしょうが、染色をして癒されてください」と会の小林代表。
会の方が集めた花がらは、なんと5~6kg。500gずつネットに入れて強火でグラグラ煮立てると、マリーゴールドの香りが部屋中に漂いました。
この日は白い綿のバンダナを染めました。まずはタコ糸や輪ゴムで縛って染液が染み込まない白い模様を作ります。
各テーブルの上に用意されたビー玉やペットボトルのふた、割りばしを使ってみなさん器用に模様をつくりはじめました。
完成した時の模様をイメージされているのか、たくさんのビー玉を縛ってタコのようであったり、はしごのようであったりと多様なしばり方が見られ、この時点から出来上がりが楽しみになってきました。
マリーゴールドの染液に15分浸し、軽く絞って定着液に入れ、ゆらゆらゆらしてしみこませました。
この間の共同作業が楽しく、「ちまきを作っているよう」だなどと言って笑顔がこぼれました。
できあがったバンダナの輪ゴムやタコ糸をほどいてお水で洗い、バンダナを広げて模様とごたいめ~ん!

マリーゴールドの花の鮮やかな色そのものの「幸せの黄色いバンダナ」の出来栄えに、会場内のあちこちで歓声があがりました。

「次の片付けの活動時に、みんなでバンダナをつけて参加しよう」という声が聞かれましたよ。
このように綿の素材がきれいに染まるには、下処理が大切だと講師の堀さん。会の事務局の2人で、「うまく染まりますように」と念じながらぐつぐつとバンダナを煮て処理をする時は、魔女のような気分になったのだとか。
堀さんの即興の調査では、満足度は120%!
芸術の森フラワーロードに花を咲かせる会の花壇では、ジニアが良く咲いて花がらつみの手間が少なくて良いと会員に好評だったそうです。「ジニアは何色に染まりますか?」「いろいろな花を染めてみたい」との声も聞こえてきましたよ。
久しぶりに参加した会員さんと再会でき、会員外の地域の方との会話もはずんで、和気あいあいと作業や交流を楽しむことができた、楽しい講習会となりました。
今回の講習会は、さっぽろ花と緑のネットワークに登録している花と緑のボランティア団体の技術向上や活動促進を目的として講師を派遣する「技術指導講師派遣」事業の一環として実施されました。






