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さっぽろタウンガーデナー講習会「宿根草花壇 秋のお手入れ」を行いました

宿根草花壇を造って数年たち、強い植物が増えすぎて花壇が〇〇だらけになってしまった。反対に弱い植物が消えてしまい、植物の生えていない裸地が目立つようになってしまった。こんな困ったことになっていませんか?
9月15日に「宿根草花壇さっぽろタウンガーデナー講習会「宿根草花壇 秋のお手入れ」を開催し、株分けとさし木の実習を行い、宿根草花壇の秋の手入れについて教わりました。
株分け実習の様子

講師に、ニセコヴィラルピシアや個人宅、公共施設のガーデンデザイン・管理を担当し、市内公共花壇のアドバイスもされている狩野 亜砂乃さんをお迎えしました。
講義では、今まで南区で「辻香るハーブの丘」事業として関わってきたみすまい団地町内会、藻岩下町内会、北ノ沢みんなの丘コミュニティガーデンや、清田区平岡地区のます花壇事業などご紹介いただきました。実際の管理となると、メリットもデメリットもありますが、メンテナンスの頻度やボランティアの人数など管理環境に合わせて植物を選び、一年草とも組み合わせることでそれぞれの活動に合った花壇にしましょうとアドバイスいただきました。

講義の様子

ボランティア団体の継続には、高齢化や後継者不在の問題が長く活動してきた団体のほぼ共通の問題ですが、団体間で見学し合い、花苗の交換や作業の協力をしあうことでモチベーションアップや負担の軽減にもつながるのではと狩野さん。事務局でお手伝いできることがありましたら、ご相談くださいね。

ローメンテナンス、ローコストな花壇活動ができるとして早くから宿根草の活用を提案してきた狩野さん。
2008年に発足したボランティア団体「グリーンエプロンズ」では、いち早く宿根草を取り入れ、代表として14年もの間活動を続けられました。その活動場所、エドウィンダン記念公園の円形花壇で株分けの実習を行いました。

グリーンエプロンズの花壇
14年ものの特大ギボウシやアルケミラなどの大株の宿根草にスコップを入れて、数株に分け、花壇内の空いているスペースに移植。4人1組でどれを株分けしてどこに移植するかを話し合って決め、協力し合いながらの実習でした。

株分け実習の様子

この花壇のシンボルともいえるアナベル。秋の片付けで地際から切ると、次の年の草丈が大きくなるのを押さえられ、6月の成長期に三分の一から二分の一程度摘心して分岐させると花数が増えてひとつひとつの花が大きくなりすぎず、支柱を立てずに管理できると教わりました。茎は挿し木に、花はドライフラワーに、狩野さん流「育てた植物を捨てずに利用する方法」はすぐに実行したくなる情報ばかりです。

アナベルの管理の説明

花壇にあるお勧めの宿根草の挿し穂作りを1種類ずつ丁寧に教わって、好みの植物を選んで持ち帰りました。
「今までなんとなく自己流で行っていたことをわかりやすく教わってよかった」「実習をすると聞くだけよりも覚えられてよかった」とみなさんに好評でした。花壇のすき間が気になる場所に、挿し木で苗を作って補植すると、ローコストに管理できます、と狩野さん。

挿木実習

みなさんが株分け~移植をした円型花壇は、作業前のバラツキのあった状態から全体に均一に整った印象になりました。
「たくさんの方が関わってくれたことが本当にありがたいことだと思います」と狩野さん。
今回の実習で学んだことを、みなさんのまちづくり活動に活かしていただけたらと思います。

株分後の花壇