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登録団体「大学村の森を守る会」活動紹介

札幌市東区北28条東4丁目にある大学村の森へ、取材に行きました。4月27日はキバナノアマナが終わり、エゾエンゴサクも見頃も終わりに近づき、これからニリンソウが咲きはじめる頃。場所によってはカタクリやスミレも見られました。

大学村の森の園内の様子

森の中には、守る会が苗を植え、種をまいて育ててきた北海道の山野草が群落を作り、自然に種を落として更新し、まるで森の中のように、季節を追って一斉に開花する様子を見られます。

エゾエンゴサクが咲いている様子

「なかなか発芽しなくて毎年まいていたら、オオウバユリばっかりになってしまった」「列植の跡が残ってしまった」という植えた時の失敗もいい思い出に。今では数種類が混じった自然な感じです。

森の中の植物

ここでは、ニリンソウ群落の中から顔を出したオオウバユリとオオハナウドは抜き取ることに。

全く自然に増えるに任せているわけではなく、場所によって植物のバランスを考えて管理してもいます。

オオウバユリを抜き取っているところ

山野草の女王「シラネアオイ」の大きなつぼみが開花するまでの様子も観察できました。

つぼみの時はなんの花かわかりませんが、

シラネアオイのつぼみ

先に葉が開いて、

シラネアオイの開花途中

シラネアオイの開花姿に。これは2019年に撮影したものです。

シラネアオイの満開

森の中いっぱいに咲くエゾエンゴサクですが、はじめ数株しかなかったものが、種をまいて草刈りをし、また種をまいてを20年以上繰り返して守る会が作ってきました。

エゾエンゴサクの開花

森の入り口には園芸種を植えた花壇があります。また森の中のところどころに顔を出すチューリップやスイセンは、「大学村の森がかつて北大の官舎だったころを思い出すものとして残しています」と代表の小笠原さん。以前ここに住んでいた方が訪れて、当時を懐かしむこともあるのだそうです。

入り口の花壇

アジサイやフサスグリなど、来る方が見たり食べたりして喜んでもらえる植物が場所によっては植えられているのも、住宅街の中にある大学村の森らしいところです。

アジサイの植栽地

この日は9名が参加しました。雪融けから続いた枯れ枝の片付けがやっと終わりに近づいたのだそう。

森の中の清掃活動

毎週火曜日と金曜日、朝6時から7時に活動しています。大学村を守る会では、一緒に活動してくれるメンバーを随時募集しています。

興味のある方は、さっぽろ花と緑のネットワークの事務局TEL:011-251-3309、または大学村の森を守る会のホームページからアクセスしてください。